
先日、カミさんの携帯の機種変更を行う為に携帯の店舗へと足を運んだ。そこで目にしたのは、懐かしい 「ホンダS」 だ。
正式に言えば、ホンダ・スポーツ 600 だ。
しかも、途中で追加されたクウペで、記憶が正しければ1965年の2月追加されたモデルだ。最初はオープンボディで登場したS600も、快適性を求める声に応えるように追加されたモデルなんだが、最近良くある様な単純に屋根を追加しただけのモデルではなかった。
クウペボディを纏うからには、ユーティリティも確保せねばならないという思想の元、車高が40mm上げられ、フエールタンクを左リア・フェンダー内へ、そしてスペアタイアはリアフロアー下へと追いやって、全長3300×全幅1400×全高1200のコンパクトなディテールからは考えられない、なかなか広いラゲージスペースを造り出していた。
全長 3,400mm以下、全幅 1,480mm以下、全高 2,000mm以下という、現代の軽自動車の規格より小さいサイズながら、そのスタイルにはまったく無理が無く伸びやかなスタイルは、まさに「スポーツ」の名に相応しいモノだったと思う。まぁ、安全性とかの問題があろうが、現代にも通じるデザインと言って良いだろう。
ホンダ・スポーツと言えば、「S500」、「S600」、「S800」とあるが、微妙に違いがあり、僕らの年代では、それらを見つけては「あれはS500だ」、「S800だ」と楽しんだモノだ。
そういえば、ホンダS以外の国産車、特にスポーツカーとか、スポーティーカーという類のクルマには、微妙な違いが付けられ、それを見つけては昔の少年たちは、はしゃいだモンだ。
有名な所では、ハコスカことC10スカイラインのGTとGT-Rの外観の違いは有名だし、トヨタ2000GTの前期後期の違いや、ちょっと難しいのがオープン・フェアレデーのSR311の違いも。。。
判別 フェアレデーSR311の見分け方!
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/2322361/
そうした、マニア心をくすぐる、「ちょっとした違い」では、やはり日産がお得意で、そうした違いに関しては、セドグロの違いも末期まで楽しませてもらったモンだ。
最近は、まぁ、だんだんとそんな楽しみが減ってきていたが、久々に見つけたホンダ・スポーツを眺めていると、そんな懐かしい思いが蘇ってきた訳だ。
しばらく、そのホンダ・スポーツを眺めて携帯店の中に入り、用事を済ませると、もう、そのホンダ・スポーツは居なくなってしまっていた。
旧車を楽しむという事は、それそのものを維持させ、走らせる楽しみもあるが、こうした「ちょっとした違い」を見て楽しむ事も出来るのだ。
今のクルマ達が、あと30年経ったら・・・そんな楽しみがあるだろうか?
いや、内燃機関を積んだ乗り物である・・という事だけで、歴史的遺産としてのみ生き残っているのだろうか。
きっと時代の狭間に生きている僕たちだから、少しでもクルマに関しての楽しみだけは語り続けたいモンだとも感じた次第だ。
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Posted at
2010/01/17 21:20:48