七夕生まれの君へ
今年も君の誕生日がやってきました。
ついこの間、小さな小さな君を両手で抱えていた様な気がしますが、もう八歳になったのですね。
あんなに大きくて、少し歩くだけでも右に左にフラフラしていたランドセルも、いつのまにか、小柄な君でも苦も無く、登校のみんなと、一緒に小走りに学校へ行く姿を見るだけでも、「大きくなったなぁ」って目を細めてしまいます。
二十歳まで元気でいられるか分からないと、宣告を受けて二年の月日が過ぎましたが、まだはっきりとした病状が出ていないのが、お父さんと、お母さんにとって、何よりの救いです。
一日おきに、病状を遅らせる薬も、「元気になるんだ」、「みんなと同じ様に大きくなるんだ」と言って飲み続けている君の姿が健気で、何とかしてあげたい、なんとか・・・と毎日、毎日、君が寝た後、お母さんと話しています。
そんな中、治療法の無かった、この病気の治験が、一部で始まったとの報道があって、何としても間に合って欲しいと、祈る様な気持ちで、毎日、ネットを検索しています。
病気の影響で、長く歩いたり、走ったり、階段を上がり下がりするのが、とても辛そうですが、きつい、辛いと一言も言わないで、歯を食いしばり、時には、友達に付いて行けなくて、泣きながら頑張っている君を見るにつけ、お父さんも、ちょっぴり泣きそうになります。
電車が好きで、クルマが大好きで、「お父さん、お父さん。いっぱい電車に乗ろうよ、いっぱいクルマに乗せてよ」と言う、屈託のない君の笑顔が、お父さんは大好きです。
いつまで、歩いたり、動けるのか分かりませんが、お医者さんから、この病気で、この年齢まで、不自由はあるけど、しっかりとした君の様子を見て奇跡だと言われた事に、お父さん、お母さんは、『きっと、神様がくれた、ステキな時間だと』思っています。
病気が治る事が一番の願いですが、この、『神様がくれた、ステキな時間』を親子で、普通の子の何倍にも凝縮した時間にしてあげれたら…そう、思っています。
今日から、また新しい一年の始まりです。
これからも、ずっとずっと、よろしくね。
そして、ステキな一年であります様に、心から願っています。
お父さん、お母さんの子供でありがとう。
お父さん、お母さんを選んで、生まれて来て、心から感謝しているよ。
七夕生まれの君へ 父より
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七夕生まれの君へ | 日記
Posted at
2011/07/07 12:56:36