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2008年03月18日

「上がりのクルマ」 その14 Daihatsu Atray SX Turbo (S82V)

「上がりのクルマ」連載の続き(長いなあ・・・)。

Daihatsu Atray SX Turbo (S82V)



ボロボロになったCR-X(EF6)からクルマを買い換えるにあたっての検討事項は以下。

・とにかく安いこと(音楽活動における機材費で、常に2重・3重ローンを組んでいて貧窮)
・維持費的に軽
・ライヴにもっていく機材がとめどなく増えていたので、とにかく機材が積めること
・FFじゃないこと(CR-Xで懲りた)

愛していたCR-Xであったが、クルマの動きや実用性などではS80 ハイゼットの方が好みだったのもあり、再び軽の1BOXを買うか・・・と。

で、本当に金がなかったので、走行距離10万[km]オーバー、車両価格16万円ぐらいの、S82V アトレー ターボを購入した。
何台か乗り較べてみたが、軽はダイハツが他社よりもだいぶシッカリしていると思う(これは現在も)。


660のインタークーラ付ターボ。5MT。
低速トルクは550NAのS80ハイゼットの方がずっと上だった。
CR-Xと一緒で、とにかく回さないと走らない。で、線が細い。
ただ燃費の悪いだけのエンジンだった。


ま、エンジンはともかくとして、このクルマの最大の魅力は駆動方式だった。
ダイハツの軽1BOXの伝統としてFRベースな上に、
FR←→フルタイム4WD←→パートタイム4WD
の切り替えが可能だった!
カタログ情報などはこちら



3年半ぶりにFR車を入手した私は、機材車目的で購入したにも関わらず、その走りの楽しさに、再びクルマ熱が再燃してしまった。

当時は西宮に住んでいたのだが、毎晩23時に豊中でバイトを終えてから、171号線で帰宅せずに、遠回りし、176号を北上し、宝塚を越えて名塩の手前で左折し、有馬に向かう峠を上り、甲山へと降りる峠を利用して帰った。
上りも下りも勾配が激しく、何連も続くヘアピンなど、盛りたくさんでテクニカルなルートなのだが、六甲や箕面と違って、まるで走り屋に遭遇することのないステキなコースだった。

4WDに興味のなかった私は、ずっとFRで走っていた。

1ヶ月ぐらい毎晩その峠で帰宅して、
「ここまでだな」
と理解した。
以前、同じ軽の1BOXで横転事故を起こした経験から、だいたいクルマの限界を引き出せていて、これ以上はダメだというスレッショルドがわかった。

で、試しにフルタイム4WDに切替えてみた。
「!!!!!!」
めちゃめちゃグリップする。トラクション感がまるで違う。加速力も向上しているではないか!!

同一車種でのFR・4WDの違いはなかなか体験できないので、非常に貴重な体験のできるクルマであったことは間違いない。

FRで「ここまで」と思った峠であったが、4WDに切替えてから、スピードのレンジはグンと上がりながらもFR時より安定した挙動で走れるようになった。
イニDで須藤京一がやってるみたいに、フェイントをかましてからコーナーでフルスロットルすれば、FRとは違う滑り方をして、これまた楽しかった。

当時は、ちょっとわけあって、週3回ぐらい新神戸まで行っていたのだが、これも六甲山経由で往復したものだ。

その状態で更に2ヶ月ほど峠ルートでの帰宅を続けたが、4WDでも「これ以上はヤバいな」と感じたので、峠はやめた。



このアトレーには、天井にスピーカーエンクロージャー(木製のスピーカーBOXネ)がついていたので(スピーカーユニットはついておらず穴となっていた)、CR-Xからフルレンジのスピーカーユニットを移植していた。
このユニットとエンクロージャーの相性がよかったらしく、当時の自分には好みの音を出していた。
いわゆる「原音忠実」タイプのハイエンドな音の良さではなかったが、シャリシャリもモコモコもせず、PAライクな締まった中低域がガツンと鳴るタイプで、当時聴いていた音楽(Bjork、Massive Attack、Portisheadなどアブストラクト系や、Surgeonなどミニマルテクノなどが中心)にはとても合っていた。




自作の泥除けを取り付けて、ベタベタとステッカーを貼っていた以外はノーマルだったが、楽しかったなあ、このクルマは。
音楽仲間や、復学後の4歳下の大学の友人連中、現在の妻などとの楽しい思い出がたくさん残っている。



事故らしい事故はしなかったが、もともと旧いクルマだったので、

ブレーキパッドが全くなくなって、交換までの数日間、エンジンブレーキとサイドブレーキでなんとか制動したり・・・・

クラッチペダルのワイヤーが切れて、クラッチなしで無理矢理ギアチェンジをして最寄の整備工場までなんとなクルマを走らせたり・・・・

後部座席のドアノブ(内側)が外れて紛失したので、後部座席は軟禁用(外からしか開けれない)になったり・・・・

最後の方は、冬なのに渋滞するとオーバーヒートしそうになったり・・・

いろいろとボロかった。



第一子が生まれ、チャイルドシートを買いに行ったとき、
「このクルマのシートには取り付けできませんねえ・・・」
と言われて、手放すことが決定した。
エアコンも壊れていたので、赤ん坊を乗せるには過酷だったし。



このブログ原稿を書くために、S82Vアトレーのことを調べていて初めて知ったのだが、S82Vアトレーもジウジアーロのデザインだったらしい。

以前に紹介した、
S80 ハイゼットも、
このS82Vアトレーも、
S82Vアトレーの次に乗り換えたS221G アトレー7も、
私の所有してきたダイハツ車は、揃いも揃ってジウジアーロだったのだ。
今になってわかるとは・・・・。

所有していた当時の自分に教えてあげたいなあ。
自分の目利き具合を自画自賛。


・・・続く。



ここまでの「上がりのクルマ候補」
Ferrari F40
Honda CR-X(EF系)(所有したので候補から除外)

「永遠の憧れ」
Alfa Romeo SZ・RZ(ES30)

「死ぬまでに一度は運転してみたいクルマ」
Nissan Skyline GT-R (R32)




「上がりのクルマ」連載の目次はこちら
ブログ一覧 | 車遍歴 | 日記
Posted at 2008/03/18 21:54:09

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