
日頃何気なく使っている、ウォッシャーなんだが、お国柄と言うか、クルマを遣うシーンの違いで使い方も変わっていたりする。
欧州車などは、高速走行や冬季の凍結防止剤などの散布や長距離移動が多いので、ウォッシャーのタンクが 6L だの容量の大きな車種が多かったりするモノだ。
吐出の仕方も、拡散式や四点などのマルチ噴射が主流だ。
そんな中、どんな速度域でも、少量で確実にフロントスクリーンの汚れを落としたい・・・と言う事で、マルチポイントで、しかもワイパーに近いところに噴射したいという事で登場したメルチェデスの
MAGIC VISION CONTROL を紹介したばかりなんだが、他のメーカーも色々な方式でウォッシャーの改良に励んでいたりするモノだ。
多くのはアームに噴射口を設ける方式で、日本でもポツリポツリと出ては消えてなんだが、アームに吐出口を設けたウォッシャーが存在する。最近では、トラックなんだが、ふそうのキャンターが細々なんだが、従来方式のアーム吐出方式を採用し続けている。
意外だがキャンターは、ここ数世代この方式を続けているのだ。
見かけや理屈で言えば、通常の噴射式のノズルより、ワイパーに近いので拭き斑などが少ないハズなんだが、如何せん吐出部が局所的な事もあって、十分にウォッシャーが行き渡らないし、吐出量も通常のモノと変わらない・・という現実があった。
去年のモーターショーや、先だって開催された「人とくるまのテクノロジー展2014」で、そうした従来型のアーム内蔵型の問題をクリアーした 「JET WIPER」 というウォッシャーシステムを公表していた。
吐出部を増やし、さらに噴射角度を吟味する事によって拭き斑や吐出量の削減を実現している。
メルチェデスの様に、ワイパーの左右(上下でしょうか!?)に吐出部があって、進行方向にウォッサヤーを吐出する凝った仕組みはないが。
最初のワイパーの進行方向に、効果的に、そして必要最小限のウォッシャーの吐出を行う事によって、拭き斑や吐出量の削減を実現している。
確かに、現状でも超高速で走行する事を前提としているクルマにも、アーム内蔵型のウォッシャーが散見されるが、
R35 GT-R もアーム内蔵型のウォッシャーが装備されているが、吐出量は通常より若干少ない程度だ。
高速走行時に、ウォッシャーを行き渡らせることが主眼で、全速度での払拭性や吐出量の削減には繋がっていないのが現実だ。
メルチェデスの
MAGIC VISION CONTROL ほど複雑では無く、如何に効果的なウォッシャーを目指したのが BOSCH の 「JET WIPER」 だ。
少しの工夫で、効果的なウォッシャーを目指したのが 「JET WIPER」 で、十二分にその目的が果たされている。
フロントスクーリーンが汚れたり、虫が付着して何とかしたい・・と思っても、ウォッシャーが飛びすぎたり、効果的に飛ばなくてワイパーが乾拭きをしたり、ウォッシャーが多過ぎて逆に乾くと白くなるのが嫌で使うのを躊躇うドライヴァーも多い筈だ。
そんなドライヴァーに、BOSCH の 「JET WIPER」 は朗報だと思うのだが如何だろうか。
ワイパーも従来のトーナメント方式のモノから、ブレードタイプが増えて、
ブレードタイプも進化して、スクリーンの湾曲の追従性が上がり、空力性の良さで主流になって来ている。
目に見える変化があるが、正直、ウォッシャーの進化は見え辛かった。それがここにきて、色々な変化が出て来たことはドライヴァーにとって嬉しい状況だと感じた次第なのだ。
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2014/06/19 05:36:37