ツインリング茂木にて開催された、小林且雄 タイムアップスタディに参加しました。
タイムアップスタディ
タイムアップスタディは、先月参加したハンドリングクラブのステップアッププログラムとして用意されています。
これからサーキット走行をする方を対象として、それに必要な基礎的な事をレクチャーしてくれます。アドバイザーは、全日本 GT 選手権とスーパー耐久シリーズで活躍中の小林且雄選手です。
コースは、北ショートであり本コースよりもスピードレンジが低いので、ハンクラ同様、思い切り振り回せます。今回、参加したエリーゼは 4 台。クルマの色を見れば誰が参加したか判る人には判りますよね。
今回のテーマ
タイムアップスタディは、毎回テーマが決められています。
今回のテーマは、”ステアリングワーク”です。 改めて考えると、私は最近ステアリングワークに関して全くの無頓着でしたね。
どーやってステアしているのか覚えてません。
そう云う意味では、大変役立ちそうなテーマです。
午前のセッション
午前中、最初のセッションでは、パイロンスラロームを実施しました。丁度、茂木北コースを 2 分割するようにパイロンを配置します。等間隔にパイロンを置いたスラローム と 不等間隔にパイロンを置いたスラローム の 2 つを練習しました。
各車に無線機が配られており、その無線機を通してタイムリーなアドバイスが小林氏から貰えます。これは大変ありがたい事です。 同じ事の反復練習なので、アドバイスをすぐに次の練習に生かす事ができます。
午前中、2 つめのセッションもパイロンを要所要所に置き、緊急回避や、パイロン位置からのブレーキング&ターンインの練習となりました。
午前中のセッションは、ステアリングワークの基本的な練習でしたが、以外と上手できません。改めて自分の未熟さと、基本の大切さが判りました。
それと体力不足を特に感じましたね。 スラロームでステアリングを回しただけで既にヘロヘロです(笑)
午後のセッション
午後は、北コースのフリー走行となりました。
5 台を 1 グループとして、6 グループが各 10 分づつの走行を 3 本走ります。
1 本目 2 本目は、練習走行で 3 本目にタイムアタックを実施しました。
私は、茂木北コースが初めてであり、この時初めてフルコースを走りました。基本的にはカート用のコースなんで、コース幅が狭いですが、クルマの挙動変化やステアリングワークを学ぶには最良のコースレイアウトかも知れません。
練習 1 本目
1 本目は、とにかくコースを覚えることに終始しました。 極力、進入スピードを抑えて走ります。いや、抑えて走るつもりだったと書くべきでしょうか?
1 周目の事なんですが 4 コーナが、思った以上に回り込んでいたので、勢い余ってコースアウトしてしまいました。気を取り直して、走行再開したものの、なかなか上手く走れません。
このコース、どうやら先のコーナまでを考えてラインを組み立てないとタイムが出ないようです。
1 本目のベストタイムは、48.09 でした。
サスセッティング変更
1 本目の走行後、リアのセッティングを変更しました。
減衰値を、15 段戻しから、12 段戻しとしました。
フロントの減衰値および、その他は変更なしです。
練習 2 本目
2 本目は、トランスポンダを使って、コース側でタイム計測をしてくれました。
結果が発表されるとなると、やっぱり気合が入ります。 私、負けず嫌いなんです(笑)
1 本目終了後、自分なりにコース攻略を考えてみたので、その実践です。
走り出してみると、コースに不慣れなせいか、なかなか自分のイメージ通りのラインに乗せられません。無理をして、進入でタイヤをロックさせたり、立ち上がりでホイールスピンさせたりしてしまいます。それでも、ある程度タイムアップしてきました。
2 本目のベストタイムは、47.368 でした。
とりあえず、30 台中のトップタイムなんで、ちょっと嬉しい! でもエリーゼの性能からすればまだまだタイムアップする要素があるので気を引き締めて次に備えます。
タイムアタック
これが本日最後の走行です。 目標は、一番時計と 46 秒台のタイムです。
クリアラップを取るため、真っ先にコースインします。 とにかくタイムを狙っている時に、突っ込み過ぎる悪いクセを出さないように心掛けます。
4 周目に、47.02 が出ました。 あとチョット!
5 周目は、47.01 です。 おおっ 0.01 秒更新! そして 6 周目に、ついに 46.99 やった目標達成!
次の周は、タイヤのタレを感じたので、2 周ほどクーリングラップを取って、10 周目に最後のタイムアタックをします。
そしてタイムは、46.920 !!!
目標は達成したものの、自分的にはこのコースのタイムを 45 秒台まで伸ばす事が出来そうだと感じました。
次回も是非、このプログラムに参加して表題通りのタイムアップをしたいですね。
茂木北コース攻略法
以下は、今回の走行で感じ取った、このコースの攻略法です。なにぶん、素人の考えですし自分へのメモとして残すので、あまり参考にしないで下さい(笑)
□1 ~ 2 コーナ
このコースでは一番の高速コーナとなります。
と云っても 2 速で回るので速度はそれほど高くありません。
ポイントは、如何にして 2 コーナを全開で抜ける事の様です。(なかなか進入姿勢を安定させられず全開で抜けるラインに乗せられません)
□3 ~ 4 コーナ
このコースの最高速からの進入は、ブレーキングをそれほど頑張る必要はないでしょう。ちょっと早めのブレーキングから 3 コーナに入り、4 コーナの手前でまたブレーキングです。
この 4 コーナは、少し長めにインをついているつもりで走らないとアウトに膨らんでしまいます。
□ヘアピン
ココもそれほどブレーキを頑張らず、少し手前から確実に車速を落として進入します。
クリッピングは、ちょいと奥目にとって、W コーナに備えます。
ヘアピン出口では、あまりアウトまで出てしまうと、次の W コーナの進入ラインがキツクなるので要注意。
□W コーナ
アクセル と ステアリングをリズム良くシンクロさせて抜けて行きます。
出来ればノーブレーキで抜けたい所ですが、どうしても W コーナの最後がキツクなりアンダーとなってしまいます。W コーナの最後がアンダーだと、その後のストレートスピードが伸びないので、一つ前のコーナで軽くブレーキを掛けて姿勢とスピードを制御します。
姿勢を作ったら、アクセル全開で抜けて行きます。 いや行きたいの間違いかな(笑)
□複合コーナ
一見何でもないようなコーナなんですが、実は厄介なコーナです。 ココは複合コーナよりも、そのあとの最終コーナへの進入を考えて進入します。
クリッピングを少し奥にとり、立ち上がりは、あまり外まで出ないようにします。
つまり最終コーナまでを 1 つのパートとして考える必要があるようです。
□最終コーナ
複合コーナの出口で外まで出てしまうと、最終コーナの進入がキツクなりメインストレートのスピードに影響しそうです。
早めに最終コーナへの姿勢を作ったら、軽くアクセルオフもしくはチョンブレで進入します。
クリッピングを過ぎたら、後は全開です!
以上、エラそうに書きましたが、なかなか思った通りには走れません(笑)
次回は、少しでも自分のイメージに近い走りをして、是非とも 45 秒台を目指します。
ブレーキパッドインプレッション
前回の日記で交換を報告したブレーキパッドのインプレッションです。
□フロントパッド
試作品の SP503 です。
効きはロータ温度が冷えた状態でも、温まった状態でも変化がほとんどありません。 初期制動よりも、踏んでいった時にリニアに反応するようなパッドですね。
絶対的な制動力は、先日まで装着していた Type - C の方が上のようですが、コントロール性はこちらの方が良いようです。タイヤがロックしてからのコントロールも非常にやりやすいです。
この茂木北コースで使う限りでは、走り終わった後もペダルがスポンジーになる事はなく、カッチリとしたペダル剛性を保っています。このフィールが筑波や茂木本コースで保つ事が出来れば嬉しいですね。
□リアパッド
市販品の Elise Special です。
エリーゼのノーマルパッドがリアの効きをあまり実感できないパッドだったのですが、このパッドは十分にリア効きを体感できます。
ブレーキング時の姿勢安定性は、相変わらず優れているようです。
個人的には、前回まで使っていた SP393 の方が好みですね。でも、あまりリア効きにしてしまうと一般的ではなくなる(?)ので、この辺が ”良い所” なのかも知れません。
このパッドであれば、どんな状況であっても安心して踏んでいけるでしょう。