
最近、各方面で話題になっているのが
「いい加減日本でも車間距離を長さで規制するのではなく、時間で考えよう」
という考え方だ。
日本でよく言われているのが、速度によって前車までの距離を取ろうという方式だ。色々な言われ方がされているが、多いのが、速度と距離を比例させて「80km/hの時は80m、100km/hの時は100m」という方式だろう。
しかし、道路に車間距離を測る看板があろうが、実際に言われる距離を即判断するのは意外に難しいし、実際に100km/hの時に100mなんぞ空けたら、どんどん車間にクルマが割って入ってきて、すぐに断念するハメになる。。。
知人で米国人や英国人がいるのだが、友達経由で「そちらの国では車間距離はどうしてる?」と聞くと、どちらも「二秒を保て」と言われたと言っていた。どうも独逸もそうらしい。。。
彼らのハナシでは、最初の一秒は実際にブレーキを踏むまでの「空走距離」で、残りの一秒が「実際の制動距離」だというのだ。
数学的に考えると、時速100km/hで一秒に進む距離は27.77m。二秒で55.54mとなる。
これを証明する方法はないか?と思いついたのがタイアメーカーのHPだ。良くあるウエットでの制動距離のデータなんだが、例えばBSのPlayzのデータを見ると。
80km/hウエットでの制動距離が約28mとなっている・・・20km/hの速度差があるがウエットでのデータという事を加味すれば、ドライでの100km/hで約55mの距離はやぶさかでは無いと思うのだ。
さらにだ、これまで盛んに距離で車間を取れと指導していた警察も二秒車間を唱え始めた。
警視庁「高速道路を利用する皆様へ」の「追突事故を避けるためには・・・」
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/kousoku/osirase1.htm
ここでも述べられているが、ホント距離で前車との距離を取るのは難しいモンだ。高速道路の場合、車線区分の白線の長さは「8m」。白線との間隔は「12m」で、100mの間隔を白線で見るには「5本」が必要となるのだが、昼間でも前車との白線の数を数えるのは目線の移動が激しく辛い。これが夜間だと絶望的だ。
これが時間だったら、前車が標識でも何でも通過した時間から「ゼロ」、「イチ」、「ニイ」と数えて自車が到達したかしないかで分るから簡単だ。
欧米のやり方がなんでも正しいとは思わないが、このクルマとクルマとの距離を測る方法を時間に置き換えるのは合理的だと僕も感じたのだが。。。
さて、車間距離不保持の取締りが10月から強化された事でもあるし、そろそろ考え方を変えてみてはと思った次第なのだ。
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Posted at
2009/11/14 21:28:00