
昨年だったか、GCTVで「T型フォード」の体験講習というプログラムがあった。
これは、かのトヨタ自動車博物館で行われている企画の紹介と、実際に松任谷正隆氏とCGの田辺さんが体験するというものだった。
あまり知られていないが、実は稼動する「T型フォード」の質や量で、トヨタ自動車博物館は世界的に有名なのである。
そこでレストアされた「T型フォード」を、ある程度条件はあるが、一般に募集をして運転させてくれると言うのだ。
確かに「大量生産」などで有名なクルマだが、運転そのものでガタガタ言わなくても良いのでは・・・と思われる方もいらっしゃるだろうが、実物を見て、黙って「T型フォード」を運転できる人が居たら、それは恐ろしく凄い事なのだ。。。
なんたって、日本でもかつては「T型フォード」専用の運転免許(乙種運転免許)が存在していた位なのだ・・・閑話休題。
僕もCGTVを見て、千葉や長久手まで実車を見に行って始めて納得したのだが・・・
まずはペダルが3つもある事にカルチャーショックを受けるに違いない!!!
驚く事にこのT型フォードは、マニュアルではなく、あえて言うなら「セミオートマ」とも言える独特のパワートレインを使っていたのだ!!
まずはペダルのレイアウトだが、右から「ブレーキ」、中央が「前進後進の選択」、左が「ギアペダル」だ。
ガスペダルにあたる「スロットルレヴァー」がステアリングの横から生えており、それも使ってクルマの速度を調節する。
CGTVを何度も見て、ある程度運転方法は分かったのでまとめてみると・・・
「ギヤペダル」を半分踏むと「ニュートラル」になるので、まずは半分踏んで「ニュートラル」にする。
駐車ブレーキ(ハンドブレーキ)を緩め、スロットルレヴァーを下げながら(エンヂンを吹かす)「ギヤペダル」を踏み込むと、ギヤが入って前に進みだす。。。
ある程度速度が出たら、「ギヤペダル」から足を離す、するとギヤが「高速」に入り巡航できる。
速度の調整は「スロットルレヴァー」を押し下げして調整する。。。
バックするときは、発進前に中央の「前進後進ペダル」を予め踏み込んでおく・・すると、ギヤがバックに入る。。
あとは前進と同じ要領・・・
現代のクルマと操作方法が異なるので、この体験走行をするには・・・
「事前にお送りする教材を用いて、ご自宅で十分イメージトレーニングを実施いただき当日に備えていただきます。講習当日は、停止した車両で操作講習を行った後、インストラクターが同乗して実際に当館走行コースにて運転をしていただきます。」
だそうだ・・・
参加費は¥5,000-、今年はあと7月6日(木)に二回開かれる体験走行会を今募集している。
自動車の基礎を作り上げた「T型フォード」の、また貴重な運転スタイルを体験してみては如何だろうか?
T型フォード運転講習会
http://www.toyota.co.jp/Museum/data/h69_1.html
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Posted at
2006/04/29 21:46:12