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2015年04月05日

三六 360CCで36PS。フロンテSS、SSS追加。

三六 360CCで36PS。フロンテSS、SSS追加。  松岡修造、小田裕二、三浦和良が生まれ、ツィギーが来日してミニスカートが流行、大卒の初任給が二万五千だった昭和42年にリリースされた LC10型フロンテ360。

 それまでの軽自動車の概念を超えたデザインと、エンヂン性能で一躍人気車種となった。

当初は「スタンダード」と「デラックス」のツゥグレードでスタートし、それらのノーマルエンヂンでも25PSを誇り最高速は110Km/h に達した。

 その人気に後押しされる様にグレードも増えて行き、半年後には、もっと豪華なモデルをの声に「スーパーデラックス」が追加になり、豪華モデルが追加されると、もっとハイパワーなモデルを・・の声が高まり、一年後の晩秋に、ついにリッター100馬力のハイパーモッデル が登場した。


モータバイクのノウハウが惜しみなく注ぎ込まれたSSが遂に登場した。

 その名は 「フロンテSS」 。(スポーツセダンでは無くストリート・スポーツの略)

エンヂンのヘッドは冷却性能を上げるために、アルミ合金製に換装され、カブレーションの口径も大幅にアップ。

遂に馬力は 36馬力 に達し、最高速も 125 Km/h となった。但しハイパー・ツゥサイクルの定めで、最高出力は 7,000 rpm で発揮され、最大トルクも 6,500 rpm までブン回さなければ、このマシンの性能を引き出す事が出来なかった・・・。

それでも当時はマニュアルが当たり前だったので、ちょい半クラ長めの、回転上げ気味でスパッと決まるとロケットスタートで軽らしからぬ加速を味わえた。しかし、これが坂道発進となると一人乗りだと何とかなるが二人乗り以上になると結構キツかったのも事実だった。(閑話休題)


2スト3気筒は4サイクル6気筒に相当する・・と盛んに宣伝していた。2ストなのに「生ガソリン」という表現も懐かしいモノだ。(クリックで拡大)

 このSSは、発売前にモトライダーの伊藤光男とレーシングドライバーのスターリング・モスによって、伊太利のハイウェイ「アウトストラーダ・デル・ソーレ」で高速耐久走行を行い、ミラノ・ローマ・ナポリ間、約750Kmを6時間6分、平均時速122.4Km/hで走破した。

 そしてフロンテには、他のメーカーでは考えられないようなオプションを数多くそろえた事でも有名になった。


例によってオプションパーツは豊富に用意され、バネ、マフラー、バケットシート・・・と現代でも考えられないくらい豊富なオプショナルパーツがあった。(クリックで拡大)

 バケットシート、強化サス、スポーツマフラー、ロールゲージなどなど、本格的なオプションが用意されて、モータースポーツにも積極的に関わる姿勢を見せたのだ。

 さらに、ユーザーのニーズを汲み取る形で、どんどんとヴァリエーションを増やし、モータースポーツを意識した、スタンダード仕様にSSのエンヂンを登載した 「SSスタンダード」、逆に雰囲気重視で、SSのボディにノーマルエンヂンを搭載した 「S」や、アートマッチックモデルの追加に、SSに装備をさらに充実させ、さらにスポーティな雰囲気を持たせた 「SSS」 が登場するに至った。


SSにさらに装備を充実させ、スポーティな雰囲気を醸し出した SSS が追加された。

 どんどんとエスカレートする軽自動車のハイパー競争は、この後も続いたが、その中でもスズキは、パーソナルユースを考慮した フロンテクウペ をリリースして、さらに脱軽自動車 を目指したのは前記した通りなのだ。

 小粒でもピリリと・・・そんなクルマが「フロンテ」のLC10型だったと思う次第なのだ。
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Posted at 2015/04/07 22:54:13

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この記事へのコメント

2015年4月7日 23:19
多分今のメーカーが忘れてるのは、これなんでしょう。
セダンタイプの軽のスポーツ。
出して欲しいのはS660なんかじゃなくて、アルトRSみたいなピリリと小粋なヤツ!
多分そういうヤツが発売されたら、RX-8から乗り換えますよ、私。
トゥデイみたいな、低くて素晴らしいデザインのクルマを、快適装備満艦飾では無く、シンプルかつスポーティに現代的な安全&防錆処理を施したヤツ。
コメントへの返答
2015年4月11日 5:59
そうなんですね。
どうも現代のメーカーは豪華さを華美と履き違えたり、デザインも変に凝り過ぎてクルマ本来の機動性とか機能美からかけ離れてしまっているように思えるのですね。
奇抜なデザインや、装備テンコ盛りより、必用にして十分な大きさで、クルマ本来の美しさを追求した内容のあるクルマが欲しいですよね。
2015年4月12日 10:54
はじめまして。

同感です!

が!現在の車ユーザーがそれを求めていないのと、車を白物家電並にしか見ていないのが現実なのではと思います。

現在では、少数派の私たちの要求を聞く耳持たないメーカーばかりに成りましたね。

当時私は、ダイハツのフェローMAXの40馬力SLで、暴れてましたけれど・・・・・・・・・
コメントへの返答
2015年4月12日 22:38
はじめまして。
現代のクルマがつまらなくなってしまったのは、ユーザーの認識が変わったせいなのか、国際化と言う良い訳で、日本市場に魅力的なクルマを投入しないメーカーが悪いのか・・・
セダンが売れないと言いますが、輸入車で売れているのはセダン。
趣味性の高いクルマが売れないと言ってますが、今度のアルトの売れ行きはどうしてなんでしょうかねぇ。
フェローMAXの ZM5 エンジンは、恐ろしくピーキー、もろにハイパーツゥストロークバイクみたいでしたが、これがスパッと発進が決まって、トルクの美味しいところを使うと、本当に速かったですねぇ。
トロトロ走るのは、当時、僕の腕も無かったせいもありますが苦痛なクルマでもありましたね。
2015年4月12日 19:42
おじゃまいたします。

ああ、カッコいいですね〜。
これ、このまんま、いま出して欲しい、と
一瞬思います。

失礼いたしました。
コメントへの返答
2015年4月12日 22:41
ハタヤさん。
これカッコいいでしょう!今から見ても、古さを感じないし、ちょっとデザインを弄れば、現代でも十二分に通用すると思いますね。
スズキが当時、欧州にまでデザイナーを派遣して熱意を持って作ったクルマですから、その意気込みがデザインにもにじみ出てますね。
2015年4月13日 9:54
こんにちは。

フェローMAXは、セダンが高回転・高出力型のエンジンで、ハードトップはトルク重視の40Psでした。
それでも、下は3000回転以下がイエローゾーン、上は7000回転からがイエローゾーンだったと思います。
わずか4000回転のパワーバンドを使用して公道を走るのには、そこそこの腕を要求された車でした。
まるでレーシングカー見たいな車だったことを思い出します。
それと、地面に張り付いて走るような足回りのセッティングは、いまだにあれ以上のものに出会えていません。

本気で走るとリッター5㌔程度の燃費で、一日に2度同じガソリンスタンドに給油に行き、呆れられたこともありました

ハイパワーエンジンとは何かを教えてもらった、青春の思い出です。

コメントへの返答
2015年4月14日 1:21
僕は借りて短い距離を乗る事が多かったのですが、フロンテクウペに乗る事が圧倒的に多く、フロンテクウペでさえ、あのビィィンと軽快に吹き上がる感覚が印象的で・・・
ただ、回頭性は最高でしたが、乗り心地はとても褒められたモノでは無かったですね。
さらにフェローは運転させてもらう機会が少なかったのですが、確かにロードホールディングとかでは無いのですが、乗り心地が良かった印象がありますね。
そして、二気筒と言う事も有るのでしょうか、フロンテ以上に回るエンジンで、忙しくシフトチェンジして信号GPで活躍!?していた事を思い出しました。
ツゥストのエンヂンは、回転のツボにハマると実に面白かったですね。

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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