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2010年12月14日

解釈 SPACE BATTLESHIP ヤマト を観る。

解釈 SPACE BATTLESHIP ヤマト を観る。 かなりクルマの話題から逸れるのでご了承願いたい。
ずいぶんと遅きに失した感があるが、ようやく 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 を観る事が出来た。正直に告白するが、最初から最後まで涙腺が緩み放しだった。

それは、ストーリーがどうのとか、配役がどうだとか、懐かしいセリフの数々が在ったからという事ではなく、ようやくヤマトを再び、坊ノ岬沖90海里の深海から蘇らせてくれた事への感謝の念でいっぱいだったからだ。

ご存知の方も多かろうが、何年もの間、著作権で、もめにもめて、あぁ、もうヤマトの姿を観る事はできないだろう・・・と思っていた矢先に、実写版で蘇るという話題で正直、期待をしていたからである。

古代がキムタクだろうが、最初と「さらば」がミックスされていようが、そんな事は知った事じゃない。僕にとって、最初のアニメのヤマトを観た時の、それまでにないストーリー性と演出に興奮した時の記憶と、SFXという現代の魔法で蘇った「ヤマト」の姿を目に焼き付けたかったからなのだ。

朝九時代の一番の上映に行ったのだが、平日と言うのに結構な人が並んでいたのが印象的だった。


平日の早朝上映と言うのに、結構な人で賑わっている!

並んでいる層は、年齢層も幅広いし、男女比率も同じくらい。

キムタク狙いなのか?それとも、往年のヤマト・フリークなのか?並んだ人の多くが「ヤマト」のチケットを買い求めていたのは、ファンとして嬉もあり、映画への期待も膨らんでいった。


座席は中央で、スクリーンとほぼ同じ高さ

僕の映画観覧のスタイルである、キャラメル風味のポップコーンとコークを買い込み、意気揚々と館内へと滑りこんだ。次々と次回公開の作品がスクリーンを飾ったが、もう早く早く・・・とヤマトが始まるのを待っていた。

そして・・・・懐かしいセリフが流れ、あの清々しいまでのスキャットが流れた瞬間に僕は、あの最初のヤマトを見ていた子供時代に戻っていた。

そして、よいよヤマトの発進のシーン。

本来であれば、沖田艦長の  「砲来激戦用意!」 の古典的な言い回しを期待したのだが、残念ながら平成のヤマトでは無かった事が少々残念であった。

そして、いきなりの「波動砲」。

弐時間弐十分という限られた時間で、初代の26話分と「さらば」の151分のエキスを積め込んだので、初代にあった様な、人間模様やかつての旧日本海軍の大和の戦歴に基づかれた演出が無かったのは、致し方ないのか・・・


宇宙空間でありながら、あたかも海原で起きているかのような演出、そうこの魚雷が迫る様なカットが欲しかった。

初代のヤマトにあった、宇宙空間でありながら、重力を感じる演出、例えば艦載機が出撃する際に、一旦、甲板ラインから沈み込む様な動きや、旧日本海軍旗艦大和が最後の航海の時に激しく魚雷などを撃ち込まれる有名な写真をモチーフとしたシーン。。。


航空戦力に、なすすべもなく攻撃にさらされる旧大和の、あの写真がモチーフになっているシーン。

確かに、艦載機によるドッグファイトのシーンは、動きが激しく、リアリティがあったが、かつてのヤマトの様に、もっと艦艇対決や対艦載機交戦の様子を織り交ぜた方が、より闘うヤマトらしかったかもしれない。

さらに、すでに多方面で多くが語られて、この映画の実態が明らかになっているのだが、一応まだ観ていない方も多く居られるので、詳細は語らないが、ガミラスの存在が替えられた事によって、戦闘シーンなどは迫力や動きが増したが、残念ながらストーリー性という点では重厚感が無くなってしまった。


ドメルvs沖田、デスラーvs古代の様な、人間臭い心理戦が初代の特色かもしれない・・

それを差し引いても画像美の完成度の高さを見ると、確かに現代の技術は凄いものだと思い知る。

正直、アニメのヤマト、あの「復活編」を除き、ヤマトそのもののディテールがシーンによって大きく変わってしまい(いや変形と言っても良いだろう)、実際にヤマトの姿形がおかしいと思える場面が多々あった。
それがCGによって、細部まで細かく描かれ、どんなアングルや動きのシーンでも、船型が破綻することなく、描き切れていたのは感動ものであった。

特に、地表から浮上するシーンの迫力は、これぞCGといえる満足のゆくものだった。

キャラクターも、例えば古代も訓練生から成長する初代と比べ、エースパイロットからジャンク屋、そして戦艦勤務への転身という設定になり、それに伴ってではないが、各キャラクターも年齢が上がってしまった感があるが、それでも、キャラクターごとの個性が出ていて、僕は出演者についてはとやかく言いたくは無いと思う。

まぁ、敢えて言うのであれば、山崎努の沖田艦長と、特に真田技師長役の柳葉敏郎の演技は迫真ものであったと言えよう。

完璧までの新しいヤマトの姿と、迫力の戦闘シーン。そして、かつてのアニメのシリーズの濃いエキスを散りばめた、この作品は、確かにアニメのヤマトの血筋を引いているが、これまでのヤマトとは、まったく違ったヤマトとして観た方が良いかもしれない。
ファンがこう言うのも何だが、ヤマトは初代と映画版の「さらば」で完結しているのだから・・・
最近、公開した「復活編」の流れは、TV版ヤマトⅡ⇒新たなる旅立ち⇒永久に⇒TV版ヤマトⅢ⇒ファイナルと、娯楽志向を強めた、ある意味で亜流のヤマトの流れで、今回の実写版は、本流、亜流を網羅した、また違ったシリーズとして考えれば、かつてのファンでも楽しめるのではないだろうか?

そんな事を考えながら映画館を後にしたのだが、あのCGの出来栄えを見るにつけ、出来うるなら、キャストのハナシは置いておいて、本流の初代ヤマトを、実写で蘇らせる事はできないか?それも弐時間という尺に納めるのではなく、シリーズで三本くらいにできたら、より濃密なシリーズができるのでは?と感じたのだが。。。

実際に宇宙を目指した、日本の宇宙飛行士たちや、それを支えているスタッフの多くが、子供のころ見た「宇宙戦艦ヤマト」を見て、宇宙を目指したという声をよく聞く。
それは、それまでにないストーリー性や、考えに考えられたメカや人間模様、特にそれまであまり語られなかった敵方からの目線も含めた展開に夢中になったからではないだろうか?

そのヤマトを、なんとか今に・・・と考えるのは難しいのか・・・そう思いながら今を過ごしているのだ。
ブログ一覧 | ヤマト | 音楽/映画/テレビ
Posted at 2010/12/21 02:51:36

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この記事へのコメント

2010年12月21日 21:21
僕も観たいです。

このアニメを観て・・・、
涙腺が緩まない人は居ないハズだと思います。

宇宙戦艦ヤマトには、日本人の心が描かれているのだから。

コメントへの返答
2010年12月22日 7:34
良い意味での『自己犠牲』の気持ち。家族愛、協調性……そして沖田艦長の言った『その立場にならないと理解できない、上に立つ者のプレッシャー』と言う何気ない台詞が印象的でした。
他人の為に、必死になれるか?汗をかけるか?当たり前の様で忘れ去られてしまった気持ちを思い出させてくれる映画とも言えると思います。
2010年12月22日 23:35
小生も観ました。「涙腺が緩みっぱなし…」とのことですが、全く同感です。あと、柳葉敏郎ですが、声までそっくりで、小学生の頃にTVで見ていた真田さんの声優は柳葉敏郎だったのか?というくらい、声が似ていました。ぴったりとFITしていた配役だったような気がします。もう一度観たい…。
コメントへの返答
2010年12月23日 0:16
子供の頃とは違った感性で、琴線に触れましたねぇ。
ストーリーも、なるほどこういう解釈もあるのか!と納得の部分も多々ありました。
例えば、ガミラスとイスカンダルという呼称、相手方にしては、それは地球側が勝手に付けた名称だとか、放射能除去装置は沖田艦長の閃きだったとか、色々と唸る場面が多かったような気がします。
真田さん・・・いや柳葉敏郎の演技は、あの眉を顰める仕草がマッチして、そして声も言われる様に、まさに真田さんチックで見入ってしまいました。
第参艦橋の切除のシーンは、色々と考えさせられましたね。あの場面で自分であれば、決断できたか?そして、その後の沖田と古代のセリフのやり取りは、ある意味で迫真の演技、いやセリフだったように思います。
まさに、この部分に付いては、大人の解釈ですね。
2010年12月23日 14:44
私みたいな、ヤマトに思い入れが無い人だと、結構楽しめるかも?ですね。
一応、リアルタイムでテレビシリーズも映画も見たことはありますが。
その前に、時間がない。
コメントへの返答
2010年12月23日 18:52
楽しめるか楽しめないかは別にして、前作の無い新しい映画として接するのも良いと思います。
時間は無理してでも、作らないと、なかなか難しいと思います。まぁ無理も利かないのが実情なんですが……

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