エリーゼスーパーテックの第 5 戦(最終戦)です。 3 月から参加したエリーゼスーパーテックも最終戦を迎えました。全くのノーマルで始めたレースですが、最終戦では、別物になってしまった私のエリーゼです。
(7350km)
R2クラス
今回は、エリーゼチャレンジの R2 クラスにエントリしました。
R2 クラスは、筑波サーキットを 10 秒以下(つまり 10 秒を切った事がない)の参加者へのクラスです。
ラジアルタイヤでのベストタイムは、10 秒 3 なので、ギリギリ参加可能です。
S タイヤ、PCR サスを装着して 10 秒以下のクラスに参加するのは、多少抵抗があったのですが、一応レギュレーション上、EST もしくは 111CUP で 10 秒を切っていないのでOKです。
プレッシャー
私の行いが良いのか?、天気は最高です。
前にも書いたかも知れませんが、私は筑波サーキットをドライでしか走った事がないのです(笑)
R2 クラスに絶対勝てるクルマで参加する事になった私を襲ったのは、凄いプレッシャーでした。
勝って当たり前、負けたら....辛い!
そんな訳で、朝から顔が強張りっぱなしでした。
いつもの事なのですが、サーキットを走る前は、怖くて仕方がないのです。
しかも、勝たないといけないと云うプレッシャーのオマケ付です。
予選
緊張が解れない状態が続き、いよいよ予選スタート!
目標タイムは、7 秒 5 です。
走り出して感じたのは、やはりアンダーが強い事です。 タイトコーナで顕著にアンダーが出ます。
クリッピング付近でのアンダーが酷いので、サスセッティングが原因なのは間違いないようです。
おそらく、フロントのプリロードを掛けすぎた為に、イン側サスの伸びが無くなった事に依るのでしょう。
ダンロップ下、80R 、最終コーナまでアンダーです。前回のオーバステアが嘘のようです。
しかも、変な動きをするのです。
フロントタイヤが、ズルズル滑るのではなく、跳ねるように外へ逃げて行きます。
跳ねると云っても、サスが跳ねているのではなくタイヤの表面がよれるような動きです。
通常 S タイヤだと、こういう動きはしないハズなんだけどなぁ~!
ひょっとすると、この動きは、フロントの LTS コンパウンドが原因??
(賢者からのアドバイス求む!)
ラップタイムは、8 秒後半~ 9 秒前半です。
このままだと前回の練習時のタイムを更新できそうもありません。
これじゃマズイよねぇ~!
仕方がないので(?)ダンロップ下と最終コーナの進入スピードを上げて、タイムを稼ぐ事にしました。
本当は、もっと走り込んでからにしたかったんです。 だって、ココの突っ込みは、怖いですから(笑)
でも、タイム出さないと後からイロイロ言われそうだったので、
1 周だけ頑張る事にしました。
ダンロップ下は、ノーブレーキでアクセルOFFで進入、クリッピング付近からアクセル全開!
うぎゃ~、クルマがドリフト状態で、外側の縁石へ....うーん、怖い!(爆)
次は、最終コーナ、50m 看板を過ぎてもブレーキを我慢、 ステアリングをコーナに沿って切り始めてから
ブレーキング&シフトダウン! リアがズルッときたところで、アクセル ON !
うぎゃぎゃぎゃ(意味不明)、怖いよぉ~!!!
これでタイム出なかったら、ぶっ飛ばすぞぉ~(爆)
コントロールラインを超えて、タイムは、1'7.842 !! 惜しくも目標タイムに届かず!
でもとりあえず、ベスト更新! 予選順位は、23 台中 10 位(クラス 1 位)でした。
しっかし、あれだけ頑張っても、7 秒後半かぁ~!
インターバル
予選が終わってから決勝までは、約 4 時間ありました。
いつもは、のんびりできて良いなぁと思っているのですが、当日は違いました。
早く走って、このプレッシャーから逃れたい! そんな気持ちで一杯でした。
自分でも気がつかなかったのですが、口数もかなり少なかったようです。
インターバルは長いので、イロイロな煩悩が頭を過ぎります。
勝ったら優勝商品は、タイヤだったよなぁ~とかね(笑)
しかも、このインターバル中に私は、衝撃の事実を知ることになるのでした。
それは、ここで勝てばシリーズ優勝だって事です。
そうそうインターバル中に雑誌 Tipo さんの取材を受けたのですが、その時に写真を撮るときも表情が硬いですねぇ。もっと笑って下さいと言われました。
どんな表情で写真に写っているのか、次号 Tipo が楽しみであり、怖くもあります。
決勝
午後 3 時 30 分、決勝のスタートです。
ガチガチに緊張して、グリッドに並びます。予選は 10 番手ですが、前回優勝者の方は、ルール上ピットスタートになるので、グリッドは 9 番手です。
こんな前からスタートした事ないよぉ~!
グリッド横には、9th と書かれたボードが上がっています。 これが気持ちいい!
シグナルレッド点灯、消灯でスタート!
スタートでいきなり 2 台に抜かれました。相変わらずスタートが下手です(笑)
そして、混乱が予想される 1 コーナへ進入です。
やはりというか残念ながらというか、1 コーナで 1 台がスピンしています。
コースを塞がれた私は、スローダウンを余儀なくされ、1 ~ 2 台に抜かれました。
前車のスピンを見た私は、完全にビビッてしまいまして、ペースが上がりません。
2 周目の 1 コーナでは、左右から 2 台に同時に抜かれるという始末です。
その後も、まったくペースが上がりません。とにかく安全に絶対スピンしないモードです。
タイムも 9 秒台で安定(?)してしまってます。
とにかく R2 クラスで勝とうという気持ちだけでした。
そんな守りに入った私ですが、アクセルを踏まない事が逆にクルマの挙動を不安定にしてしまい、何周目かの 1 コーナでタコ踊りをしてしまいます。
ミッドシップは、アクセルでクルマを安定させるんだよなぁ~と再認識しました。
そんな情けない走りをしながら、いよいよ最終ラップへ突入!
1 コーナ、1 ヘア、ダンロップ、80R 、2 ヘア そして最終コーナへ
メインストレートに戻り、チェッカーフラッグ!!!
結局、決勝でのベストタイムは、1'8.907 でした。
表彰式 そして シャンパンファイト
レースも終わって緊張が一気にほぐれました。少なかった口数が多くなってます(笑)
表彰式で優勝カップを貰い、とても顔がにやけています。
この日は、最終戦という事もあり、シャンパンファイトのオマケ付でした。
なかなかコルクが抜けずに苦労しましたが、レースをやっていて良かった~と思った瞬間です。
最後に
今年のレースは、すべて終了です。
こんなに楽しい 1 年を過ごせたのは初めてでした。来年も是非参加したいと思います。
楽しい場を提供して頂いたエリーゼレーシングクラブの皆さんに感謝します。