
とにかく大きく立派になり、自ら「最高の日産」を標榜する新しいフーガの内装を覗いてみた。
最初に画像で見た全体的な印象は、内装も外装に負けないくらい抑揚があり質感も、角々のRが大きく取られて厚みを感じさせ好印象だったが、これが実車になるとどうなのか?と心配だったが、これもフーガ以前にリリースされてきた「スカイラインクロスオーヴァー」などの例を見るまでも無く、なかなか好印象であった。
インパネの中央に鎮座する「アナログ時計」も、ここまで押し通されると、もはやアイデンティとして認めざる得ないだろうし、今回は単純な楕円ではなく、若干形状が変わって全体のデザインに溶け込んでいて、これはこれでいいんじゃないと思えるフィニッシュであった。
ただ思い過ごしかもしれないが、ATのシフトノブとゲート周りは先代と同じデザインのように感じたのだけどどうなのかしらねぇ?思い過ごしか!?
それ以外は流用の大好きな日産とは思えない専用のアイテムが散りばめられており、久々にドアミラーのスイッチがマーチと同じ・・・みたいな、それと分ると、ちょっぴりガッカリする事も無くなった。
センターコンソールの造詣は、微妙なウェーブが施されており、さらに、そのウェーブに沿って太いメッキのエッヂが流れるように宛がわれており躍動感と高級感を醸し出していると感じた。
立体的で目盛りひとつひとつもデザインされており見た目の楽しさを久々感じる
さてドライヴァーズカーとして大切なのはメーターの景色だ。
先代のフーガもメータは、デザインもそうだが「光点」がメーター内の峰に映し出される、皆既日食のようなバックライト処理といった工夫がされていたが、見た目の質感がプアーだったりフォントも凡庸で、正直これが高級車のメーターか・・・と溜息をついてしまう出来栄えだったが、今度のは立体的で、感動的だったのは目盛りの処理だ。
目盛りもしっかりとデザインが行き届いており、さらに厚みもあり、なんだか高級と呼ばれる舶来時計を見ているようだった。
メーターの数字の付近は、外周から内周に向かって大きさが替わってゆく凹凸が施されており、それがバックライトが点灯すると、あたかもブルーの光が暫減するように見えて凝った演出がされていた。
そうそう・・・モーターショウで日産のブースに立ち寄った際に聞いたのだが、このメーターの「ブルー」のバックライトは、
日産曰くインフィニティカラーの「紫」なんだそうだ・・・閑話休題
ようやく、こうしたメッキのスイッチ類の質感が世間並みに向上したのは朗報だ
内装で劇的に向上したのが、ツマミなどスイッチ部メッキの質感だ。
現行のシーマだって、こうした出っ張りのメッキ部は、見た目にも触った感蝕でも悲惨なくらい軽々しく、一見してプラスチックだと分るものだったが、今度はその艶加減といい触った感蝕も、ようやく世間一般のレヴェルまで向上しており、これだけでも十二分に大枚を叩いているのに・・・という失望を味わなくてよくなった。
そして内装のハイライトと言えば・・・・
奥行きを感じるクリアーの処理、今まで見たことの無い雰囲気だがさて評価は!?
インパネパネル部の木目の表面処理だが、これは今までに見たことのない処理で、一見するとクリアーがぶ厚く塗られて奥行きを感じるものだけど、正直、この処理には賛否が分かれるのではないだろうか?
僕的にはやはり英国車、特にジャグワァーあたりの木目の使い方の方が分り易かったのではないかと感じてしまったのだが・・・
木皮 英国車のインパネに酔う。。。
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/5521423/
もしくは C33ローレル あたりの木目フィニッシャーの雰囲気も良かったのでは?と僕的には悩んだ部分なのだ。
果して受け入れられるのか興味津々だ。
それにしても、デザインにしろ、質感にしろ、今度のフーガは、内装がチャチで見た目も芳しくないという、これまでの日産のイメージを払拭したと感じたのだが、さて評価はどう出るのだろうか?でかさばかりが話題になっている現状にチョッピリ心配だったりする。
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Posted at
2009/12/16 02:16:48