まったくクルマネタでないので、ご了承願いたい。
さてさて、宇宙戦艦ヤマト2199も回を重ねるごとに、単純なファーストのリメイクやオマージュで無い事が明白になって来た。
第十一話で、よいよ、あのドメルが登場するのだが、その登場シーンを観て、いきなり度胆を抜かれた!!!
BGM は、ディスコ・ヤマトの「白色彗星のテーマ」。そして、画面に出てくるのは、ガトランティスのナスカ型の空母や駆逐艦。もう、このシーンだけで、オールド・ヤマト・ファンとしては背筋がゾクゾクである。
それをガミラス艦隊が、事も無く撃破してしまう。いやぁ、これだけで十分て言う感じなのだが、これでハッキリしたことは、ファースト・ヤマトだけではなく、「永久に」、「新たなる」、「Ⅲ」のもつヤマトの歴史観、宇宙観を全て網羅して2199は描かれている事が明白になった事だ。
確かに考えてみても、シリーズ毎に毎回、新しい星間国家が登場するという設定は、可笑しいモノで、それらが同次元に混在して、競り合いながら覇権を争っているという方が現実味がある。
ストーリなんだが、これまで 地球 VS 敵 という単純な構図で描かれていたモノを、実は今の戦火は自らの判断の誤りで起き、それを上層部がひた隠しに隠し、さらに、自分に都合の良い様にプロパガンダするという実に、これまで人類が歩んできた歴史の過ちを 2199年になっても繰り返してしまったという、奥行きを醸し出している。
さらに、相手方のガミラスも 軍属と文官との対立や、国内の対立もある事が丁寧に描かれている。
少し、駆け足的な雰囲気もあるが、敵味方含めた奥行きのある造り込で、ファースト・ヤマトを超える壮大な世界観が構築されていると言えるだろう。
僕が今回、この2199の中で、大いに注目しているのは、これまでのアニメーションとは違った、単純な「熱血感」だけで、登場人物が大暴れするのではなく、「軍隊」という規律の中で、葛藤し、職務を全うする姿だ。
一番、考えさせられたのは
司令部の命令に従ったがために、ガミラスとの戦火が始まり、さらに、相手の実力を見誤り、地球が滅亡する寸前まで追い込まれてしまった・・・という設定だ。
そして、その誤った判断をした人間が、こうした状況でも居座り、さらに謀略を張り巡らせようとしている姿を観るにつけ、人間は何処まで行っても同じ過ちをくりかえすのだろうか・・とう胸の苦しみにも似た感情を抑えることが出来ない。
2199は、単純な戦争モノや米国映画にある、良いVS悪い の世界観だけでは無く、そうした人間模様も濃いという事に注目して観て頂きたいと思うのだ。。。。
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ヤマト | 日記
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2013/03/10 09:33:35