
よいよ、オーテックでの 伊藤かずえ さんの Y31シーマ のレストアが始まった。
世間には、レストアって言えば、とにかく現代の技術で、部品を総取っ替えして、古い塗装を剥離して、塗り直してピカピカに・・・と思っている風もあるが、いやいや実は、そんな単純なモンじゃなく、古ければ古いほど レストア の加減が非常に難しくなるのだ。
塗装ひとつとっても、昔の塗装は、まるで何層にも塗り重ね、表面が微妙に凸凹としていた。それを今風にカチッと焼き上げると、そのクルマが持つ雰囲気がエラク変わるのだ。
だから、そうした塗装の雰囲気までも考えてレストレーションしなければ本来の レストア とは言えないのだ。
そういった点で、僕は、今回の Y31 のレストアは、ある意味で誤解を招く言い方かもしれないが「やり易い」部類になると思うのだ。
もちろん、部品が無い、単品で作らなければ・・代用品がと果てしない苦労が山積しているとは思うのだが、「風情」という点ではという観点からだという事を理解して欲しいと思うのだ。
そして、合わせて思うのが、70年代から80年代の国産車、ネオクラッシクと呼ばれる年代のクルマの保護が進めばとも思うのだ。不幸にして、この年代のクルマは中途半端に台数が残っていて、古さもそんなんじゃないので、保護されるパターンが少なく、スクラップや海外にどんどん流失してしまっている。
件の北米の 25年ルール かと思われるかもしれないが、そうじゃない、それくらいのから現代の国産車が、安価に ロシアなどにどんどん、流れているのだ・・・
そういった観点からも、今回のレストアが、ある意味、正常なレストアが普及するか試金石になると思う次第なのだ。
さてさて、そんな レストア の話題の最中なんだが、値段もさることながら。じゃあ レストア ってどこでやれば・・・という声も聞こえてきている。僕の年代では、かつて レストア っていう言葉がまた一般的じゃない頃、「レストア」という言葉を広めたのが、
70年代、80年代の雑誌をめくると必ず広告が出ていた「スポ関」こと「スポーツカー関西」(クリックで拡大)
「スポーツカー関西」だった。
70年代、80年代のクルマ雑誌をめくると、必ず広告を出していたモンだ。
その「スポ関」もいつの間にか無くなり、どうなるかと思ったのだが、意外にも、旧車ブームが巻き起こり、60年代を中心に、エラク中古車が値段も上がってレストアが当たり前になってきた。
しかし、それは古い古いクルマ用であって、中途半端な年代のレストアは、余り日が当たらなかった。
そんな中、どっこい街の板金塗装屋さんの中に、そういった、ネオクラッシカー のレストアに一生懸命なところがたくさん出て来た。
そういえば、僕が外装の主治医としている
植木モーター では、古いクルマから新しいクルマまで、親子二代で レストア まで手掛けている。
最近気づいたのだが、現在の
Google Street View で
植木モーター で検索すると出てくるのが、
現在の Google Street View で「植木モーター」を検索して出てくるのがこの画面
ここで出てくる トライアンフTR4 ってもしかして・・・僕が C26 の件で通っていた頃、作業場の片隅にあったアレ!?
作業場の片隅に佇んでいた、あの トライアンフ がねぇ・・・内装もガッツリやっていた。
という事で、まさにレストアとはという見本の様な感じなんだが、まさか、前後の画像が見られるとは、本当に偶然とは恐ろしいモノである。
という事で、レストアについて、ツラツラと書きなぐってみたんだが、伊藤かずえ さんの Y31 シーマ が、どんな姿で復元するか、日産は、想定上の反響で、思わず
やった! と思っているかもしれないが、いえいえ、レストアという神髄は何かという、非常に難しい課題が与えられている事を肝に銘じて欲しいと思うのだが・・・さてさて、オーテック は
責任重大 だ!!
そう言えば、同じ時期にコレも レストアされていたよなぁ・・・
ブログ一覧 |
クルマ | クルマ
Posted at
2021/05/01 04:10:36