まぁ C26 の持病ともいえる、フロントバンパーのチリが合っていないという状況に加え、しかもウチのは、気温が暑くなるとガッツリズレてしまう・・・
という事でいつもの 横浜都筑区 にある
「植木モーター」 へと行ってみた。
この日も、仕事場は板金修理するクルマが一杯で、青空スペース(苦笑)で作業と相成った。
作業所内はと言うと、
ほぼ全損ともいえるイストの板金修理に、いやぁこれは珍しいトライアンフTR4が・・・
運転席側全てのパネル交換(運転席側にクルマが突っ込んだ模様)普通ならほぼ全損とも言える状態のイストと、なんと何と トライアンフTR4 が板金修理にやって来ていた。
トライアンフTR4 は、内装を全てバラシ、防振剤を削り腐食したところを板金するらしい。
植木モーター曰く、「レストアというレヴェルじゃないんですよ・・・」
いえいえ、ここまでやったら世間では「レストア」って言うんですよというと、「まだまだ、この先をやって初めて本当のレストレーション」なので・・・と、相変わらず仕事に対するレヴェルが高すぎる。
ほぼ内装が取り外され、防振剤も削られた車内。50年選手にしては意外に痛みが少ないのか・・・
トライアンフTR4 の足元を見ると、いやぁ僕たちの年代には懐かしい、
細かいジグザグパターンのミシュラン「XZX」。今でもヴィンテージカー向けに作っている。
ミシュランの「XZX」!!
最近は横浜の ADVAN HF-D の復刻で話題になっているが、はるか以前から ミシュラン はこういったヴィンテージカー用に古いタイアも作っているのが凄いモノだ。
さてさて、ウチの LCV E STAR のフロントバンパーの症状なんだが、
樹脂部品の悲しさ。気温が上がると勘合部が緩くなって、ズレるだけではなく外れそうに!!
気温が上がって、樹脂が緩くなって、さらに症状がひどくなった模様。(泣)
今回、手っ取り早くバンパーを固定する車体側のブラケット、これが樹脂製で値段がかなり安いので全て交換。
バンパーを固定るする車体側のブラケット。高い純正部品が多い中、コイツはかなり安かった。
そして、さらに気になっていたバンパーのブラケットに入る「爪」の部分の「割れ」や「欠け」の部分は、
交換するだけじゃあダメ。知恵を使って工夫すれば壊れた部品も治して使えば大丈夫。
「割れ」 の部分は ワイヤー を通して開かない様に補修、 「欠け」 の部分は、薄鋼板を加工して爪を作ってリベットで固定。
植木モーター曰く、
「ディーラーさんは「交換」が得意な整備士が多いけど、ウチは「修理」をする整備屋 なんで、いかにクルマを治すかって言うのが勝負なんだよ・・・」
こりゃ名言だ。
あれやこれや一時間半の作業で、気になるフロントバンパーのチリの感じは、
手で押したくらいではビクともしなくなった。チリもバンパーの変形分を除くとかなり良くなった。
ブラケット交換と、バンパーの爪の補修で、ちょっと引っ張ったくらいでは外れない状態に。
チリもほとんど合っている。
ヘッドランプのチリはバンパーの重みで、バンパーがダレているので、部分的に爪などをイジメても直ぐに落ちてしまう・・・まぁこれがC26の持病なんだが、これはバンパー全体を、ほとんどバンパー上部の爪だけで保持しているためで、根本的に治すにはステーをなどを追加してバンパーの下側からもバンパーを支えるようにしないと治らないものだ。
これで一時間半の時間と、ビックリするような整備費でできたのだから御の字だろう。これがディーラーだと、割れたり欠けたりしたバンパーの爪を見て、
「これは治せないので 交換 しましょう」
になっていた筈だ。
交換すれば、まず良くなるが、元々バンパーを装着する構造が悪いので、暫くすると、またチリがズレてしまう事を考えれば、今回の処置はベストだったと思うのだ。
「植木モーター」 さんの 「ウチは修理屋」だという言葉の重みを感じた次第なのだ。
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LCV E STAR | クルマ
Posted at
2017/06/11 07:00:57