日本は クルマ が文化として認知されていないと言い続けてきたが、ようやくモノや単純な耐久財ではなく、ひとつのカルチャーとして見直そうという雰囲気が出て来た様な気がする。
そのひとつが、ビンテージタイアの復刻、特にヨコハマの頑張りには称賛を与えたいモノだ。
最初は ADVAN HF TYPE D の復刻だったのだが、
復刻 ADVA-HF TYPE D 復活にBSの・・・・
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/41475465/
それからヴァリエーションが増えて、「G.T.SPECIAL」やリボンタイアが相次いで復刻された。
ADVAN HF TYPE D の時もそうだったのだが、これが単純な復刻ではなく、コンパウンドなどが現代の基準に合わせて見直されているのも大いに注目を浴びる。
クラッシックな車種には現代のタイアは荷が重い・・見た目は当時のままだがコンパウンドなどが現代風に改めている復刻タイアは維持の救世主だ。
そのヨコハマから、サイズの追加などがリリースされた。
特に 「G.T.SPECIAL」 と呼ばれたY350は国産車も含めて多くの古いクルマにマッチングするようになった。
メーカー標準のタイアとしても多く採用されていた。パターンは当時モノならではのモノ。
さらに嬉しかったのは、リボンタイヤと呼ばれるサイドウォールに白いラインが入ったタイアもリリースされたことだ。
ココでは コーベット がモデルになっているが、スポーツ車以外にもフツウにホワイトリボンを履いていた。
特にホワイトリボンタイアは、当時殆どのクルマのタイアに採用されていたので、復刻を喜ぶクラッシックカーのオーナーが多いだろう。
当時はホワイトリボンが入ったタイアが「当然」だった。
C10スカイラインの純正タイアにもホワイトリボンが使われていた。
ヨコハマが、ここまで頑張るのであれば、以前もブログしたが、ここは最大手の BS にも頑張ってもらって、例えば、
登りはアンダーパワーでからっきしだったが、下りでは意外な程バランスが良く、下手な86なんぞを追い回して遊んでいた・・・若かった。
僕が若かりし頃乗っていたファミリアXGに標準だったRD116などを復刻したら、RD116は純正採用が多かったから喜ぶユーザーが多いだろう。
さらに、スポーティな車種に多く採用されていた RD207 なんて復刻したら涙無くして喜べないだろう。
「押せばわかる」のCMで一世を風靡したスーパーフィラー採用の RD207
標準採用と言えば僕が一番印象に残っているのが、たまらなくテイスティな
GC型のカペラは実に素直なハンドリングで良いクルマだった。クウペの存在は意外に知られていない。
三代目、いや四代目カペラの上級車に採用されていた。
カタログにもRD207の記載や画像が無く、ようやく当時の雑誌でRD207がカペラ・クウペに装着していることを証明する画像を発見。
何度も言うが、ヨコハマの凄いところは、単純に復刻するのではなく、排水性や耐久性、乗り心地などを現代の目で見直して、見た目は当時モンなんだが、コンパウンドなどはしっかりチューニングされている事だろう。
正直、単純なノルスタジーだけでは、当時のスペックは危険すぎるからだ。
元来、こうした復刻版のタイアは、ミシュランが得意としていたが、どっこい日本にはヨコハマアリという事で、実に誇らしいと思うのだ。
さらにヨコハマをはじめ日本のタイアメーカーには頑張って欲しいモノである。
日産車乗りには、ぜひとも「掛布のトーヨーZラヂアル」の復活を望みたいモノだ。
Posted at 2020/03/13 00:11:56 | |
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