正直、神奈川日産の手に渡る前から、ずっと話題になっていたのだが、ようやく今年になってから、座間市議会議事録や業界新聞などなどにハッキリと、そのことが書かれる様になった。
日産自動車のカレスト座間地区再開発
の話題だ。
このGWに、カレスト座間へ行った人なら分かるだろうが、かつての駐車場には塀が巡らされて、建物も一部解体が始まっている。
随分前から
「大型商業施設」 になると噂になっていたが、ここにきて、それが明確になったのだ。
つまり、現在のカレスト座間の場所には、
1.延べ約17万㎡規模の大型商業施設を誘致
2.2階建て延べ4131㎡の自動車販売店、整備工場、展示施設を主要用途とする
. . 先進的環境技術発信・普及拠点
が出来るというのである。
ここで注目して欲しいのが、2点目の「展示施設」という部分なんだが、発表資料によると
先進的環境技術の紹介や 記念車 を展示する 情報館
という項目だ。
これまで座間には、日産の歴史的なクルマが集まられた 「記念庫」 がある事は広く知られていたが、それは一般には公開されていなかった。
トヨタ以上に、いや日本の自動車産業の歴史そのものと言ってよい、日産には、まともな歴史的なクルマを展示する施設が今まで全くなかったのだ。
それが、今回の発表で、記念車を展示するという項目が明記された事は、我々日産のファンにとっても、日本の自動車産業に関わる者としても非常に意義のある事でないかと思うのだ。
ただ、如何せん公表資料通りであれば、その規模は小さく、トヨタ自動車博物館には足元にも及ばない・・・という事実があるが、これまで、一般に人には目にできなかった歴史的な自動車文化財を目にできる施設ができるとうだけでも価値はあるだろう。
さらに考えて欲しのは、カレスト座間の近所には、近年、大規模な商業施設が既にできている。そんな中、また同じような施設を作っても、果たしてどうかという事だ。
そこで日産には、再考をお願いしたいのだが、もっとクルマに関する施設を充実させて、日産の、いや日本のクルマ文化を発信する重要な施設としても充実を図って欲しいと願って止まないのだ。
日産の皆さん、是非思い出してほしい。
カレスト座間を作った時、日産には壮大な 「夢」 と 「希望」 をもって、カレスト座間を作ったのではないだろうか。
貴方がたは単純な、フランスメーカーの 「僕」 では無い筈だ。日産の歴史は、ある意味で日本の自動車産業の歴史とも言えるのだ。そのプライドと自覚はどうしたのだ。
日本を代表する自動車メーカーとしての、意気込みと存在感を、ここで是非、我々に見せて欲しいと思うのだ。
カレスト座間は、神奈川日産に移譲されて、まったく勢いを無くし、正直に言えば、神奈川日産も「手を持て余していた」状況だったカレスト座間だったのが、ようやく本当の終焉を迎える事となったのだ。
だからこそ、流行の単純な商業施設だけではなく、日産の新たな情報発信基地として、そして日本の自動車文化の貴重な公表場所として、新たなる未来への一歩を進んで欲しいと考えるのだ。
神奈川日産に移譲されてからのカレスト座間に行った事のある人だったら分かるだろうが、残念だが、まさに
「生き殺し」 の状態だった。それだったら、ちゃんと価値のある姿に再生してもらった方が我々クルマを愛する者たちにとっても大いに意義のある事だと思うのだ。
さらに計画では書かれていないが、できうるなら、クルマ好きが気軽に集まれる、これまでの「第三駐車場」の様な、無料の駐車場も作ってはもらえないだろうか。
オープンカフェなども併設してもらって、クルマ好きやオフミの連中が集まれる広場と駐車場をぜひ検討しもらいたいものだ。
本格的な工事は、今年の秋口から、営業は二年後だという。新たな希望の未来を信じて
さらば 「カレスト座間」 ありがとう。
と僕は言いたい。
Posted at 2013/04/29 08:20:45 | |
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