いまの職種に就いたのは、25年ほど前のことでした。
当時私が開拓した最初の欧州の顧客の一つが、Paris南部にあります。
20年近く前までは、日本からParis市内のホテルに泊まり、翌日タクシーで1時間以上かかる(渋滞時は2時間以上)Paris南部の顧客を訪問していました。
その後、日本以外の海外の物価はこの20年で倍以上になり、ホテルの価格が2倍以上に値上がりしてしまいました。
ですから、パリ市内の中心部ではなく、郊外や、高速環状線の外側にホテルを取るようになりました。
ご存じのように、Paris郊外は移民の公団住宅などが多く、治安が非常に良くない場所。観光地なども遠いので、格安ツアー客か、地元のビジネス客の宿泊場所になっています。
そんな中、15年近く前に発見したのが、治安がそれほど悪くなく、料金も格安のホテル。パリのフランス国内線がメインの空港、オルリー空港のこのホテルでした。
Paris市内や、国際線のCDG空港の1/3以下の値段で宿泊できました。
ORY空港は、Paris市外から1時間弱の南側にあり、顧客への中間地点になります。よって、このホテルが空いている時は定宿になりました。
ホテルの周りには何もなく、スーパーマーケットもありません。
ですから、夕食を食べるときは、途中のガソリンスタンドでサラダやサンドイッチを購入して部屋で食べます。
毎年何回か、Parisに出張に行くと言っても、実際はこのようなものなのです。
国内線の空港ホテルが安いのでそこに宿泊し、夕食はガソリンスタンドで買ったサンドイッチとサラダ。もちろん観光も散歩もありません。
私が出張で宿泊するホテルを選ぶ際に重視していることは、
顧客訪問への利便性、価格が高くないこと(リーズナブルであること)、近くにサンドイッチなどが買えるお店があること、そして部屋からの景色、です。
このホテルの癒しは、窓から空港が見えることです。
ここにある写真はすべてそのホテルの客室から撮影した写真です。
普通のコンデジの望遠でこれほどきれいに撮れる、空港直結のホテル。
実際にこの空港から国内線で移動することもあるのですが、そうでないときにも、顧客への利便性と、価格の安価さ、滞在の快適さで10年近く定宿にしていました。
数年前に、宿泊しようとこのホテルを検索したところ、施設の老朽化のためか、閉鎖になっていました。
その後、武漢ウイルスが世界中に蔓延し、2年前から出張を中止していますが、次にParisに訪問するときは、宿泊するホテルを新たに探さなければなりません。
オミクロン武漢ウイルスが終焉するのはいつの日になるのか・・
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ホテルの窓辺から | 日記
Posted at
2022/01/14 07:05:21