モーニングとGTIの洗車を終えて、向かった先は、マツダディーラ。
前回の訪問時には、台風接近中の中、
デミオ・ガソリンに試乗したのですが、セールス氏より、ディーゼルの試乗車が入るとの連絡を貰ったので、早速試乗予約したのでした。
メディアで大絶賛されているディーゼルですので、否が応でも期待が膨らみます。
試乗車は、XD Touring です。
室内外については、前回試乗したデミオ・ガソリンと、ほぼ同じです。
違いと云えば、前回試乗したモデルは、Lパッケージだったので、本革内装だった事でしょうか?
個人的に、今回のデミオは質感が非常に高いので、Lパッケージの内装が欲しいですかね。
ただ、XD Touringのブラックに赤のステッチが入った内装も綺麗だと思います。
まぁ、そんな事は今日の気分からは、どーでも良い内容です(謎)
さぁ、試乗です。
エンジンは、静かですね。 アイドリング時でも、ディーゼルと云われなければ気付かない人が多いのではないでしょうか?
ギアをDに入れてスタートです。
アクセルを踏み込むと...やっぱりディーゼルですね。 特有の音が室内に入ってきます。
ある程度回転が上がると静かになる感じです。
エンジン回転が1000~1500rpmあたりが煩い気がします。
それでも、慣れてしまえば気にならないかも知れません。
2000rpmも回してあげれば、ディーゼルと云うよりもスポーツエンジンのような勇ましいサウンドになりますね。
これをうるさいと云う人もいるかも知れませんが、私は気になりませんでした。
ハンドリングは、街中試乗なので、明確にガソリン車との違いは感じません。
鼻先が100kg重くなっているので、少なからず影響はあるとは思いますが、今回の試乗中は気になりませんでした。
ガソリン車に比べて、ステアリングが重いと云った感じもありませんでしたね。
ミッションは、ホント良く出来たステップATだと思います。
変速ショックは、ほとんど感じません。 というか判りませんでした。
まるでCVTのように変速?してくれます。
普通にアクセルを踏んでいると、1500~2500rpmの最大トルク領域を上手くつかって加速していきますね。
この加速感は、ガソリンの比ではありません。
高速道路を移動するのであれば、やはりこれくらいのトルクは欲しいところです。
さてさて、以上がポジティブな印象です。
ココから先は、ちょっと辛口な事を書きます。 読みたくない人は、ココまでにしてね!
まず大前提として、デミオは質感が高く、国産コンパクトの中では、アタマ一つ抜き出ていると思います。
しかし...メディア大絶賛のディーゼルには、正直ガッカリしました。
まず、ディーゼルターボの大トルクを期待したのですが、思ったほどではありませんでした。
1.5Lディーゼルターボって事を考えれば、250Nmのトルクは十分大きいのですが、絶賛するほどのトルク感ではありません。
次に、これが致命的なんですが、ターボラグが大きすぎます。
昔のドッカンターボとまでのターボラグではありませんが、最近の低圧ガソリンターボのようなレスポンスの良さはありません。
アクセルを踏み込んで、一呼吸おいてから加速するのです。
アイドリングからスタートした時は、アクセルを踏み込んでもエンジン回転が2000rpmを越えたあたりで、ようやくトルク感が出てきます。
アイドリングから1500rpmまでのトルクが細いので、ターボが効いてからのトルク感とのギャップが激しく、アクセルコントロールがシビアになります。
街乗り中心で使う人には、このディーゼルは向きません。
全域でトルクが細いですが、ガソリン1.3Lの方が使いやすいでしょう。
しっかし、このターボラグの事を何故メディアは大きく取り上げないのでしょうかね??
改めて試乗記を見直すと、要所要所に書いている人もいるのですが、書き方が巧妙なんで、普通の人には、このターボラグは伝わらないでしょう。
CX-5,アテンザ、アクセラに使っていた2.2Lディーゼルターボは、ツインターボ仕様でした。
プライマリータービンに小型のものを使い、セカンダリに大きめのタービンを使って、レスポンスと容量を確保するやり方です。
対して、デミオの1.5Lディーゼルターボは、シングルターボです。
タービンの大きさは、2.2Lに使われていたタービンの中間くらいのサイズとの事です。
そのサイズのタービンが一個だけ使われているのであれば、排気量が、2/3程度になったエンジンでは、ターボラグが発生するのは致し方ない事とは思います。
だけど、それならメディアの試乗記には、それ(ターボラグ)を具体的に書いて欲しいですよね。
またしても、メディア不信が加速しそうです。
さて、話を戻しましょう。
デミオ・ディーゼルは、次期輸送機として候補でしたが、現在の内容ではちょっと無理ですね。
街乗りて使う場合には、ターボラグが気になって乗り難いですし、
高速移動の時は、リアサスの落ち着きの無さが気になります。
どちらの状況でも、現在のゴルフGTIの方が優れています。
期待していただけに残念です。