• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2009年05月30日

人種 サファリで勝つには言葉を制する!?DATSUNの奇策とは?

人種 サファリで勝つには言葉を制する!?DATSUNの奇策とは?





(注:画像は1986年サファリラリーのもの)

数々のアイディアで

丸首 史上最強の心理作戦!1970年サファリの秘策とは!?
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/13516404/

DATSUNを勝利に導く難波靖治が、次ぎに手を打ったのが人種の壁を逆に利用した心理戦だ。

1970年のサファリラリーでのDATSUNチームのサーヴィスポイントは 「32ヶ所」 、日本人サーヴィススタッフは7人で、サーヴィスカーは4台しかなかった。

さすがにこれでは、32ヶ所のサーヴィスは不可能なので、17人の人員と5台のクルマを現地で用意した。集まったのは、印度人、仏蘭西人、英国人と様々であった。

それを見た難波は、あるひとつの作戦を考えた。

5台のサーヴィスカーには、「白人・日本人・印度人」と異なった人種三人でサーヴィス隊を構成したのだ!?

正直、ココに来た日本人のスタッフは3人を除いて英語が出来ない!!それなのに何故?

サファリラリーが始まる3月26日の6日前、すべてのスタッフを集め初めての会議を行った。席順はサーヴィス隊と同じ 「白人・日本人・印度人」 の順番に並べられ、まずは昼食から始まった。

まずは最初に隣の日本人に仏蘭西人や印度人、英国人が話しかけるが、上手く言葉が通じない・・・仕方無しに日本人を間に挟んで白人と印度人が会話を始めるが、それもゆっくりとしたペースになっていた。

それを見た難波は不安ではなく「しめた!」と思った。

難波は過去の経験から、わざと違う人種でサーヴィス隊を作ったのだ。何故なら、狭いクルマの中で5日間も、時間のロスとミスの許されない緊張感で神経がイライラしてくる。
そうすると本当にちょっとした事で喧嘩が始まり、ロクなサーヴィスが出来なくなってしまっていたのだ。

そこで思いついたのだが 人種混合作戦 と言う訳なのだ。

極限状態になると、口をついて出てくるのは間違いなく母国語。

日本人は日本語、仏蘭西人は仏蘭西語、印度人はヒンズー語で、怒鳴ったり、怒ったりするが、後の二人には通じない・・・最初はカッカッしているが、さすがに一人で怒っているとあっと言う間に冷めて冷静になったのだ。。。

もちろん言葉が通じないので、事前に作業手順を決め、どんな場合でも対応できる順応性、間違いの無いように訓練が必要だが、その手間よりラリー中の仲違いの方が、これまでの経験上、致命傷になる事を難波は身をもって知っていたからならではの作戦であった。

普通は言語のギャップを考えて同じ言語の人種を組み合わせるものなのだが、逆転の発想で、事前の訓練と、日本のクルマ産業では当たり前の「作業の標準化」という工業的手法で、裏方でのサファリラリーの成功へと導いたのだ。

ラリーの勝利。

無論、マシンの戦闘力も必須だが、それに加えて如何に知力がモノを言うかという現実を、DATSUNは、難波は世界に示したのだった。




ブログ一覧 | ブルーバード | クルマ
Posted at 2009/05/30 14:29:54

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

稲生物怪録絵巻
ドウガネブイブイさん

真夏のメンテナンス走行 2025
ofcさん

2025 網走&知床 巡り 前編
hokutinさん

ロードスターを走らせる
nobunobu33さん

祝・みんカラ歴8年!
ゼンジーさん

カメラ不具合
Hyruleさん

この記事へのコメント

2009年5月31日 13:14
サファリは 日本であまりみませんが 海外ではかなり人気があるみたいですねわーい(嬉しい顔)よく部品がでてますよ
コメントへの返答
2009年5月31日 22:59
WRCのカレンダーから外されてしまいましたが、歴史のあるラリー。。。

そしてアフリカという欧州の人々には、何某か冒険心をくすぐる台地での信じられない様な荒野をクレイジーな速度で走破するラリーは人気のあるイヴェントです。

最近モータースポーツに冷たい日本のメーカーですが、サファリロードに再び戻ってきて欲しいですね!
2009年5月31日 22:31
足跡から参りましたmido-sと申します
小学生の頃、家にPA10スタンザがあり、叔父がPA10バイオレットに乗っていました
その頃テレビでPA10が、アフリカの原野のような、荒れた道を駆っ飛んでいくのを見て、心が震えたのを覚えています
当時のスタッフはいろんなアイデアで、歴史と資金力のある欧米のメーカーに対抗されていたんですね
こんなご時勢ですから、日本のメーカーのラリー活動が停滞するのも仕方無いのかもしれませんが、
いつかまた日産車があのカラーで、欧州車を蹴散らす姿を見てみたいです
コメントへの返答
2009年5月31日 23:09
コメントを寄せて頂いてありがとうございます。
僕自身も、510ブルーバード、S30Z、PA10と活躍するのを見て、本当に感動していました!
拳大はおろか、人の頭大の大きさのガレキの山岳路を信じられない速度で日本車がDATSUNが飛ぶように走っている姿は壮観でした。
資金力と、バックで欧州車に有利なレギュレーションを操り、日本車に不利な様に毎年工夫!?されていましたが、本当に工夫と努力で勝利に導いていたんですね。
その他にもドライヴァーにも恵まれていました。。
そんな創意工夫する日本メーカーに心打たれて、欧州メーカーの半分以下の契約金でドライヴァーを志願する・・・そんな「男気」ある人が当時は多かったそうです。
最近、モータースポーツに弱気な日本車、日産車ですが、いつかサファリロードに舞い戻る事を願っているファンは少なくないと思います。
僕もそんな姿をもう一度と切望して止みませんね。

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

      12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

読取 楽々精算 苺 が読めず!! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/06/16 22:07:23
おもしろ塗装工房 プロ仕様の耐熱塗料 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/05/08 13:49:11
アニキの春うらら~( ̄▽ ̄) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/04/18 13:27:15

愛車一覧

日産 NV350キャラバン NV White Base (日産 NV350キャラバン)
子供の病気の進行により、C26 チェアキャブ を所有していたが、大型で重量級のクルマ椅子 ...
日産 セレナ LCV E STAR (日産 セレナ)
BX-Car をどこまでも乗りつぶす気でしたが、子供の病気の進行が予想以上に早く、歩行困 ...
BMW 3シリーズ セダン BX-Car (BMW 3シリーズ セダン)
日産から、これぞというクルマが出ないまま時間はどんどん経過し、X-Carも我が家に来て4 ...
BMW 3シリーズ セダン X-Car (BMW 3シリーズ セダン)
免許を取って以来・・・いえいえ生まれてこの方の「大」の日産ファンでしたが、昨今の日産車の ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation