
実は細かい改良に改良が続けられて、正直、何が何だかの状態になっている初代 S30 Z なんだが、1973年になると、よいよ、大幅に手が入ることになる。
最大の顧客である北米の要請もあって、大きな改良が施され、さらに重量増もあってメカも実は変わっている!!
先ずは内装から見てゆこう。
僕らの世代なら、子供のころタクシーに乗ると、当時でも「クーラー」が装着されて涼しかったのだが、その「クーラー」の吹き出し口は、
僕らの世代のクーラーと言えばパッセンセンジャーサイドのインパネ下に吊られた「クーラー」が当たり前だった。
パッセンジャーサイドのインパネ下に デンッ と吊り下げられていた。この辺りは北米が進んでおり、現在と同じような ビルトイン・タイプ が主流であり、吹き出し口の増設が求められ、インパネの中央部が大幅に替えられた。
前期型までは、インパネの形状は「台形」
前期型までは、インパネのセンターが台形形状になっていた。レイアウトも違う。
になっていたが、中央部に空調の吹き出し口を増設したために、
空調の吹き出し口が増設されたために現代の乗用車的な形状にインパネが変わった。
他にはあまり見た事のない S30Z ならではのインパネ中央の造形が、よくある乗用車的な造形に変わった。
インパネの造形の変更に伴って・・・では無いが、よ~く見るとメーターも変更されていて。
前期型までの三連メータ。中央上部は「アンメータ」で、中央下のフェールメータにはタンク容量が書かれていた。
三連センターメータの、中央の上部が「アンメータ」で、下の「フェールメータ」のタンク容量の記載が、
「アンメーター」が「電圧計」に代わり、「フェールメーター」のタンク容量の記載が無くなった。
中期型からは、「アンメーター」が「電流計」に、フ「ェールメーター」のタンク容量の記載が無くなった。
メカ的には、240Z系が 1972年9月に行われた、マスターバック 6吋 → 7.5吋 の変更が一年遅れで 2L系 Z にも行われた。
その他に重量増加によってミッションのレシオも変更になり、
5MT 2.957-1.858-1.311-1.000-0.852 が
3.321-2.077-1.308-1.000-0.864
に変更された。
ついでに言うと、4MT については当初
3.549-2.197-1.420-1.000 が
すでに前期型に変わった 1971年10月 に、
3.592-2.246-1.415-1.000 に変更されていた・・
他にもリヤ・ストラットの上部の形状とか・・・色々と変わって覚えきれていないのが実情なのだ(苦笑)
外装系の変更ポイントは次回。
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Posted at
2020/10/30 20:45:22