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2021年04月20日

奔馬 AUTOMOBILE COUNCIL My Fair Lady

奔馬 AUTOMOBILE COUNCIL My Fair Lady AUTOMOBILE COUNCIL で懐かしい再会を果たしたのだが、ハナシはこれで終わりではない。

 実は、もう一人ステキなレディにも逢う事が出来た。彼女の名前は

DATSUN 240Z こと 
FAIRLADY 240Z

 彼女の生きざまも、まさに、ミュージカル 「My Fair Lady」そのもので、戦前から続く、ラダーフレームに荒ぶる4気筒エンヂンのフルオープン・スポーツカーが、高性能で快適で、何より多くの男性の心を射止めてやまない流麗なボディをまとって生まれ変わった 淑女 であった。


とにかく高性能だが、荒ぶるエンヂンに乗り心地もハードな 下町の彼女だった SP/SR フェアレデー。 

 ここで再会した彼女は、1972年、雪と氷に閉ざされたモンテカルロの山々や街中を駆け抜けたアスリートであった。

 それまで DATSUN は、FRでありながら総合9位という、FR車で現地の誰もが無しえなかった戦績を残していた。

 しかし、DATSUNはさらなる高みを目指して、240Zとフィンランド・フィンである 名手 ラウノアルトーネンを送りこんだ。

神業 240Zを華麗に操った男
 https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/2239184/



FR車では入賞はできないと言われたモンテでDATSUNは、総合9位まで昇りつめていたが・・

 ラウノアルトーネンは、確実に着実にどんなマシンでも優れた戦績を残すが、非常にデリケートで大胆な男でもあった。

 ある時は指が引っ掛かるからと、わずかな ほつれ のステアリングの縫い目を直さしたり、シートポジションも ミリ単位 でセッティングさせた。

恩人 ラウノ・アルトーネンからみた240Z
 https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/2239190/


 しかし、彼のドライヴィングは豪快の一言。ノーズの長い 240Z を彼が提唱したレフトフット・ブレーキングと、常にハンドブレーキを駆使して、240Zを真横にぶっ飛ばしながら、ノーズで雪、氷の壁を削りながらモンテの峠を駆け抜けた。


240Zの全長とほぼ同じ道幅のモンテの山岳ステージを、ほぼ、真横にぶっ飛ばしながら雪の壁を削り異次元の走りで総合3位に導いた。

 そんな荒々しい走りが嘘のように、彼女は 1600SSS と静かに僕たちに微笑みかけてくれたいた。


長いノーズを嫌いノーマルノーズにし、そこにS30Zの弱点であったヘッドライトの暗さをサポートさせる補助灯を忍ばせた。

 さらに彼女は優しく僕たちに語り掛ける。「ほら見て、私の後ろ姿もステキでしょ」


S30Z初期型のワンテールなんだが、ゲートにはエアアウトレットは無い。

 当時は重くて大きくて低すぎるという評判であった DATSUN 240Z RALLY であったが、72年モンテ仕様の240Zのパフォーマンスは、どのようなモノだったのだろうか。

ノーマル 240Z L24
150PS/5600min-1、21.0m-kg/4800min-1、日立Φ46SUツィンカブ
最高速205Km(カタログ値) 

1972年モンテカルロ仕様 240Z L24
220PS/6500~6800min-1、24.5m-kg/6000min-1、ソレックスΦ44
最高速210Km

 極端な言いかたなんだが、1600SSS の L16 に2気筒追加したのが L24 という成り立ちもあって、それまで 510 で積み上げたノウハウによって L24 のポテンシャルは大幅に向上していた。

 実は 1600SSS があればこそ、240Z の輝かしい戦績も可能であったという事を知ってか知らずか、神々しいスポットライトの光に照らされながら多くの人を魅了している 240Z を見ていると、クルマとは言え、その成り立ちなどを思うと運命の不思議さを感じざる得なかった。



 もう、数えきれないほど、実際に彼女たちと濃密な時間を過ごして来た筈なのだが、会えば会うほど、彼女たちの魅力と、尽きない秘密に、僕は捉えられてしまうのであった。


トロフィを持つのがラウノアルトーネンだ。

ブログ一覧 | フェアレディ | クルマ
Posted at 2021/04/20 03:30:27

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この記事へのコメント

2021年4月20日 9:31
こんにちは!
510だけで、終わってしまうのかと思っていたんですが、240登場!ですね。
子供の頃、小遣いを貯めて田宮の12/1のフェアレディ・サファリ・ラリー仕様のプラモデルを買ったことを思い出しました。 サファリ仕様は補助ライトがボンネット上のライトポッドとウイングライトになっていましたよね。
 さて、アウディ・クアトロが登場するまでは日産ほか自動車メーカーは、RWDでWRCを戦っていたんですよね。  
Zなんて6気筒を前に積んでWRC出場なんて正気の沙汰とは思えませんが、今と違ってドライバーの技量で活躍できたんでしょうね!
 今のWRCのラリーカーと違って、かっこいい車が速い!という良い時代でした。
コメントへの返答
2021年4月23日 0:14
実はもう、この2台のために行ったようなモノですよ。(笑)
あの田宮のデッカイ240Zは、本当に凝った造りで、当時、子供としては高価だったので、必死にお金をためて買ったモノです。
サファリ仕様はクーリングの問題があるのでボンネットの上に補助灯が移されました。
しかし、おっしゃられる通り、それなくとも重くて長いL24がフロントに鎮座して、さらに補助灯が車体のほぼ先端にある。
まともに乗ったらドアンダーですよね。
それでアルトーネンは、左足ブレーキとサイドブレーキを駆使して240Zを真横にぶっ飛ばしながら走った訳です。
モンテは、DATSUNが活躍するまでは、FWDかRRしか勝てないというハナシだったのですが、それがFRで総合三位に入った訳で、欧州のメーカーの驚きは半端では無かったと言います。
モンテの240Zは車高が低かったので見た目にもカッコ良かったですね。

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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