前回からの続き...
今回の試乗は、第三京浜から大黒埠頭に行って戻ってくるコース。
エクシージSの性能を確認するには、街乗りでは無理と判断してのコース取りですね。
実は、大黒埠頭って最近は全く行って無いんですよ。
SWに乗っている頃は、土日のドライブコースだったんですが、この10年はほとんど足を踏み入れてないです。
たぶん、エリーゼでは一度も行って無いでしょう。
だから...道がワカンナイんです(爆)
完全に道を忘れていたんで、かなりヒヤヒヤでしたね。
さて、第三京浜から首都高三ツ沢線に入る。
第三京浜では、エンジンのトルク特性やミッションのフィールを確認していましたが、ここからはハンドリングチェックします。
ここからは、ただただ真っ直ぐだった道が、結構楽しめるコースですからね~。
また都心環状ほどではないものの、そこそこに道は荒れてますので、ロードホールディング性能を確認出来ます。
エクシージSは、ちょっとあれた路面であっても、路面をガッチリ掴んでトレース。
エリーゼだと、この継ぎ目で跳ねると思われる場所であっても、アンジュレーションを吸収してくれます。
コックピットに座っている雰囲気は、まるっきりエリーゼなんで、目から入ってくる情報はほとんど同じ。
それ故、段差とかアンジュレーションが目に入ると身構える癖がついてます(汗)
だけど、エリーゼだと跳ねて横っ飛びするような状況でも、何も起きない(驚)
エヴォーラを試乗した時もそうでしたが、エクシージSも荒れた路面を綺麗にイナシてくれますね。
感覚的には、エヴォーラとエリーゼの間の特性ですが、限りなくエヴォーラに近いかな?
エヴォーラよりもダイレクトな感じです。
フロントの接地感も、結構あります。
相変わらず前後重量配分は、34;66程度でかなりリアヘビーではありますが、
ここでもウェイト増が効いているんでしょうね。
車検証上では、フロントの荷重は400kgとの事です。(エリーゼは、250kg)
この150kg増がハンドリングにも効いています。
路面状況を正確に伝えてくれて、かつステアリングが取られる事がありません。
これもライトウェイトが好きな方からは、反感を買うかもしれませんが、車重アップが良い方向に作用しているように思います。
車線変更した時に、エリーゼとの違いを更に感じました。
エリーゼの場合、車線変更時は、クルマが横にそのまま並行移動するイメージですが、
エクシージSの場合は、フロントから廻って行きますね。
ホイールベースが伸びた事により動きが変ったのでしょうか? それともウェイト増だからかな?
コーナを4輪でガッチリ捕らえてトレースしていくのは快感以外の何者でもありません。
特に大黒埠頭への入出路は、病み付きになりますね。
前後のタイヤは、滑り出すような素振りは全くありません。
久しぶりのロータスだったのと、初めて乗るエクシージSだったので、
人間のリミッターがクルマより先に効いてしまった事もありますが、
エクシージSの限界は、かなり高いところにあるのは間違いないようです。
たぶん公道で限界挙動を試すのは無理でしょうねぇ。 FSWあたりに持ち込みたくなります。
ブレーキのフィールも素晴らしいです。
マスターバックが装着されてからは、マスターバックを装着していないローバーエンジン搭載車のようなダイレクトなブレーキフィールは失われてました。
例えば、2ZZ搭載車は、ブレーキペダルの初期の遊びが大きくて好きになれなかったのですが、
エクシージSは、その遊びか少なくて、かなりカチッとしたフィールです。
エヴォーラほど、オーバーサーボでもないので踏力に比例して制動力をコントロール出来ます。
大黒埠頭で休憩した後は、同じコースを戻ります。
この頃になると、エクシージSにも慣れたので、ちょっと回転を上げてみました。
2000~4000rpmでも十分なトルクでしたが、5000rpmを越えると2段目のロケットに引火したような加速Gでした。
怖くなって直ぐにアクセルを戻したのはナイショです(滝汗)
第三京浜を経由して、環八まで戻ってきました。 なんだかんだで1時間30分は乗ってましたね。
試乗としてはロングコースを設定して頂き、オーセンのK社長には感謝致します。
エヴォーラ試乗記の時にも書いたと思いますが、車両重量を気にして、
「これはロータスに在らず」 と云われる方もいらっしゃると思いますが、
まずは乗ってから判断して欲しいです。
エクシージSは、ライトウェイトスポーツではありませんが、ロータスである事は間違いないですね。