
九月のある日、お風呂に入って何気なく足の根元を見ると・・・見慣れぬ出っ張りが!!
大体2センチくらいは出ているだろうか!?それが痛くも痒くもないから、余計に気になるものだ。
まさか、これはあの「ヘルニア」というものか!?と大まかな当ては付けていたが、シロウト判断は危険だ。ちょうど翌日が土曜日だったので、早々に病院へと駆け込んでみた。
診断の結果は・・・やっぱり「ヘルニア」で正式な名前は「そけいヘルニア」であった。このまま暫くは放置しても大丈夫だが、できるなら早めに手術した方が良いという事で。。。。
「そけいヘルニア」とは、本来お腹に入っているはずの「腸」が皮膚の下まで出てくる疾病だ。
仕事も忙しいしと考えていると、「日帰り手術」を専門にやっている病院があるからという事で、
湘南厚木病院 を紹介され、その足で向かった。
そして診察をしてくれたのが、何とうら若い女医さんだった!!
早速、いくつかの検査を行い、仕事の合間を考えて手術の日程を決めた。手術の方法はメッシュを埋め込む方法だそうだ。
従来から、日帰り手術があってメッシュの方法もあったが、「腸」が出てきた穴の上下左右の筋肉を引っ張って埋める方法もたくさんあったそうだ。しかし、無理やり筋肉を引っ張るので、術後の痛みが酷かったり、引っ張った筋肉の間から再び「腸」が飛び出す・・・再発も結構あったそうで。。。
そしてよいよ手術の日、日帰りの可能との事だったが、正直、心配だったので一泊(入院)を希望した。「日帰り手術センター」で受付を済ませると、その隣に、パーテーションで区切られた、歯科医院の様な大きな椅子が並んだ一区画へと案内された。
手術着へ着替えてください・・・と、スッポンポンになり「T字帯」を付ける様に言われるが・・・・そんなモン付けた事なんて無かったので、看護士さんを呼ぶと、目の前で実演してくれた!??様は「ふんどし」みたいなモンであった。
着替えが終わると、腕に氏名とバーコードが入ったバンドを巻かれた。
さぁ行きましょう!と言われてもねぇ。。。「日帰り手術センター」のドアを隔てたステンレス製と思しきドアの前に来ると看護士さんがインターホンで内部に声を掛け、身体の一部(詳細はヒ・ミ・ツ)をセンサーにかざすとドアが開いた。
そこで手術を担当する看護士さんに氏名と生年月日を聞かれ、さらに腕に巻かれたバーコードを読むと、「天岩戸」・・・ではなく手術室への最後の隔壁が開いた!!何と手術室内部には「音楽」が流れていて、それがなんと演歌からポピュラー等など各種各様のジャンルが流れていた驚くべきものだった。
軽快な音楽が流れる中、恐ろしく明るい?看護士数人に囲まれ、手術台に載ると、顔の前がタオルの様なモノで遮られた。
次ぎの瞬間、手術服がまるで手品の様に、あっと言う間に脱がされ!正直、何が起こっているか分からないが「T字帯」以外は無いスッポンポンになったらしい。。。ここで麻酔タイムとなった。
カワイイ看護士さんが笑顔で、「「体育座り」みたいな体勢になって下さい」と言われ、背中を丸め両手で膝を抱えた。
背中一面に、おそらく消毒と思しき液体を掛けられ、これから針を刺しますからと言われたが、正直、チクリとしたが何が起こったかは分からなかった・・・暫くすると、アルコールを含ませた綿で、上半身から下半身へと点々と当てて行き「麻酔」が効いているか確認を始めた。
「冷たいですくわぁ?」と何度も聞かれたが、下半身も上半身同様に「冷たい」。
「効かないなぁ??」という声が聞えた時に、手術を行う主治医が登場。
「効かないみたいです!?」という心強いセリフに、主治医が、どのくらい入れた?と効くと「×▲入れました」・・・・暫く無言・・・・じゃぁ追加でという事で、麻酔を再度注入。
さすがにこれは効いたみたいで、ある時点から下半身の感覚が全く無くなった。
さぁ始めるか!という主治医のコールで手術が始まった。もちろんバックコーラス付きで・・・・
しかし、下半身麻酔なんで意識がシッカリしているものねぇ。。もちろん術中は、真剣な会話が交わされていたのだが、メインの手術が終わると、こなれた会話が交わされ・・・手術をしていた、もう一人の若い医師と看護士が「C-C-B」を知っているかいないかで盛り上がっていたのには参った!!!
そして「徳小寺 無恒さん、無事に終わりましたよ!」という主治医の明るい声の後、服を着せられながら・・・カワイイ看護士の一人が「徳小寺 無恒さん、もちろんC-C-B知ってますよね?」と聞いてきた。
「C-C-Bのリードボーカルの笠さんは九州で農家もやってるんですよ!」とご教授したのは言うまでも無い。
それから、手術室からベッドに載せられたまま病室へと移動した。。。
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Posted at
2009/11/08 21:08:42