
ちょっと遅くなったけど、ロードスターのマイナーで感心した事をひとつ。。。
今まで、音に関する数多くのアイディアといえば、音を消す事が多かった。
良くあるのが、マフラーの容量を上げましたとか、エキゾーストの取り回しをとか、あとは日産の迷作
みやこしさん が詳しくブログしているが
ANC なんていう電気仕掛けの清音装置などがあった。
後は、音のチューニングなんていうのも良くあるのだが、ある意味積極的に音を導こうという仕組みは数が少なく珍しい装備だと思う。それが今度の「ロードスター」のMTに取り入れられた 「ISE」こと
「インダクション・サウンド・エンハンサー」 だ。
ようやく縁あって、これが付いたのと無いモノを一日に乗れたのだが、MTのある方は意外に(失礼!)ガスペダルを煽ったり、加速をしている最中の音の雰囲気が違うモンである。
それが決して、良くある「うるさい」という類のものではなく、「快音」なのだ。
チャンバーの大きさや、ダクトの形状、太さ、長さ、そして肝になる「ISE」のダンパーなどなど、かなりトライ&エラーがあったのだろうと思うが、かなり成功している部類では無いだろうか。
やたら、馬力!馬力!、パワーフィールだと排気量ばかりデカクすることしか能の無いメーカーと違って、デカクなったとは言え、まだまだ人間の五感の範疇で操れるボディサイズに適度なエンヂンとパワーで、まったく乗って楽しい・・のが、悔しいかな「ロードスター」の真髄だろう。。
「ISE」なんてしなくとも、オーソドックスな排気系の取り回しや、エンヂンの工夫、ボディ剛性の見直しでも、出来そうな「音」のチューニングだが、限られたコストや部品の使いまわしをしなくちゃいけない量産メーカーとしては、正直、こうしたギミックも、ある意味「アリ」だと思うのだがどうだろうか?
邪道と言われたら、もともこうも無いが、それでも乗って楽しいのだから僕は良いと思うのだが。
それにしても、かつてロータリーで脈動を利用した「スーパーインジェクション」といい、マツダの一見地味とも思えるこうした目に見ない部分でのチューニングは凄いと思う。
室内、室外の騒音規制をクリアーしながらだから尚更だろう。
意外に目に付かない部分だが、ロードスターに触れるときは是非チェックしてみて欲しいと思うのだ。
Posted at 2009/02/01 02:25:04 | |
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