
先の記事で「34年前に乗っていたCBR400より、今のVERSYSのほうが乗りやすい。それはたぶんタイヤ性能の違いのせい」と書いた。そこで、当時のCBR400がどのようなタイヤを履いていたのか、ネット上の情報を見てみた。
すると、何よりそのサイズが今と大きく違う。CBR400は前輪 100/90 16インチ、後輪110/90 18インチという変則的な組み合わせで、しかも後輪と前輪の幅がほとんど違わない。VERSYSは前輪100/90 19インチ、後輪130/80 17インチで前後の大きさが逆転しており、しかも後輪のほうが前輪よりもうんと太い。CBRのように前輪に小径ホイールを採用するのは当時の流行りで、コーナリングでの切れ込みの良さを狙ったもののようだが、その分後輪がスライドしやすく、そのことがなんとなくヒヤヒヤ、ドキドキする感覚につながっていたのだろう。VERSYSのように後輪を太くするとキビキビと回頭することは難しいかもしれないが、その分安定感が出てコントロールしやすくなる。普通にツーリングするにはこちらの特性のほうが乗りやすい。
それにしても、車重115キロ、15馬力のWINNER150でさえ後輪のサイズは120/70 17インチだから、車重200キロ、58馬力のCBRが110とは、当時のバイクのリアタイヤがいかに細かったか、ということである。タイヤはそれ自体でも、サイズでもここ30年の間に大きく変化しているようである。
34年前に「たしかK300GPってタイヤを履いてたな」と思いググってみると、今でも売っている。昔とまったく同じではないようだが、超ロングセラー商品である。
Posted at 2018/05/15 00:50:49 | |
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