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イイね!
2005年11月27日

初物 スカイラインって始めてが多いんですよ!

初物 スカイラインって始めてが多いんですよ! 知性と理性のクルマ・・スカイラインを差してそういった評論家が居たが。

一見、冷たい機械であるクルマに魂を込めて、ドライバーと語り合えるクルマを目指したスカイラインだが、そこにはドライヴァーの利便性という事にも注力されていた。

必然的にアイディア装備と言えるような装備も数多く存在して、それが日本で始めて・・・といわれる装備も数多く存在する。

TOP画像は、初代スカイラインALSI-1がマイナーして登場したALSI-Ⅱ型だが、そこでも日本初の装備が装着されていた。

今ではまったく何のこと無い「4灯式ヘッドライト」がそうであった。

これでそれまで「暗い」と言われ続けていた国産車の中でもスカイラインは明るい・・と評判になった。

さらに・・・・このALSI-Ⅱ型からマイナーされて追加された「スカイライン・スーパー」では・・・



国産車で初めて、グリルの中にヘッドライトを装着したモデルが登場した。
ちなみに、この「スカイライン・スーパー」が後に「グロリア」に発展した事は意外に知られていない事実である。

さてさてハナシを戻すが、時代は変わって「ケンメリ」にも国産車とか世界初の装備がテンコ盛りなのであった。

まずは「トランクオープナー」だ

開発の当初は、単純にチューブの中にワイヤーを通したモノであったが、これがダメダメで。

ドライヴァーズシートからトランクまでの距離が長く、とにかくワイヤーとチューブの抵抗が大きく人間の手ではワイヤーがびくとも動かないのであった。

それで歯車やテコを利用した「倍力装置」を付加したりしたが・・・抵抗が大きいワイヤーは、伸び易く切れやすい、とても実用に耐えれるもではなかった。

とうとう開発も行き詰ったかと思われた時、櫻井 は会社からの帰り道、伊勢丹デパートの台所用品の売り場へふらりと寄ってみた。

台所用品は、道具を使い慣れていなく、さらに力の弱い女性が使う事を前提にしているのでシンプルで使いよい物が多いと 櫻井 は言う。

そこで 櫻井 が見たものは。。焦げ付かないフライパン・・・「テフロン加工」であった。

「そうだチューブにテフロン加工したら・・」

早速試作品ができて、スタッフの女性がドライヴァーシーからレヴァーを引くと・・・

「軽々とトランクが開いた」



社内で発売前の社長初め重役たちのプレゼンテーションで・・・

ドライヴァーズシート横のレヴァーを見つけた当時の社長が櫻井に聞いた。

「櫻井、これは何のレヴァーだ?」

「トランクを開ける魔法のレヴァーです!?」

「こんなに運転席から距離があるのにトランクが開くものか!」冗談もほどほどにしろ・・と言いかけた時、櫻井は「まぁ、レバーを引いてみて下さい」

しぶしぶレヴァーを引くと・・・


「バタンッ!」


いとも簡単にトランクが開き

「ほ・ほ・うこれは良いもんだ。」

と言ったきり社長は何も言わなくなった。

後にソアラの開発主担になったトヨタの某氏は、ケンメリ発売後、トヨタ重役に呼ばれた事を後のカー・オブ・ザ・イヤーの時に 櫻井 に告白した。

「なんでいつも櫻井ばかりに便利なモノを作らせるのだ!?こんな単純なモノがなぜ、我が社でできないんだ?」と。

困りましたよ櫻井さん・・・と。

さらにケンメリでは、画期的なアイテムが日本で始めて装着されることになった。

「アルミホイール」である。



昭和50年、神戸製鋼とスカイラインのスタッフが共同で開発したものがそうだ。

コの字が連続した凝ったデザインで、強度的にも重量的にも当時は市販品を大きく驚愕させたモノだった。

当時、櫻井 は自動車協会のホイール部門の要職であり、その立場を利用して運輸省に強く働きかけて実現させたものだった。

この 櫻井 の強い働きかけが無ければ、アルミホイールの純正化や車検での対応は、ずいぶん遅くなっていたに違いない。

しかし、アルミホイールを履いただけで車検に通らない・・昔はホイールどころか、基本的には純正以外はNGというのが当たり前だったのだ。。(閑話休題)

その他にもオーディオ好きの櫻井らしいジャパンでの「ダイヴァーシティFMシステム」や、スキーが好きだった事から思いついた「リヤワイパー」もスカイラインが最初に装着した装備だった。。



常に自分で運転して、そこから新しいモノやドライヴァーの疲労を軽減する装備を装着し続けてきたスカイライン。。。

速さや運動性能などばかりがクローズアップされるスカイライン。

しかし、それだけでない、こういったドライヴァーに優しい装備が陰になりながらも、スカイラインの人気をかさ上げした事も、スカイラインの人気を支えた忘れてならない要因だろう。

ブログ一覧 | スカイライン | クルマ
Posted at 2005/11/27 20:26:57

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この記事へのコメント

2005年11月27日 20:50
初めて書き込みさせていただきます!
スカイラインに乗っているTaka.Uです。
ブログの方、楽しく読ませていただいてます。
読むたびに内容の濃さに圧倒されています!
今後もお邪魔させていただこうと思いますので、よろしくお願いします!
これからも更新を楽しみにしています!
コメントへの返答
2005年11月28日 16:49
こんにちわ!こちらこそよろしくお願い致します。
スカイラインって不思議なクルマですね。どんな事でも話題になってしまう。。
でも、それって実は他のクルマとは違ったアプローチでクルマ造りをしているからの他でもないと思うのです。
僕も小さな頃、ハコスカのGT-Xがウチにあったのですが、今でもとても印象深くて、また機会があったら乗って見たい・・と思うクルマのひとつです。
Taka.Uさんのブログや画像を拝見致しましたが、スカイラインに対する愛情がスゴク伝わって来て、日産ファンとしてとても嬉しく思いました。
良い所、悪い所と色々あるとは思いますが、スカイラインというクルマの何かを感じる事が出来るといいですね!
まだまだ未熟なブログなどですが、これからもぜひ応援して下さいね!
2005年11月27日 20:58
4灯式ヘッドライト、トランクオープナー、アルミホイール、ダイヴァーシティFMシステム、リヤワイパー…これらって全てスカイラインが初めて採用したんですか?知らなかったです。
とくにトランクオープナーのエピソードではデパートの台所用品売り場がヒントになってたなんて意外!それに偶然にもボクのブログで取り上げたリヤワイパーも実はスカイラインが最初だったとは…。

スカイラインというと「神話」とか「GT-R」とかイメージやモータースポーツで語られることが多いけど徳小寺さんのブログを拝見すると櫻井さんの設計思想が隅々まで浸透してたんだなぁ…と感じました。

徳小寺さんのブログにはいつも発見が多くて勉強になります!
勿論今日も面白いブログでした(^o^)/
コメントへの返答
2005年11月28日 16:56
櫻井さん本人は、常々、自分が表に出る事を、すごく嫌っていましたが、僕は、やはり櫻井イズムあってのスカイラインだったと思うのです。
ここであげた装備の数々も、単純な「便利装備」ではなく、夜、安全に走りたいとか、雨の日に濡れたり視界をよくしたい・・・という自分で運転してて感じた事を、装備に反映している訳ですね。
ブログの中の「トランクオープナー」のカタログの画像を見て頂きたいのですが、コメントに「なるほど!」と思える部分がありますね。
おっしゃるとおり、GT-Rばかりがクローズアップされますが、あくまでスカイラインは、普通のGTとかがしっかりと造り込まれていたから、いまだに、その名前が語り継がれていると思うのです。
はたしてV35は、そんな設計者の真心が隠し味としてあるのでしょうか?
そんな観点からスカイラインというクルマを見直すと面白いかもしれませんね!
2005年11月27日 23:16
なぜ徳小寺さんはそういうことをご存知なんでしょう。( ; ゚Д゚)
それにしても、アルミホイールやリヤワイパーもそうなんですかぁ。勉強になります。φ(・_・。 )カキカキ
コメントへの返答
2005年11月28日 17:00
ふふふ。。。実は私は櫻井氏本人・・・な~んていう事はありませんが、幸運にも櫻井氏について書かれた文献や、インタヴューの記事を大事に持っているので、こうしてブログにアップ出来る訳なんですよ。。

この中で意外に大きな貢献は「アルミホイール」でしょう!

なんたって、当時の運輸省の連中は「アルミホイール」なんて不正改造車のシンボルなんて・・・旧態依然、古色同然の考え方を持っていたくらいですから。。。

アルミの解禁から、色々なパーツのお許しが出てきたので、まさに櫻井氏の尽力に感謝ですね!!!
2005年11月28日 0:17
どうも、こんばんは。

 思わず心の中で「へぇ~!」ボタンを連打してしまいました!結構ニッサンって「世界初」や「日本初」と言う物が多かったですね。
 その中でも一番関心を引いたのは2番目の写真のスカイライン・スーパーなるモデルです。結構日産車の事知っているつもりでしたが、こんな形をしたスカイライン、初めて見ました。前と後ろのアンバランスさが何とも言えないですね。
コメントへの返答
2005年11月28日 17:03
スカイライン・スーパーは、ちょうど小型車の排気量が1900CCまでとなるのと呼応して登場したモデルでした。
しかし、次期スカイラインは1500CCで発売することが決まっていたので、排気量の大きな1900CCスカイラインの後継は「グロリア」となったのだそうです。

しかし、メカだけでなくデザインでもアメリカや欧州のトレンドを先取りしようとしたプリンスの、涙ぐましい努力が垣間見れて、なかなか興味深いモデル・・だと思います。
2005年11月28日 0:40
「技術の日産」という言葉を思い出しました^^
確かに日産車は世界初や日本初の装備が多かったですよねぇ! 珍装備も含めて^^
しかし、スカイラインが4灯式ヘッドライト国内初装備車だったとは知りませんでした。
言われてみれば、ジャパン後期型やR33後期型4ドア等、一部を除いて4灯ヘッドライトも踏襲され続けていたんですねぇ。
ケンメリ時代にトランク・オープナーやアルミ・ホイールが国内初装備というのも意外でした。
トランク・オープナー等は セド・グロ、クラウン辺りが とっくに採用しているものだと思っていましたよ!
親父がケンメリを所有していた当時、エンケイ・ディッシュ(楕円5穴の)アルミ・ホイールに ミシュランのラジアル・タイヤを履かせていましたが、やはり社外品の方が 純正品より以前から流通していたのでしょうか?
「プリンス誌」で櫻井哲学を子供ながらに垣間見て、スカイラインは熱い技術者が創る特別な車というイメージを持ちましたが、
やっぱり 櫻井さんの創ったスカイラインは所有欲をくすぐりますね!
コメントへの返答
2005年11月28日 17:09
エンケイ・ディッシュって本当に流行りました。当時は「ハヤシ・ストリート」と「ワタナベ」と、「エンケイ」が大人気で、その後に「スピードスターMk.Ⅰ」通称「一円玉」なんていう今でも細々と作っている名(迷)作のホイールも出てきました。

純正よりも社外品が、断然リードしていて、実はその品質に危機感を持っていた櫻井氏は純正のアルミの認可を急いだ・・という裏の事情もありました。

純正が認可された事によって、社外品の品質にも規格が出来て、それから一気にアルミの品質が向上した・・事も凄い事ですね。

櫻井氏も人間なので100%という事も無いのでしょうが、それにしてもクルマ造りに対する熱意は、今のクルマの設計者達にぜひ見習って欲しいですね!
2005年11月28日 19:31
みなさんと同じようなことを言ってしまいますが、徳小寺さんのブログは読んでいて初めてのことがたくさんあります。

スカイラインで初めて採用したというので知っているのは、R31の(鉄仮面でしたかな)フロントオートスポイラーってやつでした。

確か岩城晃一がCMやっていたやつですね
(#^.^#)
コメントへの返答
2005年11月29日 0:23
GTオートスポイラーも、そうですそうです!!
あれがTVCMで出た時は、あまりのカッコよさに画面に釘付けになりました。いやぁ懐かしいです。
今から見たら大した事の無い馬力なんですが、当時は本当に「すげぇ~」って思って欲しいぃ~って思いました。。。
あんな威勢の良いスカイライン・・また現われるのでしょうかねぇ。。。

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「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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