
我が家の奥の奥に置かれている円筒の筒。
その筒の先には、東京2020パラリンピック の エンブレム が刻まれている。
そう、この中には 東京2020パラリンピック 聖火リレー の トーチ が入っているのだ。
我が家の奥の奥に佇んでいる一本の 筒 。その先端には・・・
東京2020パラリンピックの エンブレム が 円筒 の先には刻まれていた。
病気が分かって 12年以上が経過したが、いまだ治療法が分からず、日々、病状が進行している我が子が、実はまったく僕の知らないうちに、パラリンピックの聖火ランナーに応募して、当選したのだった。
そして先日、公道でのリレーは無くなったが、クローズドした会場で短い距離でのランとトーチキスを無事に終える事が出来たのだった。
もはや腕は肩までも上げるのが限界の中、多くの人のサポートで聖火トーチを繋ぐことに成功したのだった。
その記念に、東京2020パラリンピック の 聖火リレー の トーチ を入手して、そしていま手元で細かいディテールを見ている最中なのだ。
トーチの側面には、東京2020パラリンピック のエンブレムが刻まれ、
側面には パラリンピック のエンブレムが燦然と輝く。
全体は「桜ピンク」と呼ばれる、淡い美しい桜色に染め上げられている。
全長は 710 mm 、重さは本体が 1Kg で、燃料のカートリッヂが装てんされると 1.6Kg のウェイトとなる。
アルミ押し出しによる薄肉断面と機械加工併用による複雑な形状となっている。
さて、端部から細かいディテールを見てみよう。
意外に見落とされがちなのだが、トーチを持つ部分に、ドーム状の突起物が付けられている。最初は、どういった事で付けられているか不明だったのだが、子供が実際にトーチを持つ際に、
ちょうど、トーチを持つ部分に「謎」の突起物が!?実はこれが・・・
「この突起部が、あごのラインに来るように掲げて」
という説明を受けて、それはひとつは、どのランナーがトーチを掲げても同じ位置になるようにという見栄えと、この位置までトーチを上げれば先端の「聖火」の熱や炎の影響がないという2点が理由と分かって、これはやってみて、実物を見てみないと分からないと感心したモノだ。
ただ、ウチの子の場合、腕が上がらないので、常に介助者のフォローが必要だったが・・・
そして先端の「聖火」のトーチ部のデザインは、
桜花の花弁の優雅な姿を再現している。
桜花の可憐な姿を立体的に再現しているモノだ。
恐らくは「聖火」の炎の燃焼温度は、そう高くは無いハズなんだが、建材に多い 6000 番台 では熱に弱いのでこの付近だけは、違う番手のアルミが使われていると僕は思っている。
そういった意味で、福島の復興住宅で使い終わったアルミ廃材を・・と言いながら、実際の使用率が 30% になっている理由もそこにあると考えている。
再び持ち手側の細い部分を見ると、点字が刻まれている事に気付く。
持ち手の部分には「点字」が刻まれているが、その内容は・・・
最初は、「東京2020パラリンピック」とでもと思ったが、どうも雰囲気が違うので解読すると、パラリンピックの精神である、
「Courage(勇気)」
「Determination(強い意志)」
「Inspiration(インスピレーション)」
「Equality(公平)」
ではないかと思うのだが、それを何故、点字にしたのかは作者のみぞ知るだろう。
こうして実際に子供が参加して、実物を見るだけでも多くの発見や、工夫を見つけて、改めて 聖火リレートーチ の凄さを感じるのであった。
それにも増して、こうして病状が進行している中、大きなイヴェントに参加できたことは、多くの人の応援や思いがあったからに他ならない。
本当に、ここでも多くの言葉やコメントを寄せて頂いた皆さんに、心からお礼を述べたいと思うのだ。
ありがとう
と。
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Posted at
2021/08/24 14:56:09