2023年11月30日
潤滑 さて、次のオイルは何にしようか。
ウチの NV は、2.5L の QR25DE 。
ボアストロークは、89x100 という超ロングストローク。
まぁエンヂン屋にしてみれば、商用車という観点と、2.2 ton という巨体を動かすには、ロングストロークの方が下からトルクが出て・・・となるんだが、如何せん全面投影面積のデカさと、車重の重さが災いして、ハイウェイ走行では、流れに乗るためには必然的にスロットルを深く踏まないといけない。
廣島に帰省した時の、山陽道の本郷から三原久井の心臓破りの急坂では、三速フルスロットル 6000min-1 なんてザラな状態で「遠慮」無しにガンガン回している。
まぁ、そんな使い方 も するので、到底、オイルは純正指定の 0W-20 じゃぁ不安で不安で仕方ないので、 0W-30 に変えているという次第なのだ。
さらにだ、前出のボアとストロークの関係、つまり、ボアは QR20DE と同じ 89 で、そこからストロークをドンっと伸ばして、アッと驚く 100mm なんだが、実は実は、ロングストロークの方がピストンやコンロッドにとって非常に過酷な状況になっているのだ。
例えば、クランクシャフトが 6000min-1 で回るのに対して、ショートストロークはピストンの上下移動が短いので、そんなに忙しく動かなくても良いのだが、これがロングストロークだと、急いで上下移動しなければいけなくなる。
そのピストンの移動する速度を「平均ピストン速度」って言うんだが、よく言われるのが、まぁエンヂンのピストン平均速度は 20m/s 、分かりやすい時速で言えば、平均 72Km/h くらいでピストンが動く速度を抑えた方が良いって言われるんだが、計算すると QR25DE は、レッドゾーンが始まるちょっと前の 6000min-1 ですでに 20m/s に到達!
ちなみに、あの R35GT-R の VR38DETT の ボア・ストローク は 95.5×88.4 のショートストロークで、6000min-1 の 平均ピストンスピードは 17.7m/s でしかないのだ。


VR38DETT 。エンヂンの軸回転数は忙しいが、実はピストンの上下する速度は、低く抑えられている。もちろん、バルブ周りはもっと大変なんだが・・・
意外にも、スポーツエンヂン顔負けの運動をしている QR25DE という事で、やはりオイルは良いモノを入れた方が、エンヂンの耐久性にも、さして高回転も無い領域でもピストンは激しく動いている事を考えると イイ モノをとなるのである。
さらに粘度のハナシなんだが、そんなに激しく稼働するエンヂンなんで、フツウ~に乗る分には良いのだが、ハイウェイが多い乗り方であると、やはり粘度を上げた方が良いのだが、上げ過ぎるると、低粘度で設計されたエンヂンなんで、オイル通路の断面積や、オイルポンプの吐出性を考えると、硬過ぎると逆にオイルの流動性が落ちてしまい「潤滑不足」に陥るという事で、僕は上の番手を 10 番だけ上げたという訳なのだ。

低粘度用に設計されたエンヂンは、サラサラのオイル用に、オイル通路が狭かったりして番手を上げ過ぎると油膜切れは無くなるが、オイルの量が足りなくなってしまう可能性が。。。
後はどこのオイルが良いか、相性が良いかという事なんだが、NV を買って最初のオイル交換で、イイゾイイゾという声に押されて使ってみた TAKUMI HYBRID 0W-30 の調子があまりにも良かったので、

噂には聞いていたが、実際に使ってみるとかなり僕のフィーリングに合っていたのが TAKUMI だ。
それじゃ他のオイルだって面白いかもという事で今気になっているのが LOVCA と

このオイルも一部にはファンが多いオイルだ。
隼エンジンオイル 0W-30 だ。

「隼」なんていうネーミングが気に入っているんだが、こちら名前負けしないくらいイイらしい
まぁいつもの事なんだが、こうして選んでいる時が一番楽しいモノで、実際に使ってみるとどうなのかは別の問題なんだが、数値を見る限り、どちらもイイ感じで、お今オイル選びに頭を悩ませている次第なのだ。
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NV White Base | クルマ
Posted at
2023/12/02 05:11:36
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