ミシュランやピレリ、BSやダンロップは、二輪車のみならず四輪にもタイアを提供していて、非常に親しみのあるモンだが、実は二輪車だけにタイアを提供しているメーカーが何社が存在する。
欧州で有名な所では、独逸の老舗で名を馳せている「Metzeler(メッツラー)」なんて代表格だろう。何たって、独逸で1863年に創業した老舗中の老舗で、二輪車では有名なブランドだ。
まぁ残念な事に、今はピレリに買収されてしまったが、その個性は希釈される事無く、今でも脈々と歴史を刻んでいる。そうそう、ここのイメージキャラクターは「象」で、欧州のサーキットやモーターサイクルショーなどでは、可愛い象の人形などが見る事が出来るのだ。
四輪車では馴染みの無いメーカーだが、独逸の老舗二輪タイアメーカーなのだ。
Metzeler(メッツラー)のタイアには、至るところにミシュラン宜しく、「象」のマークが散りばめられており、特にサイドウォールに近いトレッドの「象」マークは、二輪車乗りの世界では、
ミシュランのイメージキャラクターは「ビバンダム」。対するメッツラーのキャラクターは「象」!
「象をいぢめ無ければホンモノの二輪乗りと言えず」 な~んていう逸話があるくらいだ。
つまり、この「象」マークまでバイクをバンクし、削る事ができなければ、「へたっぴぃ」だという事なのだ。。。
本当のサイドウォールの「象」マークの意味は、もちろんタイアの回転方向を指し示すモンと、製造する時の金型の位置合わせの為にあるのだが、これがまた悩ましい位置にマーキングされているので、そんな逸話が生まれてしまったという次第なのだ。
さてさて、二輪車の老舗の話の後は、これも二輪車乗りにとって永遠のというか、もはやビンテージと言ってよいのに、未だにパフォーマンスがすぐれている名器のタイアを取り上げねばなるまい。
そのタイアの名前は、ダンロップTT100だ。
ハイグリップなんて言葉の無かった時代、どんなコーナーでも張り付くように曲がれるタイアで「魔法のタイア」などと言われた。
オリヂナルの「TT100」が生まれたのは「1960年代」。
当時は、「魔法のタイア」なんても言われて、コイツが唯一のスポーツタイアの様に言われていた。
もちろん、コンパウンドなど、年を重ねる毎に改良され、昔の様に「雨の日は乗りたくない」なんて言わなくとも良いタイアである。
こうして、ずいぶん久しぶりに二輪車のタイアを眺めて見たのだが、クルマの世界とは違った、まさに見せると言った部分でのアグレッシブなモノが、一層増えたと感じた次第だ。そんな中でも、老舗と言えるメーカーの存在感や、名器と呼ばれる懐かしいタイアなど見ていて非常に楽しかった。
省燃費ばかり叫ばれて久しい四輪車のタイアだが、それも両立した見栄えの面白いモンが出ないかなんても思った次第だ。
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タイア | 日記
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2011/04/24 00:56:46