
ロープウェイ、ケーブルカーときたら、箱根で乗れる特徴的な乗り物はあと二つ、「登山鉄道」に「海賊船」だ。
ケーブルカーの急斜面の下りを体験した後は、そのまま「登山鉄道」に雪崩れ込んだ。
ここの登山鉄道は、観光目的だけでなく、付近の住民の方々の生活鉄道としても息衝いている。
急な斜面や、急なカーブをスムーズに運行する為に、他では見られない特徴もあってなかなか楽しめる鉄道である。
急な坂道の鉄道と言えば、僕の出身地である「東広島」には「瀬野八」と呼ばれる、JR山陽本線きっての難所を思い出すが、
瀬野 八本松 鉄道ファンにはたまりませんねぇ!!
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/409180/
そこは「22.6パーミル(1Kmで22.6mの高低差)」という急坂を、さらに輸送量の多いという難問を、強力な後押し機関車で強引に押し切ってしまおう!というダイナミックなもんだが、ここはある意味真面目にコンパクトに乗り切ってしまっている所が面白いと思うのだ。
まずは、急カーブへの対応だが、
車体の長さを極端に短くして、急なカーブに差し掛かっても車体のレールからのハミ出しを防いでいる。
さらに、他の電車にはあまり見られない、運転席の下にあるタンクには大量の「水」が蓄えられている。これは、カーブでの車輪とレールとの摩擦を下げる為に、カーブに差し掛かると、このタンクから車輪に「水」を撒くのだ!!そうする事によって、車輪とレールの摩擦を減らしてスムーズに、車輪やレールの磨耗を防ごう・・・という工夫がされている。
さらに特徴的なのは
「スイッチバック」だろう。
これは、まともに急斜面に鉄道を引いていたのでは傾斜がキツク、電車が登れないので、斜面を斜めに電車が大きく「Z字」を描くように行ったり来たりを繰返して進む方法である。
この「箱根登山鉄道」では 「三回」 のスイッチ・バックがあるので、
ここで、箱根登山鉄道の乗車テクニックなんだが、始発駅では最後尾に乗る事をお勧めする!?これはスイッチバックによって、電車の進行方向が三回変わるので、最終的には始発で最後尾でも途中から「先頭車両」になって、ダイナミックな景色を堪能できるのと、人間の心理で先頭車に乗りたいという事で、始発駅では先頭車から人が満席になって、少しタイムラグがあって二両目に人が溢れる・・・という事もあるからだ。
この日は土曜日という事もあって、子供へのサーヴィスで・・・
こんな乗車記念カードをもらう事もできた!!
狭い緑の中と、急勾配と急カーブを堪能しながら登山鉄道往復の旅を楽しんだ。
そして、行きとは逆のルートで「芦ノ湖」まで戻り・・・
箱根最後の乗り物「海賊船」と相成った訳だ
まるまる一日の「箱根乗り物一気乗り」。
なかなかこうした箱根の楽しみ方も面白い・・・と久々に童心に返った一日であった。。
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Posted at
2008/05/11 10:52:36