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2008年12月26日

弩級 Japan Original INFINITI Q45 を振り返る。。。

弩級 Japan Original INFINITI Q45 を振り返る。。。 年末を過ごしながら、大掃除のついでにカタログの整理をしていると色々なクルマの思いが過ぎる。

このクルマも、ある意味でとても印象深いクルマなんだが、僕などよりも何十倍も詳しく愛着を持っているオーナーが多いクルマなので、ブログにすることは躊躇したが、それは僕なりの感性でツラリツラリと書き綴ってみたい。。。

1989年11月。

日産は新たな高級車の価値観を創造するとして、一台の高級車をリリースした。

そのクルマが、「インフィニティQ45」であった。

高級車には不可避と言われたグリルを捨てた、個性的なグリルレス、四輪マルチリンクサス、搭載されるエンヂンは「RVH45DE型 V8DOHC 32バルブで280馬力/40.8kgmを発生するというそれこそ「弩級」のクルマだった。

しかし、そこは日産たるところ、単純な「戦艦」ではなく、「巡洋艦」たる操縦性の良さも持ち合わせたまさに「オーナーカー」でもあった。

一番のハイライトはやはり、グリルレスのフロントフェースの中央に鎮座した「七宝焼き」のバッヂだろう。



このクルマの源流は、1985年のモータショウで発表された「QUE-X」である事は疑いも無い事実であるが、その時のグリルレスから発展して、造形されたのがコレだ。

左側は試作品の一例で、右側が量産車採用品。

既に空気を取り入れるという機能より、ブランドとしての意匠の意味合いの強かったグリルを「盲腸のようだ」と切り捨て、日本的優雅さを具現化するというデザイナーの意思から生まれたのがグリルレスに、このエンブレムであった。

成功、失敗の論理は別にして、日産が高級車のベクトルを変えようとした意欲の現われでもあった。

デザインも然ることながら、ボディメイキングも凝っており、



当時はまだ珍しかった、「発砲ウレタン」を要所に充填したり、サイドパネルの溶接部には、最初に接着剤を合わせる鋼板に塗り、繋ぎ合せてからスポット溶接をしていた。
それによって数値的な「曲げ」「捩じれ」の強さは、その手で大いに進んでいた欧州車特に独逸車に比べても格段に優れていた。

そんなQ45であったから、オプションも個性的で、いぜんブログしたが

黄金 52万円の鍵を知ってますか??
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/884930/

ゴールドキーもそうだが、パーソナルカーを目指していたQ45として、僕も2~3度しか見た事の無い「リヤスポイラー」もなかなかこの手のクルマとしては面白い装備かもしれない。



恐ろしい程の高性能を、超個性的なスタイリングでまとった「インフニティQ45」。

ライヴァルと言われた「初代セルシオ」に比べて「静粛性」がとか、やはりスタイリングとか、トラブルが・・・という色々な雑音があったが、当時の日産の技術を垣間見るクルマであることには変わりないし、高級車という固定観念を打破しようとした意欲作であった事は間違いの無い事実である。



但し、意欲と評価は別物で、現存するQ45の少なさが、ある意味でそれを物語っているのかもしれない。

INFINITI Q45 のキャッチは「Japan Original」

あれから20年の歳月が流れたが、本当の意味で「日本初」の高級車・・・いやクルマは現われたのか、年末の一時、僕は一人で思いに更けるのであった。。
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Posted at 2008/12/28 01:28:10

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この記事へのコメント

2008年12月28日 1:45
こんばんは。

ジャパンオリジナル、という意味では「トヨタセンチュリー」が日本の誇る?
最高級車ではないだろうかと思います。
ベースが存在せず、オリジナルシャシーをおこし、エンジンもこのための5リットルV12(1GZ-FE…さりげにハイメカツインカムですね)を搭載。デザインも日本の高級を表現するとこうなるっていう典型?ではないでしょうか。

ドライバーズセダンとしての高級車、となると古いですが、雨後の筍のように出てきた1990~95年頃の「2000~2500CCクラス6気筒セダン群」…トヨタ3兄弟(マークⅡ、クレスタ、チェイサー)日産3兄弟(ローレル、スカイライン、セフィーロ)、ホンダの異端児(アコードインスパイア、ビガー)、三菱のドル箱(ディアマンテ)…まさにジャパンオリジナルなクラス、そんな感じがします。
コメントへの返答
2008年12月28日 2:37
なるほどねぇ。。。
センチュリーはまさに他に例を見ない日本的なクルマですね。

さすがにトヨタらしからぬ「儲け」を度外視した造りこみは、御料車のベースになっただけ凄味もこだわりも感じます。

古~い言葉ですが「ハイソ」なクルマも日本的かもしれません。
古典的なFRレイアウトに、ストレイトシックス・・・・

それまでの高級というクルマのベクトルを遵守しながら、装備を充実させ、微妙に高い金額を設定。

ディアマンテは、日本の新しくなった税制のまさに申し子でしょうね。

さらにFWDで、できるだけ既存のクルマの部品やラインを駆使して、それまで高級車の領域だった排気量に、かなりリッチな大衆車のジャンルを築き上げたのですから。

視点を代えると、面白い発見や考え方があるというヒントを頂きました。
なるほどですねぇ・・・
2008年12月28日 10:22
七宝焼きのエンブレムといえばTOYOTA2000GTもそうでしたよね。さすがにこのQ45も見なくなりましたねぇ。
コメントへの返答
2009年1月4日 23:43
そうそう。。2000GTのエンブレムも地味ながら「七宝焼き」でスゴクステータスと手作り感があってよかったですねぇ。。

時代の経過は早いもので、グリルレスはホント少数派になってしまいましたね。
2008年12月28日 15:56
Q45が出た時は衝撃的でした。

その後、Q45は日本の発売がなくなり日本ではY33とF50シーマで北米ではシーマをベースにしたQ45になりました。

数年前まで見ていた、初代Q45は今はヤン○ー車になってます(苦笑)

日産の高級車も今やF50シーマとプレジデントとフーガだけですが、将来的にはシーマとフーガが統合してフーガ一本化するらしいですし、北米のインフィニティもQ45が廃止になりフーガをベースにしたMシリーズになりました。
コメントへの返答
2009年1月4日 23:47
セルシオ・・・まぁレクサスはあくまでトヨタ的で、Q45は、良くても悪くても、操縦性や動力性能に拘り、運転する事も大事にしたクルマでしたよね。。。

北米でのインフィニティ・ブランドと、国内生産車との対比は非常に面白いと思います。

P10だってインフィニティでしたからね。

Q45は北米でのフラッグシップでありながら、日産の戦略の下手さで右往左往したある意味不運なクルマでしたよね。
2008年12月28日 17:55
久しぶりにコメントをします。
今回取り上げられている、G50系インフィニティQ45については今年に札幌地区でグリル付きの後期型を見ることが多かったです。
初期型のグリル無し車は同時期に多く売れたFY31系セドグロシーマと同様に現在では見る機会がほとんどありません。
リヤスポ付きの後期型タイプVアクティブサスペンション車(HG50、Gパッケージについては確認していない)を今年の秋に見た事があります。
見る台数からすれば後期型のタイプVアクティブサスペンション装着車(HG50)、タイプVアクティブサスペンション装着車Gパッケージ(HG50)が多く、ノーマルサス車についてはタイプV、タイプRがそれなりに多く、初期型についてはアクティブサスのセレクションパッケージ(HG50)を見る位で後期型タイプV Gパッケージのノーマルサスペンション車(G50)と初期型のその他グレードについてはほとんど見ることがありません。
G50系Q45はセダンにすれば少ないサンルーフが標準でしたが、サンルーフ無し車もみた事があります。古い4500ccで自動車税も高く、トラブルも多く、部品代、修理費が高いアクティブサス車も多く、メーカーオプションのV-TCS装着車もありましたが雪道に弱いFR車の割りに後期型は現在でも見る機会があります。
当時にすればしっかりとしたボディ設計、ジャパンオリジナルコンセプトに共感したために維持費を覚悟して乗る人もいたと思います。


コメントへの返答
2009年1月4日 23:56
まさに初代のQ45は、ゾッコンに惚れたら最後?のクルマかもしれません。

燃費だってアクティブサスだと、それはそれは・・・

それを差し引いても、実際に乗るとアクティブサスの限界性能の高さは、その図体のデカさを考えると信じられないモノがありますよね。
僕が一番驚いたのは、路面の凹凸の酷い路面でのサスの追従性です!!!
そんな路面で、スティアリングを乱暴に切っても、何事も無かった様にクルマが向きを変えるのです。これはビックリしました。

そして、やはりエンヂンもイキが良いですよね。

唖然とするくらい迫力があって、燃費さえ考えなければ・・・

数々のオプションを奢って、本当にオーナーカーとして、ゆったり乗りたい・・乗れたらなぁと少なからず思うの僕だけ?なのでしょうかねぇ・・・

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何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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