
二輪車のタイアについて、ますますパターンが攻撃的に、ある意味で見せるパターンが増えた事をブログしたが、
繚乱 見て楽しめる二輪車のタイヤ
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/22172026/
考えてみると、クルマのタイアにも、そんな今の二輪車の様にパターンを競うような時代があった。その時代の先駆けとなったのは、僕が思うに1980年代前半に登場したBSの「310ターボ」からだったように思う。
折りしも1979年10月に日本初の過給機付き市販車「セドリック」、「グロリア」がリリースされて、80年代は過給機付きエンヂン搭載車が続々と登場した年代。そんな中、一見、タイアとは関係の無い「ターボ」というネーミングで、まさしくイメージ戦略で登場した「310ターボ」は、恰も過給機付きエンヂンの様に高性能なイメージを持って迎えられた。
さらに、価格も比較的押えられ、さらにそれまでの退屈なパターンばかりだったタイアのパターンの中、個性的なパターンで登場したものだから、そうしたイメージの点でも大いに人気を博した。
左が、ヨコハマGPスペシャルで、右がDUNLOPのSP RADIAL。パターンはそれまでのバイアスの延長線だった。
それから、各社からパターンはそれほどでは無いが、サブネームを冠したラインナップが続々と登場して、それまで安ければ良い・・・だけの印象だったタイアへのイメージに変化が出てきたモンだ。
そして1990年代に入ると、一気に機能性という事がさらにクローズアップされて、それに従ってパターンにも個性を持たせたブランドが続々と出てきた。その流れは、僕的に整理すると大きく
「3パターン」 に分けられると感じている。
ひとつは、この頃盛んに言われ始めた「排水性」というキーワードだ。
そこで出てきたのが 「Vシェイプ・パターン」だろう。
Vシェイプの代表として、左から「UNIROYAL rallye RTT-1」、「GOOD YEAR EAGLE F1」そしてスタッドレスの「GOOD YEAR EAGLE GW+」
「アローシェイプ」とも呼ばれ矢型をしたモノ。これは、特に排水性の高さを謳い上げ、代表的なものとして「UNIROYAL rallye RTT-1」や「GOOD YEAR EAGLE F1」、これは欧米のスタッドレスにも広がりの「GOOD YEAR EAGLE GW+」などにみられた。そうそうスタットレスと言えば、ピレリの「P500 VIZZOLA」はスタッドレスから派生して、逆にサマータイアになった面白いパターンだ。
この「アローシェイプ」は、センター付近のブロック剛性の問題や、騒音の問題があって、多くのメーカーがトライしたが、なかなかこれはと思われるモノが無かったが、BSが欧州市場をターゲットにした「S-02」の登場によって、一応の極みに達したと当時は思った。
当時のBSのフラグシップ「EXPEDIA」を超えたモデルとして登場。
この「S-02」は、ポルシェの「N規格」、つまり独逸語で「N(NORM)」、標準とか認めると言う意味で、正に「S-02」は、ポルシェ社
認証 タイヤとなったモデルであり、ようやく国産タイアも欧州で認められる様になったもんだと感慨ひとしおであった。
こうした「アローシェイプ・パターン」は、この後にも思い出したように出て来ては消え、現代に続くのだが、さらに「アローシェイプ」を推し進めた大胆なモノが出てくることになるのだ。
ブログ一覧 |
タイア | クルマ
Posted at
2011/05/02 03:38:51