
いきなり「センチュリー」のインパネの画像から入って、驚かれた人も多いかと思うが、僕はある意味で「センチュリー」のメーターはトヨタの本心を表していると思うのだ。
表示 トヨタのメーターの技術はハンパじゃない!
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/621640/
もし初代セルシオに始まった「オプティロン・メーター」を究極のメーター表示法と考えているのなら、「センチュリー」にもギンギンギラギラで、白白している「オプティロン・メーター」が鎮座している筈なのだが、その実、真ん中に
デン とデヂタルの速度計が鎮座し、左右に「燃料計」と「水温計」が置かれ、後は任意でか何か起こったときにワーニングが立つ様になっている。
もちろん、このクルマをドライヴィングする年齢層や使用するシュチエーションを鑑みての結果だろうが、裏を返せば、クルマのドライヴィングにはこれで十分・・という声なき声が聞こえて来そうでもある。
つまりトヨタもメーターは「シンプルイズベスト」だという事に気付いていて、「オプティロン・メーター」は、その表示方法のひとつでしか過ぎない・・・と考えているのではないかと・・・と思うのだ。
まったくトヨタの奥深さと言うものは、底が知れない恐ろしいモンだ。
さてさて、そうは言っても売れるためには、インパクトのあるものを・・という事で、最近のトヨタ車のメーターもまったく色々なモンが出ている。
最近では「オーリス」のメーターにギョ!としたもんだ。
スポーティ車の定番である「アンバー」の色調をモチーフとして、針先だけで目盛りを追って行く按配だ。しかもメモリの数字は「正立」でなく、放射状に斜めに倒されている。
一瞬見た時はドキリとしたが、時間が経つにつれその感動は薄れてしまった。確かにアナログとデジタルの融合した表示は、面白いアプローチだがイマヒトツまとまりすぎて面白味にかけるのだ。
まぁ初代アルシオーネのオプションであったものまで・・とは言わないが、もう少しひとひねりが欲しい・・そう感じてしまうのだ。
それでは・・という事で次ぎにバッターボックスに立ったのは「ブレイド」だ。
これはトヨタにしては、珍しくメーター全体に凹凸を付け、面としての表情を持たせた面白いモンだと出た当初いたく感心したのだが・・・次ぎの瞬間。。。いや待てよ、どっかで見たような???と思いを巡らせているとハタと気付いた。
R34スカイラインですでにやってるじゃん!
微妙に凹凸のやり方が違うが、そのデザイントレンドは一緒だ。
さすがトヨタ!人々の記憶が薄くなったのを見計らって、リデザインして登場させた・・という訳だなぁ。。と思うと一気に興味が薄れてしまった。。。
いやいや・・と気を取り直してトヨタ・メーターのポイントをお浚いしてみた。
「シンプル」「質感」「昼と夜の顔が違う」、もしくは昼でも「煌々」。。。
そこで思い出したのが「アイシス」だ。
リング状の縁取りに「ティアナ」を思い出す・・という人も居るが、なるほど「シンプル」でありながら「質感」具現化している。
しかも夜になると、皆既日食みたいなバックランプに、トヨタらしいカチリとしたフォントに、オプティロンメーターから流用された煌々とした目盛りが印象的である。
まさに現代のトヨタらしい一品だなぁ。。と感じる反面、なんだかこのやり方にも飽きて・・・と思うのは僕だけだろうか??
オプティロンの王道を行く「レクサスLS」もあり、「オーリス」や「ブレイド」の様な変化球もありと、一見すると充実度が高いように見えるトヨタだが、「センチュリー」で見せた清さを考えると、この先どうしようか??と迷っている様にも僕は感じてしまうのだ。
あまりにもインパクトの強い「オプティロン」という武器を持つが故に、思った方向に進めないトヨタの苦悩があるのではないかと・・・
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Posted at
2007/06/18 01:40:11