2012年から始まった年末恒例企画、“勝手にフレンチ・カー・オブ・ザ・イヤー”。
(参照: 【極私的企画】“勝手にフレンチ・カー・オブ・ザ・イヤー2016 )
その年に発売したフランス車を対象に勝手に順位をつけるという、主宰者Gentaの気まぐれと主観と偏見に満ちたもの。
毎年のことですが、対象となるのは・・・
ニューモデル・フルモデルチェンジ・フェイスリフト・ニューパワートレーン・ニュートランスミッション・極少数限定車
と言うことで、2017年のエントリーは次のとおり。
■グランドC4ピカソ/C4ピカソ (フェイスリフト) (3.1)
■3008 (フルモデルチェンジ) (3.13)
■メガーヌR.S.273 ファイナルエディション/パックスポール (200台/20台限定モデル) (4.6)
■ルーテシアR.S (マイナーチェンジ) (7.6)
■C3 (フルモデルチェンジ) (7.7)
■カジャー (ニューモデル・先行100台限定モデル) (8.31)
■5008 (フルモデルチェンジ) (9.25)
■トゥインゴGT (ニューパワートレーン・200台限定モデル) (10.19)
■308 (マイナーチェンジ) (10.25)
■メガーヌ (フルモデルチェンジ) (11.9)
以上10モデル。これら以外に多くの特別仕様車や限定モデルが発売されました。また、ランニングチェンジや小改良などもありますが、それらをエントリー候補に挙げてしまうとキリがないので止めときます。
余談ですが、毎年のことですが、特別仕様車や限定モデルは特にルノーは顕著。カングーはクルール含めて8つもの特別仕様車を用意! 売れるモデルは勢いがありますね。
さて、独断と偏見に満ちた上位3モデルの発表!
第3位
ルノー・メガーヌ (ニューモデル)
「受賞理由:H/B GTを試乗した印象として、18インチのタイヤを履いているのに不快な突き上げは感じない。巧く履きこなしている。また、ボディがガッシリとしていて剛性の高さを感じる。追って登場するであろうR.S.は期待できそう。」
第2位
プジョー3008 (フルモデルチェンジ)
「受賞理由:グループPSA内での棲み分けを考慮して、これまでのクロスオーバーからSUVへ方針転換。新しいジャンルへのチャレンジが興味深い。包み込んでくれるシートは秀逸。18インチタイヤも巧くいなして履きこなしている。他にも理由はあるが、紹介しきれないので コチラ をご覧いただきたい。」
そして、栄えある第1位!
グランドC4ピカソ (フェイスリフト)
「受賞理由: 2016年からいよいよ日本にもBlueHDiが導入開始となり、C4ピカソのキャラクターに合っているように感じる。フェイスリフトを機に安全装備が充実したのも良い。・・・という理由もあるけど、最大の理由はやっぱり実際に購入したから(笑 」
さて、特別賞の発表!
メガーヌR.S.273 ファイナルエディション/パックスポール (200台/20台限定モデル) (※写真は限定モデルとは異なる。)
「受賞理由:メガーヌR.S.は何度か試乗したことがあるが、固められた脚やビッグパワーを受け止める重めのクラッチはR.S.の本気度を感じる。シフトストロークが短く、スパッとシフトチェンジができるのは気持ち良い。メガーヌ4R.S.にもぜひ3ペダルMTの設定を強く望みたい。」
思えば、2017年のフランス車は、3008や5008、C3、メガーヌのフルモデルチェンジに湧いた一年でした。プジョーはSUVへと大きく舵を切ったことで、新たなチャレンジがとても興味深いですね。
2018年はいったいどんなモデルが日本にやってくるのか。今からとても楽しみでなりません。あっ、アルピーヌはとても楽しみですよね。2018年の第1位は確実か!?
最後に。エントリー候補に挙がったモデルや受賞したモデルについては、主宰者Gentaの気まぐれと独断なので、一切苦情は受け付けませんので悪しからず(^_^;)
いつものように中古車サイトを眺めていたら、こんなシトロエンに出逢いました!
≪画像は拝借しました。≫
“Sable Date(サーブル・デテ)”のボディカラーが珍しいエグザンティアの中期型。
こちらはリアから。
≪画像は拝借しました。≫
リアウィンドー下側には、西武自販のステッカーが貼ってあります。ということで、この車両の素性は新西武自販取扱いということがわかります。
サイトを見てみると・・・
≪画像は拝借しました。≫
左ハンドル・サンルーフ・レザーシート
これだけ見ても、この車両はかなりレアであることがわかります。
≪画像は拝借しました。≫
たしかに左ハンドル車両。エグザンティアの左ハンドルは初期型から中期型セダンと後期型V6セダンで選べたに留まります。
≪画像は拝借しました。≫
サンルーフは基本的にオプション扱いなので珍しいです。なので、本国オーダーにつき納車まで数ヶ月待たされるオプション。待たされるのが嫌であれば、諦めるしかないということ。
≪画像は拝借しました。≫
レザーシートもオプション扱い。その辺りの事情はサンルーフと同様ですね。これらの二つのオプション装備がついた車両は、どう考えてもかなり珍しいです。
サイトにはグレードまで記載が見当たりませんが、レザーシートが選べたのはたしかハイドラクティブⅡを搭載した“V-SX”のはず。
ちょっとここで一旦整理しておきましょう。カタログで確認。
左:1995年10月発行 右:1997年1月発行 いずれも(新)西武自販カタログ
1995年10月発行カタログから。
“V-SX”の説明項でこんな表記が見られます。
「チルトアップ機構付電動ガラスサンルーフ、レザーシートも選択可能です。」
主要装備欄にはレザーシートの表記がなぜか見当たりませんが、さらっとここには選択可能の記載があります。
一方こちらは、1997年1月発行カタログから。
この車両の年式と一番近いカタログなんですが、実はこちらにはレザーシート云々が一切表記なし。これは推測ですが、この車両はレザーシートが選べた最後期の車両なのかなぁと。
ところで、CG(カーグラフィック)では長期車両として、かつて初期型V-SX(1995モデル)を採用していました。この車両というのが、実はサンルーフとレザーシートのオプション装着車両。
そのことについて、CG編集長でもあった、小林彰太郎著 別冊CG 「長期テスト シトロエン エグザンティアV-SXの全記録」によると、次の記載があります。以下引用します。
>唯一注文したオプションはガラスサンルーフ(8万円)と革装シート(18万円)だけだった。
(引用終了)
オプション価格が判明! 時代がそう変わるわけでもないので、価格に変動はあまりないでしょう。エグザンティアにさらにエクストラコストを支払って、納期を待って所有できるなんてうらやましい。
ところで、この車両のコンディションについて、次のコメントがありました。以下引用します。
>塗装面も色あせ部分は見当たりません
>内装に目立つシミや汚れもありません
>ダッシュボードの日焼け、浮きなどもありません
>レザーシートにも目立つ擦れやキレはありません
>後部座席も使用感のない状態が保たれています
(引用終了)
外観や内装のコンディションがよろしいエグザンティアのようですが、これは推察するにガレージで大切に保管されていた車両なのでしょうかね。
タイヤについて・・・
>タイヤの山も充分残っています
(引用終了)
これがそのタイヤなのですが・・・
モデルまで判然としませんが、新車装着時からずっと履いているタイヤなのかなぁ。いや、硬化しているからすでに換えているのか。
さらに驚くべきことは、初度登録から20年経っていながら、オドメーターが1.9万kmという極少走行車両! ようやく馴染んで、これから味が出始めるかという状態か。
これはまさにデッドストックと言っても言い過ぎではないでしょう。こんな条件のエグザンティアが日本に存在しているとは信じられません。
この車両について気になるのは、エンジンやトランスミッション、ハイドラクティブⅡなどの機関はいったいどんな状態にあるのか。外観や内装は良いのはわかりますが、それだけが気掛かりです。
また、この車両はシトロエンやイタフラ車を取扱うような専門ショップではなく、車買取り店で販売しているのですが、それも不思議な感じがします。
ボディカラーや装備品、ハンドル位置までかなり珍しいエグザンティアなだけに、資料としての価値もあります。かなり強気なプライスを掲げていますが、事情が許せばぜひ所有してみたい一台ですね。
※中期(1997年頃)以降のエグザンティアについて過去にブログで取り上げているので、どうぞご覧ください。
(参照:西武自動車販売社の歴史をカタログから紐解いてみる・・・その17 )
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