
いやぁ正直、ここまでガードレールに関する話題に皆さんが興味を持って頂いてたとは思っていなかった。
身近な存在なのに、実はその内容や構造が分らない・・・さらに設置者と利用者との間にこれほど認識が違うモノは無いかもしれない。
おさらいだが、(社)日本道路協会 の言葉を借りて「ガードレール」のおさらいをしてみよう。
実は「ガードレール」とは「車両用防護柵」にひとつで、ちなみに「車両用防護柵」の定義としては、
進行方向を誤った車両が道路外、対向車線、歩道等に逸脱するのを防ぐと共に、車両乗員の障害、車両の破損を最小限にとどめて、車両を正常な進行方向に復元させる事を目的とし、副次的に運転者の視線を誘導し、また歩行者や自転車の転落もしくはみだりな横断を抑制する目的を備えたもの。
とされている、さらに「車両用防護柵」には大別して二種類ある。
ひとつは
「たわみ性防護柵」で、これは衝突時の衝撃を分散吸収する事によって乗務員や車両の損傷を最小限に抑える構造物を言う。
「ガードレール」 はこれにあたる。
もうひとつは
「剛性防護柵」 と言うもので、先回のブログにも書いたが、何が何でも車両を道路から逸脱させないという丈夫なものを指している。
下にはJR山陽本線が走っていて、何が何でも落とさせないぞ!と言う意気込みを感じる広島某所の跨線橋。
この「剛性防護柵」の設置条件は
「重大な被害が発生するおそれのある区間」で
1.大都市近郊鉄道、地方幹線鉄道との交差近接区間
2.走行速度が特に高く、交通量が多い分離帯設置区間
3.高速自動車国道、自動車専用道路などとの交差近接区間
4.その他重大な二次被害の発生するおそれのある区間
が該当する。
TOPの画像は ケイコン株式会社 が行った実験の画像で、 25トン車 が 衝突角度15度、時速100Km/h で 突っ込んで行われた時、「コンクリート製」の「剛性防護柵」はビクともしなかったという驚愕のレポートのものだ。
しかし、これらの実験の様に、必ずクルマは15度の角度で、「車両用防護柵」にぶつかる訳では無いので、「剛性防護柵」に急な角度でぶつかったら、普通乗車だったら一巻の終わり。。。。
これを知っているだけでも、とにかくガードレールを含めた「車両用防護柵」にぶつかるときは15度の角度でぶつかればとなる訳だ(事故時の努力目標・・笑)。
さらに 「剛性防護柵」 を見たら、大型車ならいざ知らず、ぶつかると普通車の場合はクルマの全損さらに乗員の命の危険もあるという事を(衝突角度15度以上の場合)知っていてある意味損では無い知識だと思うのだ(剛性防護柵付近では普通車は事故ってはいけない・・努力目標)。
知っているようで知らない「ガードレール」と「車両用防護柵」の事。
この事は、もっと多くの人に知ってもらうべき知識では無いだろうかと僕は思うのだが、どうだろうか?
Posted at 2009/05/14 02:10:45 | |
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