高層 高層ビルの中の緑の杜 福徳神社

　最近、仕事で良く訪れるのが、東京の真ん中「日本橋」と呼ばれる街だ。

　古くからのお店や、新しいお店、一歩路地に入ると意外なお店が有ったり、金融や商業の盛んな街なのだが、その中でもお気に入りなのが、「福徳神社」を中心とした「福徳の森」。

　一歩足を踏み込むと、そこには緑豊かな空間が広がり、その森の始まりには福徳神社の朱の鳥居が、


都会の中の美しい緑の始まりは、福徳神社のこの朱の鳥居だ。夜はライトアップされて美しい。

あり、うっそうとした緑の中に「福徳神社」がある。

　ここには、いつも多くの人が集い、神社を参拝する人も多い。

　この「福徳の森」を道を隔ててあるのが、古くからの日本の美様式を模した、老舗のお店や新しいお店、シネコンが入っている「コレド室町」。

　行燈や暖簾をイメージした外観は、昼間も落ち着く空間のなのだが、夜になると蛍光灯は排した、電球色の照明でライトアップされ、


古い日本の街並みを再現した造形美もさることながら、電球色のみでライトアップされた様子は息をのむ美しさがある。

暖かさに包まれた夜の雰囲気に満たされる。

　道を行く人、実は僕も、目の前の景色ばかりに気を取られてしまうのだが、ふと目線を上げると、やはり、ここも新しい高層のビルの中に作られた空間である事を思い出させる。


日本美の外観は、目線を上げると、高層のビルの中に作られた空間である事を思い出させる。

　それは「福徳の森」もそうであって、


福徳の森や福徳神社も、高層の建物の中にある事を忘れさせる空間づくりは絶妙だ。

目もくらむような高層ビルの中にあるのだが、「故意」に目線を上げなければそれと気づかせない空間のレイアウトは絶妙と言えるだろう。

　古さと新しさ、高さと平面が上手く組み合わさった、この「福徳の森」は、人工的でありながら、それを感じさせない都会の「杜」なのだ。

　特に、夜の暖色に包まれる照明に照らされたこの杜は、本当に気が休まる僕のお気に入りのスポットなのだ。

　こうした東京も、多くの人に知ってもらいたい・・・そう思う次第なのだ。