後席シートベルトの着用ばかりが取り沙汰される6月からの改正道路交通法だが、いやいや結構な範囲の改正が為される。
1.後席シートベルト着用義務化
2.自転車車道通行の緩和
(13歳未満の児童・幼児、70歳以上高齢者、身体障害者の歩道通行の容認)
3.75歳以上の高齢者・聴覚障害者の「もみじマーク」表示義務化
が大きな柱だ。
しかし、「もみじマーク」の表示については異論が無いが、自転車と後席シートベルトについては、まだまだ準備不足の感が拭いきれないというのが偽ざる心境だ。
まずは自転車の問題だが、以前にも何度か取り上げたが。
歩道 自転車
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/651857/
提言 自転車と歩行者の共存は図られるか!?
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/3355374/
手軽 自転車のマナーが注目されて久しいですが。。。
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/5176752/
いわゆる弱者に対する「歩道走行」の容認という事で、まずは歓迎なのだが、それ以外の自転車利用者に対しても、まだまだ現行法を強制する訳にはいかないだろう。。
やはり、現在の交通事情や道路事情を考えると、正直、「車道」を走ることを強制する事は難しいと思うのだ。
最近、この道路交通法の改正が話題になったからかは分からないが、車道を走る自転車の数が増えた様な気がする。しかし、そうして現行法を遵守して走っているにも拘らず、走行するクルマと自転車のクリアランスなんて皆無だから、走行する自転車の直前でクルマは減速し、なかには、追い抜きの際に「幅寄せ」をするとんでもないドライヴァーも見られる。。。もっと、インフラの充実が図られないと・・・と、ここ数日実感している次第なのだ。
さて、後席シートベルトの義務化だが・・・
記憶が確かなら、1970年半ばくらいに、後席へのシートベルト装備が義務付けられ、1980年代にはフロントシートのシートベルトが大体「三点式」になったような気がする。
僕が510ブルに乗っていた1985年頃に、フロントシートベルトの着用が義務化され、二点式だった510は、外から装着が見えない為に、何度も止められてイヤな思いをしたモンだ。
後席のシートベルトの義務化は、大いに賛成なのだが、そのまえに、ちゃんとした装着方法の啓蒙が必要だと思う。
ルーズな付け方や、誤った付け方をしていると、事故の時に、命を守る筈のシートベルトで大変な怪我をしたり、下手をすると命を落としかねないからだ。
ベルトが首に掛かっていたり、お腹に掛かっていたりすると、内蔵圧迫などで重大な怪我になってしまうからだ。そうした、正しい装着をしないと逆に危ない事を、もっと知らしめ無いと危険だと思うのだ。義務化もいいが、クルマのメーカーも行政も、もっとそういった点に配慮すべきだと僕は思うのだ。
さらに、まだまだ後席の中央が二点式のクルマが多い事も問題だろう。
一応、平成18年に道路運送車両保安基準が改正され、 平成27年7月から造られるクルマには全ての席での「三点式」が義務化される。まぁ現在は移行期間という事で、まだまだ後席中央の「三点式」が少ないのだが・・・
二点式のベルトの場合は、三点式より装着の仕方がシビアで、これこそ間違った付け方をしたら一巻終わりである。。。
そういった、装着の仕方、何故必要かのレクチャーも含めて、こうした義務化や施行を行わないといけないと思うのだがどうだろうか?
話題ばかりが先行して、なかなか内容が伴わない現状は、真に国民の安全向上にならないと思うのだ。
そうそう・・・意外に知らないという事では、平成24年の夏からは「ISO FIX」のチャイルドシート取付具も義務化される。
せっかく安全性や利便性が増す、法律の改正も、皆が知らないでは、やっぱり片手落ちだとつくづく僕は感じてならないのだ。。。
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Posted at
2008/03/09 12:52:37