
先日、国道を走っていると、いやぁ懐かしいクルマ
たちに巡り合えた。
ナンバープレートも、これまた懐かしい軽自動車白ナンバーで、年式を考えると非常に良いコンディションに見えた。
先頭を走るは、スズキ
「フロンテ71」 で、後方が ミツビシ
「ミニカ’70」 という布陣。
きっと、これを読まれている皆さんはご存じないかと思うが、ブルーバード、日産車以外で 「SSS」 を付けたクルマ、それも軽自動車が、この 「フロンテ71」 なのだ。
昭和45年11月に、フロンテの三代目として生を受けた、この「フロンテ71」には、
「SSS-R」、「SSS」、「S」 、「ハイスーパー」、「DX」、「スタンダード」
という具合のグレードがあり、特に SSS系 のエンヂンは、ハイチューンがなされており、空冷三気筒、三連装カブレーションにより最高出力36PS/7000min-1、最大トルク3.7kg-m/6500min-1を発揮し、リヤにエンヂンが積まれ、リヤタイアを駆動していた。
当時の価格は、確かSSSが「¥405,000-」だったと思う。
小生も何度か乗った事があるのだが、とにかく2ストの悪い!?特性丸出しで、回さなければ走らない、恐ろしくピーキィなエンヂンだった。だから、ツボにはまると、恐ろしく早く当時の雑誌をめくって見ると
最高速120Km/h、ゼロヨンがなんと四名乗車で19秒9とあった!!!
スタイリングは、深海に潜む「アカエイ」をイメージしたと言い、スズキは臆する事無く
「スティングレィ・ルック」 と言っていた。
(そういえば現代にも 「スティングレー」なんて称する軽が居りましたな・・・閑話休題)
まぁ、このフロンテ71は、現代の「セルボ」の祖先と言っても間違いないクルマだろう。
そして、後ろに控えしは 「ミニカ’70」 なんだが、これがなんと
FR で、
(この後も、ミツビシはFRに拘り、周りがFWDになっていた1977年の「ミニカ・アミ55」までFRだった。)
こいつもグレード構成が凄くて
「スタンダード」、「DX」、「スーパーDX」、「スポーティDX」、「ハイDX」、「GSS」に「SS」
とバラエティに富んでいた。
この個体は、テールランプが赤一色なんで、間違いなく、1971年の「ミニカ72」以前の前期型のモノだと推測できる。
二台とも、国道をランデヴューしていたので、どこかでミーティングでもあったのかもしれない。
近頃、巨大な国産車ばかりになってしまった日本の道を、これぞ外国が真似できないコンパクトで必要最小限のスペースというお手本の様な二台が走る様は、何かを忘れてしまった日本人と、外国ばかりしか目が行かない、外国かぶれの名ばかりの国産メーカーの姿に、何かを語っているようであった。
Posted at 2010/01/26 01:26:07 | |
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