![天晴 トヨタの広告にはマイッタ!!思い出の一品。。。 天晴 トヨタの広告にはマイッタ!!思い出の一品。。。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/images/UserDiary/214361/p1m.jpg?ct=5c42780e735c)
80年代も始まった頃、トヨタはスターレットのモデルチェンジを敢行した。
ライヴァルたちが軒並み2BOX、FFという体裁を取る中、このP60スターレットは2BOXというエクステリアは王道を採用したが、マツダファミリア同様に駆動方式は「FR」を選択した。
一説には、トヨタはまだFFに対する操縦性や取り回しの自由度が充分で無く、無難な「FR」を選択したと言うのがもっぱらの評判であったが、室内の有効スペースという点では、正直大きくライヴァル達に遅れを取ってしまったが、操縦性などはむしろ素直で扱いやすいものだった。
そんなスターレットもマイナーチェンジで、またまた流行の「角目」つまり角型ヘッドランプへ意匠変更となり、競争厳しいコンパクトクラスでの覇制を目論んだが・・・
時流はどうしても「FF」であったし、どうもその辺りで中途半端な印象が免れず、販売は苦戦していた。
しかし、先代のスターレットもそうであったが、スポーツ性という事については、このP60系も力を注いでいた。
実際には、正直・・・アンダーパワーのエンジンであったため、ノーマルではどうしようもなかったが、どっこい広告では実際の100倍の馬力でもあるかの如くの闊達なCMを展開していた。
正直、この広告を見たときは、内心「やられた!」と思ったものだ。
私は、どうしようもなく穏やかにしか走る姿しか印象に無いスターレットであったが、どうだ!この広告ではとんでもなくハイパワーで凄いクルマの印象が、一般に植え付けられてしまったのだ!!
まさにトヨタマジックであった。。。
特にこの「悪魔のはしご段」にはぶったまげてしまった。。
とにかく、あの鈍重なスターレットが、まるで2TGをつんだレヴィンやトレノよろしく、名手オベ・アンダーソンの手によって、恐ろしいスピードで駆け上がって行くのである。。
どう見ても・・・ぜったい
ノーマル の走りではなかったが、これを見た視聴者は、すげぇ~、カッコいい~・・となった訳である。。。
しかし、オベ・アンダーソンって日産ワークスに居たんだよなぁ・・・・610ブルーバードUの時はサファリでも走ったし・・・(閑話休題)
僕がTVの前で、ありゃ嘘だ!ノーマルじゃない・・などと叫んでも、それは無力な訳で、一般的にはスターレットってスポーティな凄いクルマだ!っていうイメージが定着してしまいました。。。
まったく、トヨタの広告の上手さは、内装の造り同様、いつの時代でも抜き出ていたんですねぇ。。。
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Posted at
2005/05/07 00:36:39