
スカイラインと言えば、どうしても 2000cc のGT系ばかり語られるが、そのことを 櫻井慎一郎 氏は良しとしていなかった。
あくまでGT系は、ベースである非GT系の延長線にあり、GT系以外のモデルこそしっかりと作りこまなければGT系も成立しないと考えていたようだ。
c110までは、GL や DX というグレードで呼んでいたのを、C210 からは「TI」としたのも櫻井の意思の表れだった。
4気筒モデルは GT の廉価版ではないという思いを込めて。
だからR30までは、ヴァン、スライラインでは エステート と呼んでいたが、なかなかどうしてしっかりとデザインも作りこまれていた。
歴代のスカイラインのエステートについては、
商用 乗用スカイラインのワゴン・ヴァンたち。
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/12196524/
断絶 R31でスカイラインのワゴン・ヴァン途絶える!
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/12217630/
これらの過去のブログを参照して頂けるとさいわいだ。(閑話休題)
そんな エステート たちなので、実は、C110(ケンメリ)と C210 (ジャパン) には、SLV (SKYLINE LIMITED version)が存在するのだが意外に知られていない。
先ずは、これは非常にレアでスカイラインのファンを自称するマニアでもほとんど知られていないのが、全国300台限定の スペシャルカラー ヴァン 仕様車 だ。
特別な 「ニースイエロー」 に「フレンチブルー」 のストライプが印象的だ。
限定色の「ニースイエロー」も珍しいのだが、そこに「フレンチブルー」のストライプが入るという手の凝ったエクステリアが印象的で、さらにミラーは手動式だが平板なモノではなく、GT系に多く使用されている「タルボ型」で、そして当時憧れの装備だった シビエ のイエローフォグ が付いて来る。
他のブランドのモデルで、ヴァンにここまで凝った限定車は少なく、実に珍しモノだ。
C210 ジャパンになると、もっとお洒落なストライプで飾られた限定車が売られていた。
さらに後期型になると、ヴァンをベースに 5ナンバーの「ワゴン」が追加されて事も、ただの安いグレードじゃないぞという意思の表れであった。
最近は、スバルくらいしかワゴンを頑張っていないが、昔は、スカイラインでさえ少数のユーザーの為に、こうして飛びっきりの ヴァン や ワゴン を作っていたのだ。
それにしても、これらの C110 や C210 のエステートの限定車が残っていたら実に貴重な歴史を語る遺産なんだが果たして現存するのだろうか・・・
スカイライン エステート バン ケンメリ ジャパン
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Posted at
2020/04/06 18:02:31