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2012年06月17日

頂上 シーマ たる由縁とは。

頂上 シーマ たる由縁とは。   今回のシーマは、多くの人から 「シーマ」 たる存在感を感じない・・・・という声を多く聞く。これまで、二回に分けて、色々と新しい 「シーマ」 について書き綴って来たが、長らくの日産ファンの一人としても、正直、その声に同調せざる得ないというのが偽らざる心境なのだ。

 省みて、初代シーマも、そして最後の 「シーマ」 となった、F50型もベースは何であれ、意匠からして差別化されていた。

 確かに、新しい 「シーマ」 も、塗装は 「フーガ」 の 1.5 倍 厚いですよ、「匠」が水砥ぎしていますよ、最終チェックはテストコースを約一時間かけてやってますよ・・・と特別感、プレミアム加減を強調しているが、所詮クルマは見てナンボ、これが 「シーマ」 が先に出て、「フーガ」 が後に出たのなら、まだ印象的に何とかなっただろうが、現状では幾ら日産が頑張っても

「ビッグ・フーガ」

という烙印は外されることは永遠に無いだろう。


 ひとつ言っておきたいのは、間違っても 「シーマ」 が悪い車だとは一言も言っていない事は御理解頂きたい。

 内装の作り込み、塗装の厚み感、そしてなにより動力性能の高さ、日本仕様に徹して乗り心地に特化した足回りだって、昔の様などうしようもない曲がらない、傾くなんていうモンじゃあなく、色々なインプレッションを読む限りには、世界のプレミアムカーと比しても恥ずかしくない、イヤ、確かに日産の言うとおり 「乗り心地」 という範疇では右に出る者は無い出来栄えであることは間違いのない事実だろう。

 だけど、やっぱり 「でっかいフーガ」 には違いなく。。。。

 新しい 「シーマ」 を初めて見た時、僕は懐かしい 1960年4月に登場した 「初代セドリック」 を思い出したのだ。それはデザインという外観的なモンではなく、

セドリック ⇒ セドリック・カスタム ⇒ セドリック・スペシャル

という順列が、現代に蘇った・・・・と感じたからだ。


排気量1500CC、全長4410mm、全幅1680mm、ホイールベース2530mm 現代から見れば実に小さなセダンだった。

 初代セドリックは、1960年3月でオースチンのライセンス契約が切れる事を見越して日産が開発した自社開発新型中型車であった。
 
 登場した当初は、排気量1500CC、全長4410mm、全幅1680mm、ホイールベース2530mmという現代から見れば実に小さなセダンであったが、フロントスクリーンがサイドに回り込んだアメリカンなデザインと、ボディ構造もモノコックを採用していた最先端なクルマだった。

 そのセドリックが、翌年の自動車規格の改正で、「小型車」が排気量2000cc以下、ホイールベース2.7m以下になる事を見越して10月には、排気量を 1900CC に上げ、ホイルベースを 100 mm 延長した 「カスタム」 を登場させた。

 さらに、1962年10月にマイナーチェンジが行われ、4灯式ヘッドランプが縦から横並びに変更され、大幅にイメージが変わった。


1962年10月にマイナーチェンジが行われ、4灯式ヘッドランプが縦から横並びに変更され、大幅にイメージが変わった

 そして、その後の 「プレヂデント」 へと進化する、「スペシャル」が1963年2月に登場した。

この 「スペシャル」 は、カスタムのホイールベースを205mm、全長を345mm延長し、排気量 2800cc 六気筒を搭載した。

 「スペシャル」は、ホイールベースの長さと、国産初のオーヴァー2L、六気筒エンヂンを搭載して初めての 「3ナンバー」 車となった。


全長、ホイールベースの延長で、デヴュー当時より見た目の安定性が増した。

 そんな、初代セドリックの変遷を思い出すに付け、僕は 新しい 「シーマ」 は、「シーマ」 とうブランドではなく、「フーガ」版の 「セドリック・カスタム」、「セドリック・スペシャル」 の再来と考えればしっくり行くのでは・・・と感じた次第なのだ。

 日産は「内容で勝負」と言っている様だが、プレヂデントの悲劇の様に、いくら既存のクルマを切磋琢磨しようが、ブランドイメージにそぐわないモノは売れないという歴史の証明に、再度挑戦しようとは夢にも思わなかったと思うのだ。

 まぁ、所詮年間1000台しか作られない、日本スペシャルだから、ダメだったら、日産お得意の

「無かった事に」

にで済ませようと思っているのだろうが、少しばかり儲かって、余裕が出来たからと言って、こんな無駄遣いは如何なものかと僕は思うのだがどうだろうか?

 儲かった余力を、もっと真っ当な M クラス のクルマの開発に使ってくれたらと思うのは僕だけだろうか?

 現代に蘇った 「フーガ・カスタム」 、 「フーガ・スペシャル」 の未来は如何に?

暖かい目で、なんて日産のファンとして言いたいのだが、どうも素直にそう言えない僕が居るというのが正直なところなのだ。。。。
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Posted at 2012/06/18 06:30:38

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この記事へのコメント

2012年6月18日 19:03
新型シーマ、いいクルマですが、フーガに感じた不満点が解消された、「改良型フーガ」にしか見えないんですよねー
実際、ギャラリーでフーガハイブリッドをシーマと見間違えてたし、シーマの顔見て、フーガの顔思い出せなかったし(汗)

もうちょっとデザイン的にもフーガとの差別化が欲しかったです

ドライバーズカーならフーガ、後ろにヒト乗せるならシーマ、と役割は差別化されてるんだすけどね
なんかもったいないです
コメントへの返答
2012年6月22日 0:57
どう見てもビッグマイナー版の「フーガ」という認識しか得られないと思うんですね。
ボディサイズを別にして言えば、「フーガ」を、このシーマで出せばよかったのに・・・と僕も思うんですね。

言われる様に、かつてのセド・グロのような棲み分けっていうのもアリだったかも知れませんね。
2012年6月18日 20:55
 先代プレジデントより、何だかこのクラスはやっつけ仕事にしか見えなくなってしまった私です。

 日本では全くと言って良い程セダンが売れなくなってしまったように思えますが…、実際にはベンツやBMW、場合によってはアウディなんてどんどん台数を増やしている程、インポートカーは売れているんですよね。

 日産も日本以外の国で売るセダンはしこたま力を入れているけど、日本専用車(先代プレジデント・現行シーマ・現行ブルーバードシルフィ等)は完全に「手抜き」としか思えない有り様…。

 日本人も、プレミアムと言うのが欲しい見栄っ張りの体質を分かっているはずなのに、更にはOEMで培ったスキンチェンジを何故か自社のクルマには全く生かせていないのが何とも歯がゆいんですよねぇ…、今の日産は。

 Y31シーマで成功したのはそこが肝だったと思うんですよねぇ…。

 確かに乗ればいいクルマなんですけど、日本の社長様にもっとアピールするなら、そう、見栄っ張りが多いこの方達には今までの日産車とは違うんだ!と言うのを内外装の見た目でアピールしないと、またどん底の時期を迎えそうな気がします。

 大体見栄っ張りがクラス下のクルマと同じデザイン&内装のクルマを喜んで買うか?と、誰もが思うはずですよね。
 
 まぁ、何れベンツと共同開発となり、それがデビュースすれば、見栄っ張りの方達は挙って買うかも知れませんが…。
コメントへの返答
2012年6月22日 1:03
皆さん触れませんが、言われる様に舶来のクルマの場合、セダンが売れているんですね。
商品力、企画力が国産車に足りないじゃあないんでしょうかねぇ。

正直に言って、プレヂデントも、今回のシーマも、日産が頑張って品質や造り込みを良くしても、「シーマ」だったし、「フーガ」でしかないと思うのです。

誤解を恐れずに言えば、ある意味で「ローレル・スピリット」や「ベリーサ」と同類・・・とは言い過ぎでしょうかねぇ。
2012年6月18日 22:44
なんか酷評されやすいですが、高級車なだけに半端感がぬぐえないんですよね。 
私には、フーガ450hLにしか見えないです。 

一昔前の日産は、大衆車ですらくだらないビッグマイナーチェンジで、
形を大幅に変えるのが恒例だったのだから、
せめて最上級車くらいにはこういう目に見える部分にもお金をかけて欲しいところです。


コメントへの返答
2012年6月22日 1:06
もしかしたら、恐ろしく「手間」と「お金」をかけているのですが、それが見えてこない・・・・

消費者の目が肥えていないなんて言っているメーカーの言い分が聞こえてきますが、それは全くの誤解ですよね。

見栄えも言われる様に「大事」なんですがねぇ。

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「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
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