小型車と中型車の衝突実験のブログを上げたが・・・
物理 小は大を兼ねなかったのか!?
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/13247908/
考えてみれば、道路ほど安全確保が難しいモノは無い事も事実だ。無論、施設の構造や視覚的工夫で安全は大いに向上するのだが、どうしても難しい事例もある事は如何ともしがたい事実だ。
単純に言えば、クルマに限っても10ton、20tonという大型車から重量が1ton前後の軽自動車までが混走しているのに、それらを全て安全に・・・というのにはちょっと無理がある。
そう前出の衝突実験だって、まぁ色々な裏の意図が見え隠れするけど、小さなクルマはこと衝突という危険リスクは回避できないという事実は間違いの無い事だ。
ただ、この結果を見て単純に「小さなクルマは安全じゃないから」と短絡的に思うのは少々困ったものだ。
そうでなくて、そういったリスクもあるのでそれを理解して、より安全運転に努めようという姿勢が必要だと思うのだ。無論、こっちが努めても勝手に相手が突っ込んでくる事もある事は重々理解するが、自分が乗っているクルマの安全度、構造を理解して乗りこなすという事の重要度をより徹底して欲しいと思うのだ。
実は、大きなクルマや小さなクルマが混走する事による妥協という事に良く似た事例として、僕が思いついたのが「ガードレール」だ。以前にもブログしたが、考えてみて欲しい。
何十トンもの大型車や1トン前後のクルマがぶつかっても、両方大丈夫な「ガードレール」なんて存在する訳なんて有りっこない!
高速で大型車が車線を逸脱したら・・・こうもガードレールは無力なのだ。。。
これは僕が二十年以上も前に学校で学んだ基準なので、現代は変わっているかもしれないが、「ガードレール」の基準として
車重14トン車が時速60Km/hで、15度の入射角で衝突しても破壊されない
となっていた。
つまり、強度を20トンだとかの大型車に合わせると、普通の乗用車がぶつかったら、普通車は粉々になってしまうだろう、さりとて普通車に合わせると、大きなクルマがぶつかったら、意図も簡単にガードレールを破壊して道路外へ飛び出てしまうだろう・・・という事で、当時のクルマの車重の分布から
「14トン」 という重量が算出されたと講義を受けた記憶がある。
まぁ細かい事を言えば、道路に合わせてA種、B種と言った具合に「強度基準」があるのだが、それとて対象となるクルマの重量は何某かの中間値である事は間違いない事実なのだ。
だから、皆さんに覚えて欲しいのは
「大型車が突入しても何とか止められて、普通車がぶつかっても何とかドラーヴァーが死なない」
という基準で「ガードレール」は出来ているという事を知って欲しいのだ。
理想的な角度!?でぶつかって、ガードレールに跳ね返された乗用車・・・・
さらにこれにも例外があって・・・
鉄道絡みの道路の側壁、特に「跨線橋」だけは、徹底的に強度が上げられていて、大型車がぶつかってもビクともしないようにできている。
何が何でも、線路には落とさせないぞ!と言う意気込みを感じる広島某所の跨線橋。
だって、事故でクルマが線路に落ちたら公共に与える影響は計り知れないじゃあないですか。
線路のみならず、架線やそれらに付随する設備の破損・・・それを考えたら、絶対にクルマが落ちてこない強度に・・・となっている事も肯けるハズだ。
さらにさらに、最近、ガードレールも可笑しな事になっていて・・・
それはまた後日。。。
Posted at 2009/05/10 12:12:26 | |
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