広島への帰省で、急遽乗ることになったラティオ君だが、約半日で200Km弱を走破した。
日産が意地になって改良を進めている、CVTの出来栄えの高さを感じ、室内のユーティリティの高さに関心して、100Km/hまでの普通の走行なら、これまで日産がこのクラスのクルマで苦手としていた静粛性も高い事が分かった。
なんたって、純正ナヴィのジャイロと思しき「ジャァ~・・ギャギャ・・」みたいな音まで聞こえるんだから、これはかなり褒めていいと思う。
そうそう、台湾なんかではティーダの評価はなかなか高いんですね・・・
でもね、日本ではやぱり受けが悪いんですね。。
エクステリアのツメは、正直ラティオで言えば、まだまだ未消化の感じがぬぐえないのは確かだ。
今、流行っているウエストラインの上に、あたかもボンネットとトランクフードが乗っかった様なデザインは機能性に優れているのだが、短い全長が災いして、寸詰まりの感がぬぐえないし、それが普通でも高い車高をさらに腰高に見せてしまっている。
これなら、同じトレンドでデザインされた、かつてあったパルサーの5dr方が僕はスタイリッシュだったと断言できる。
豪州へ行くと、N14ってヨーロピアンでカッコいいって評価されてるもの。
迫力 !豪州のパルサー(N14)にセンスを見た
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/127248/
デザインの好き嫌いは置いておいて、あと実際に乗ってみて気になったのは、フロントスカートのクリアランスの少なさだ。
一応マイナーで、若干見直されているのだが、僕が行った幼なじみのウチの入り口は、ゆるいスロープになっているんだけど、モノの見事にゆっくりと入ったにも関わらずガリッとやってしまったのだ。。。
これが四人乗ってたりしたら、もっと悲惨な結果になっていただろう。ティーダ乗りの連中には有名な事なんだけど、実際にガリッってやると気がめいるモンである。。。
後、気になるのはやっぱり「アンテナ」の位置。
ティーダならトランクが無い分、ちょっと無理をしたらアンテナに手が届きそうなんだけど、トランクのある「ラティオ」の場合にはねぇ。。。
これは間違いなく、かの 三本 和彦 翁が見たら、「アンタ、ボディをドロドロにして、アンテナ外せってやりますよ!何とかなりませんかねぇ・・」と一喝される事間違いなしである。
こうして、ラティオと半日であるが乗ってみて、ある意味で日産の真面目さがヒシヒシと伝わって来た。
恐らく、今頃日産のマーケッティングの部署では、「良いクルマなんだけど、なんで売れねぇんだろう!??」って頭を抱えているに違いない。
クルマって、機能ばかりで勝負するもんじゃやない・・・改めてラティオを見ていると痛感させられた。
見た目の美観的センスと、今出たカローラに見られる、装備てんこ盛りで価格もそこそこ・・に見られる機能装備の差。
正直、乗り味も走るけど、なんだか勝手にクルマが走っていて、曲がっていて・・・みたいに、ドライヴァーがドライヴィングしているっていう感覚に乏しい事。
でも、どんなマイナス部分をあげつらえても、それが今のラティオ、しいてはティーダの不振の理由には弱いように感じる。。。
こうなったら、もしかしたら今の日本人の間に、「日産」に対する毛嫌いがあるんじゃぁ・・なんてうがった見方さえしてしまう。。
イヤーモデルで完成度を高めて行くんだろうけど、ここで、もう少し日産はマーケッティングの様子を良く見極めて戦略を立てないと、この先は・・・またまた頭の痛い思いで一杯の徳小寺なのである。。。
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Posted at 2006/11/17 11:46:14 | |
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