• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2010年06月05日

独自 そういえばプリメーラもこんなに英国では・・・

独自 そういえばプリメーラもこんなに英国では・・・ 僕はプリメーラというクルマは好きなクルマの一台だ。
初代は、鳴かず飛べずの オースター の後を受けて生を受けた起死回生のクルマだったが、そのFWDとは思えないハンドリングで一世を風靡した。
実際にも、そのコンパクトな外観とは裏腹な室内空間の創生は、何が何でも全てを大きくして(無論、安全基準の問題もあろうが・・・)室内も広くしようという単調な風潮に風穴を開けた秀逸のクルマだった。
ただ、フリクションを感じるサスペンションや、ダブルリンクヒンジの採用までは良かったが、やたらと重いトランクフッドの開閉など「洗練度」という点では、まだまだツメが甘かったと言わざる得ないだろう。

二代目のP11は、そんなP10のネガティブな点を、しらみつぶしに潰したのだが、それが逆に災いして、個性と言う点では陰の薄いクルマになってしまった。
しかし、フロントのマルチリンクは熟成され、リアのサスも、それまでのストラットから、スコット・ラッセル・リンクを応用したトーションバーサス、まぁ日産ではマルチリンク・ビームと称したが、より対地キャンバーの変化の少ないサスペンションを採用するに至って全体の操縦性はP10に比べてもトップレヴェルのモノとなった。

そしてより個性的で、さらに操縦性、快適性、居住性を向上させたP12と進化するのだが・・・・

そんなプリメーラたちは、日本でもヒットするが、日産が目指した欧州でも日本車らしからぬ日本車として好評を持って迎えられた。さらに、その好評さに支えられるように、欧州では至極当然の5ドア形状も歴代造られたのだが、「5ドア車」は売れないという日本独自のジンクスもあって、それら5ドアは本格的に日本ではデリヴァリーされる事は無かった。

そんなプリメーラたちだ、日本とは違った進化を欧州では遂げる事になった。

特にP11では、途中からエクステリアからも日本とは異なった出で立ちで売られていた事は意外に知られていない事実なのだ。

P11の2000年モデルからは、 「144」 と呼ばれる、それまでの日本的な直線を基調にしたフロントとリヤ周りのデザインが一新され、一見するとまったく違った姿で売られていた。

フロントの造詣は正にプリメーラ、つまり後に日本で「カミノ」と呼ばれるフェースに統一されたのとは異なった、まさにプリメーラのフェースに、より曲面を多用した独特な顔を形作った。
サイドのプロテクターの形状が見直され、2000年から欧州で売られる事となった二代目の「アルメーラ」と共通した、フロントとサイドのデザインとなった。

三代目のP12のデザインは、そんな欧州での好評もあってデザインを NDE 「日産デザインヨーロッパ スタヂオ」のデザイナー、ピニンファリナから日産へと舞い降りてきた 「スティファン・シュヴァルツ」 の案を中心に取りまとめられた。
それまでのデザインとは打って変わって、塊感の強い、より個性的なデザインを採用したが、残念ながら日本では理解される事もなく、プリメーラそのものの脈略を経ってしまったのは残念で仕方ない。

どうも日本では、クルマ然としたデザインしか受け入れられない様で、このような個性溢れる独自性の高いデザインは苦手らしい。

そのP12も欧州では5ドアが、ちゃ~んと用意され、そこそこの販売台数を稼いでいた。

僕も、P12シリーズの中でも、この5ドアのデザインは、かなり秀逸だと感じている。

合理性とクルマそのものの楽しみを追求した歴代のプリメーラ。

特に欧州では、その清いコンセプトが受けて独特の進化を遂げていったのは非常に興味深い気がする。

そして、それが日本と欧州ではクルマに対する感性、文化の違いを大きく表していると僕は思うのだが、如何だろうか。

プリメーラ。良いクルマだった。
ブログ一覧 | 輸出仕様 | クルマ
Posted at 2010/06/05 07:55:13

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

4月30日、お昼の我が家 ...
どんみみさん

代かき 全ての田んぼに水が入りまし ...
urutora368さん

前回茶話会から半年経過( ゚д゚)
AOGM(平間)さん

スイフト ブレーキ全灯化キット
YOURSさん

Let'sラジコン 1-16六角ハブ
ふじっこパパさん

Bobby Brown - Eve ...
kazoo zzさん

この記事へのコメント

2010年6月5日 8:21
P12の5ドア初めてみました
日本ではセダンもワゴンもあんまり売れなかったですけど
マニュアルのSRエンジン搭載仕様も確かありましたよね
日本はともかく欧州のプリメーラもデュアリスに
なってしまったのは意外な感じがします
コメントへの返答
2010年6月5日 18:38
P12の5ドアって結構スタイリッシュでしょ。P12は5ドアをベースに?と思わず思ってしまうくらいの完成度だと思いますねぇ。
6MTのSR20VEのモデルがありまして、結構なスポーティモデルでした。
しかし、言われる様に、自分で道筋を付けながら、売れなくなると途端に挫折して違う方向に行く・・・まったく節度の無いメーカーが日産なんですね。。。まったく嘆かわしい。
2010年6月5日 8:24
おはようございます~。
ワタシはP11に約9年乗りましたが、本当にイイクルマでした。。。
イジると性格が変わり、それに付いていける素質を持っていたので、乗って楽しい、イジって楽しい最高の相棒でございました。
機会があれば。。。また所有してみたい一台です。
コメントへの返答
2010年6月5日 18:45
P11の兄弟車U14乗りでした徳小寺 無恒です。(笑)
ノーマルでもそこそこで、弄るとそれなりに変わる。実に面白いクルマでした。
ボディサイズは日本にジャストフィットの5ナンバーサイズで、実に取り回しが良い。P11に比べてリヤの納まりが少々問題アリでしたが、それでもフト思いつくと「あぁ乗りたい」と思わせるクルマでした。
2010年6月5日 9:40
結局P10~P12全部乗ってしまいましたが(笑)、どの世代でも、操縦性と快適性、使い勝手のバランスが高かったですね。
いろいろ詰めが甘いところは確かにありましたが、それが個性になっていた様に思います。
あ、実は↑のYOSSHIさんと出会ったのも、P11のおかげです(笑)。

欧州P11マイナー=P11-144型は、確か九州の方の販社で「あの顔」が買えた様な記憶が…。

P12は今見ても全く色褪せていませんが、5ドアは本当にグッドデザインですよね!
日本国内投入されていたら、間違いなく買ってました…。
コメントへの返答
2010年6月5日 18:50
プリメーラはどれも意思がしっかりと通ったクルマでした。
特にP10は意欲的で、足回りの固いとしっとかり感の違いについて考えさせられるクルマでした。
P11は、P10のネガな部分を潰され、実に快適でしたが刺激性という点ではP10の方がありましたよね。でも、普通に乗るには実に快適で取り回しも良く気持ちの良いクルマでした。
P12は、デザインばかりが言われますが、操縦性などなかなか良く、僕はデザインも秀逸だと思いますね。
特に日本に導入しなかった5ドアの完成度はかなりのモンですよね。
ワゴンの劣悪な後方視界を考えれば5ドアの方が使い勝手も良く面白いと思ったのですが・・・・
2010年6月5日 11:23
今乗っているのはU14ブルですが、P11は最後まで購入を迷った一台でした。

国内向けP11とは外装パーツが異なっているだけなのかもしれませんが、欧州仕様の外観も良いですね。国内販売向けにはなさそうな雰囲気。。この魅力は計り知れません!笑

一度は実物に触れてみたいですね。
コメントへの返答
2010年6月5日 18:54
私もU13からU14に乗り換える際にはP11の存在は外せない存在でした。
ちょっと普通の乗り方では無いのですが、P11の方がU14(LIMITED除く)よりも、限界的な走り方をすると面白いクルマでした。微妙に足回りのセッティングが違っているんですね。
裏を返せば、U14の方が穏やかで普通の乗り方をするには適切で・・・
P11の英国後期仕様のスタイルは実に個性的です。今でも現地では結構見る事が出来るんですが・・・日本ではねぇ。。。
2010年6月5日 14:07
P12の4ドアは、フロントデザインに対し、リア周りのデザインがちょっとアンバランスな感じがありましたが、5ドアになるとバランスよくまとまっていて、格好良いというよりは美しいデザインだなぁと思っています。
当時5ドアの存在を知った時には、なんで日本で売らないんだろうと思ったことを、今でも覚えているぐらい、印象が強かったです。

今はプリメーラのような車が日本市場には無いと思っていますが、またこういうコンセプトの車が出てきてくれることを願ってます。
コメントへの返答
2010年6月5日 19:01
僕はサルーンのリヤも好きなんですが(笑)確かに、冷静に見れば、フロント周りのボリュームに比べてリヤが若干寸詰まりな感じが無きにしも非ずかもしれません。
ワゴンのボリューム感もなかなかですが、この5ドアのスムーシィな感じ、ルーフからなだらかに繋がるリヤの構成は絶品だと思いますねぇ。。
通常はCピラー根元のキャラクターラインはスッと真っ直ぐ伸ばしたいモンですが、それをサイド面のプレスラインへカクンと収束させているデザインが斜め後ろ、真横から見て非常に面白いデザインです。
これを理解できないなんて・・感性の問題は奥深いモンです。
2010年6月5日 16:39
P12のワゴンは会社の同僚が乗ってますが、そういえば、後続車が無いですね。
日産のワゴンといえば今やウィングロードのみと言うのが悲しいですね。
5ドア日本では流行らないですねぇ。
嫁さんや子供が5ドア大好きなのですが、なんで流行らないのでしょうね?
コメントへの返答
2010年6月5日 19:07
日産はワゴンに関しては、儲からないと判断してウイングロード以外はスッパリ切ってしまいましたね。
しかし、言われる様に日本では本当に5ドアが売れません。
私の主観で恐縮ですが、過去から考えてみて何故売れないんだと感じたのが、四代目カペラ、N14パルサーなどなど・・・・
欧州では至極当たり前で合理的だと人気なんですがねぇ。。。
2010年6月5日 19:31
徳小寺さん、こんばんは。
P11-144と言えば…↑にしやまさんが仰る様に、日産プリンス福岡が'00年に、この顔をコンバートして売るというのをチラシで見た記憶があります。確か、ワゴンをベースにしてた筈で。
残念ながら、実車をお目に掛かった事はありませんが…。
コメントへの返答
2010年6月6日 18:47
いやぁ、P11-144を日本でというハナシは、今回皆さんのコメントで始めて知った次第です。
実際に、どのくらい出たのか?非常に興味があります。
ネットで調べると、どうも数台有るようですが、どれも存在を確認できず・・・
2010年6月5日 20:53
あの901活動が、P10(初代プリメーラ)を生んだ・・・。みたいな話題がどこかで見ましたが、私も実はその布石は先代オースター(T12)にあった事は見逃せません。当時、国内を意識していたブル(U12)に対して欧州をすでに意識していたT12(オースター)があったように、P10は日産らしさの復権のような気がして嬉しい1台でしたね。もちろん、その後のP11、P12も、走りに関してFF車のベンチマークになったことでしょう!
コメントへの返答
2010年6月6日 18:52
R32とP10がある意味で901活動の具現化したモデルとして多く認知されています。
しかし、P10に関しては、ご先祖さまのT12があっての存在だと僕も思っています。
U12のしなやかさとは違った、凛とした操縦性がT12の持ち味でした。。。
プリメーラは、どの代も操縦性に関して一味ありましたね。ちょっとP12は大味でしたが、それでもコーナーを曲がる度に、その懐の深さに感心したものです。
ちょっと最近の日産車は、大きなクラスのクルマはいいのですが、Mクラス以下のクルマはどれも「?」と思うような操縦性とフィーリングで・・・・どこへ行ったんでしょうかねぇ日産のFWDの面白さは。。。
2010年6月6日 22:20
大変ご無沙汰しておりました。
P10乗りでございます。

12の5ドアについては初めて知りました。合理的な視点ではなく、私の場合、単純にあったらかっこいいなとは思っていたのですが、実際にあったのですね!
なんだか嬉しいです。

10系とはデザインの方向性が違うかもしれませんが、12は12なりの魅力を兼ね備えていたと私はいまでも思います。
三代限りの短い寿命でしたが、いろいろな箇所で評価されている車種を所有できて、私は本当に幸せだと思います。
コメントへの返答
2010年6月8日 1:47
P12の5ドアの存在は意外に知られていないんですね。
それまで、細々と5ドアも日本国内でリリースされていたのですが、P12に限っては残念ながら正規のルートでは日本に入って来ていないんですね。
P10は合理的なデザインというか、メーカーのデザイナーの中には、「これこそが本当の510の現代版」だと語る方もいらっしゃいました。
つまり、機能に基づいた無駄の無いデザイン・・という事だそうです。
P12は逆説的に、エキセントリックに見せながら実は合理的にデザインを進め、デザインと実用性を共有させようとした意欲的なクルマだったと思います。
確かに短いブランドでしたが、色々な意味で日産と日本車に与えた影響は大きかったと思います。

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/5 >>

    1 2 3 4
5 67891011
121314151617 18
19 202122232425
262728293031 

リンク・クリップ

おもしろ塗装工房 プロ仕様の耐熱塗料 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/05/08 13:49:11
アニキの春うらら~( ̄▽ ̄) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/04/18 13:27:15
復活!ブルーバード 
カテゴリ:クルマ
2005/01/29 16:43:18
 

愛車一覧

日産 NV350キャラバン NV White Base (日産 NV350キャラバン)
子供の病気の進行により、C26 チェアキャブ を所有していたが、大型で重量級のクルマ椅子 ...
日産 セレナ LCV E STAR (日産 セレナ)
BX-Car をどこまでも乗りつぶす気でしたが、子供の病気の進行が予想以上に早く、歩行困 ...
BMW 3シリーズ セダン BX-Car (BMW 3シリーズ セダン)
日産から、これぞというクルマが出ないまま時間はどんどん経過し、X-Carも我が家に来て4 ...
BMW 3シリーズ セダン X-Car (BMW 3シリーズ セダン)
免許を取って以来・・・いえいえ生まれてこの方の「大」の日産ファンでしたが、昨今の日産車の ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation