
よいよ来年はGT-Rが、単独のネーミングで復活する
予定 のだが。
もはや現代においては、R32から続くR34までのGT-Rのイメージの方が大きくなっている事に気付いた。
確かにR32のGT-Rはエポックメイキングなクルマだった。。。
それまでにも ヨンク でそこそこ早いクルマはあったが、当時の自主規制枠いっぱいの280PSを搾り出すエンヂンを搭載して、さらにチューニングしても十分に余裕をもっている・・・
R32GT-Rが無ければ、それから登場する色々な JAPANES AWD HIGHPOWER CAR たちは出てこなかったかもしれない・・・それくらい日本はおろか欧州のメーカーにも影響を与えたクルマであった。。
ここで・・・欧州でもというのがR32を初めとする新しい世代のGT-Rの幸せなところだと思うのだ。
だって初代のGT-Rなんて、あれだけのスペックを誇っていたのに、当時は世界的には注目なんてされなかったのだ。
市販車で「4ヴァルヴ、ツゥインキャム」なんていうスペックをもっていたのは欧州でもごく珍しかったのにだ。
今では信じられないが、日本のクルマにレヴェルなんて欧米から見れば当時は赤子も同然・・・それも致し方なかったとしか言いようがないのだが・・・
その初代GT-Rを、再び眺めて見ると色々な事が蘇って来た。
あの
「S20」エンヂンの
「S」という名称は、企画段階最初は
「R」だったというのだ。
ところが
「R」 という誇称は日産の商用車用に使われていたエンヂンにすでに使われていたのだ。それじゃしょうがねぇなぁ・・・という事で
「S」 という誇称になったものだった。
さらに
「S20」 に関わる逸話には事欠かない。
当時のGT-Rの販売価格は
¥150万円 、さてS20を単体で買うといくらか・・・調べて見ると、これは色々な資料があって正直正確ではないかもしれないが、一番安く見積もっても
\700,000!!! 単純に言えば、GT-Rのお値段の半分近くが 「S20」 のお値段・・・だったとも言えるのだ。
さらにこの「S20」、いまのホンダのTYPE-Rに載せているエンヂンよろしく、ポートとマニホールドの段差も手仕上げで無くしていたし、ポート研磨までしていたのだ。。。
まったくお金に糸目をつけないというのはこの事だっただろう。
しかし、肝心のGT-Rの装備はといえば、ラヂオもヒーターもオプション!トランクを開ければ、カーペットなんて敷いていなくて、
100L(!)の燃料タンクも、その横の ベンデックスタイプの燃料ポンプも、そのフィルターも剥き出し・・・という簡素というかよく言えばスパルタンなクルマだった。。
これじゃさぞかし早かっただろう・・と思われるかもしれないが、当時のどんな雑誌をめくってみても大した記録が残っていないのが実情なのだ。
至否 GT-Rに嫌われたぼく
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/2467285/
今だったら、とんでもない試乗車に乗せてくれたモンだとか、雑誌のコメントに載りそうだが、そこがGT-Rの偉大なところ、「きっと我々の使い方が悪かったのだろう・・」とか、逆にテストをする当人の責任では・・と書かれている記事が多いのには参った!!
そうして、雑誌などでロクな結果を残せなかったことも逆にレースとの活躍とのギャップを生んで、ますますGT-R伝説を助長させたのは面白い・・のだが。。。
さてさて、来年発売されるだろうGT-Rはどうなるのだろうか?
まさか、ヒーターもオーディオも、フロアーマットさえ無い・・という風体は有り得ないだろうが、後々まで多くの人の記憶に残るクルマになるのか!?
初代GT-Rを僕は思い出しながら、新しいGT-Rに思いを馳せるのであった。。。
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Posted at
2006/12/17 11:26:31