前回からの続きです。
担当のセールス氏よりスマートキーを受け取り試乗スタートします。
試乗には嫁さんも同行していたので、セールス氏はリアシートに座ります。 リアシートは、ユッタリとは座れませんが最低限以上の居住性は確保されているようです。 ミニのコンバーチブルとは違って完全な4シータと考えて良いようですね。
6ATのゲート式シフトをDレンジに入れ、足踏み式のパーキングブレーキを解除します。
滑り出しはしなやかです。そしてこの6ATですがほとんど変速ショックを感じません。
以前IS350に試乗した時は、1速から2速にシフトアップした時に僅かに違和感を感じたのですが、それすら感じなくなっています。IS-Cは、2.5Lなんでトルクが細いからかも知れませんね。
試乗コースの東八道路(昔は30m道路って呼んだんですよ!)は、休日の午前中だと云うのに、交通量が多めです。 半分渋滞みたいな感じです。
フルオープンかつ窓全開だと風の巻き込みは、やはりありますね。 窓を全部閉めた状態だとかなり緩和されます(それでも多少はあります)
ボディは、かなりしっかりしてます。試乗コースを走った限りでは、ボディ剛性には全く不満がありません。
よくコンバーチブルボディで、ココまでの剛性を出したなって感心してしまいました。
が、当然ながらコンバーチブルになってボディ剛性が低下した分は、補強が入っており、その分車重は増加しています。
IS250比で、160kg増との事です。
この160kgは、やはり走行性能には、かなり影響してます。
2.5Lでは、パワー不足を痛感してしまいますね。
しかも、ドライブバイワイヤが、余計な?制御をしてくれます。
ゼロ発進だと、スロットルを絞ってしまうので、息継ぎ感があります。
ドライバーの意思通りの加速にならないので、非常に違和感を感じます。
こちらの意図通りの加速を得るには、更にアクセルを踏み込む必要があり、ワン・テンポ遅れてしまいます。
中間加速も同様の傾向です。
車重の重さとドライブバイワイヤの制御のお陰で、思ったように加速してくれないのです。
かといってパドルシフトを使って積極的にシフトダウンし、高回転を使うような走りは、このIS-Cには似合わないでしょう。
これは北米モデルとしてラインナップされている3.5Lバージョンを投入するべきと強く感じました。
ハンドリングは、思ったよりも軽快でした。悪い意味ではなく、Z34に乗った時のようなドッシリ感はないです。
これは車重の前後配分も効いているのかも知れません。
IS-Cの前後重量配分は50:50だそうです。
試乗コースの途中で、東八道路をUターンする場面がありました。試乗コースにUターンを入れるなんて今までは無かったですね。
このボディでUターンできるのか? と一瞬怯みましたが、そこはFRの強みで、楽々Uターンできます。
よく考えれば、これはIS-Cの小回り性能を実感して貰う為に、意図的に作られたUターンだったのだとあとで思いました。
Uターンした後は東八道路から人見街道経由で、味の素スタジアム行きです。
途中でオープンからクローズドに変更。 ボタン1つで屋根の開閉が出来るのはやはり便利ですね。
ちょっと気になったは、屋根を閉める際に勝手に窓が4枚とも開くのですが、屋根が閉まった後でも窓はそのまま開きっぱなしなんですよ。 閉めるには手動でスイッチを操作する必要があります。
自動で閉めてくれれば良いのにと思いました。
クローズドになったIS-Cは、それまでとは違った雰囲気があります。
オープンの時は、外からの音が入り騒然としていた車内が、突然誰もいないコンサートホールの様に静かになります。 この遮音性の高さは見事ですね。
クローズドで走りだしても、ボディからはミシリという音は一切聞こえてきません。
エリーゼでは考えられない事ですね。 オーディオもちゃんと聞こえるし(爆)
試乗を終えた素直な感想ですが、もうちょっとパワー(低速トルク)があれば正直欲しい1台です。
グランドツアラーとしては申し分のないハンドリングと静粛性がありますし、簡単にコンバーチブルボディになるのは、今の私にとっては非常に魅力的です。
エリーゼの車検まであと1ヶ月弱か? さぁ、どうしよう(爆)