
5月に、ヨコハマが 「BluEarth-A」 のモディファイを行うとプレスリリースがあったが、ラベリング制度において 転がり抵抗性能「A」 で ウェットグリップ性能「b」 だったタイヤが、ウエットグリップ性能を「a」 に改良したモデルを出すとあったが、一昔前だったら、こうした 「省燃費」 を謳うタイアときたら、
転がり抵抗を下げるために、タイアの指定空気圧が異常に高かったり、トレッド面も固いコンパウンドを使っていて、雨以外の日では、高空気圧と固いコンパウンドのせいで、乗り心地は固いわ、グリップが悪いわ・・・で決して買いたいと思えるシロモノでは無かった。
それが、ここにきてテクノロジーは進化して、そうしたかつての 省燃費タイア 、まぁ今風に言えば 「ECO」 タイアになっても、乗り心地も、グリップもソコソコの製品が実にたくさん出て来ている。
さらにだ、コンパウンドやパターンだけでなく、サイドウォールのデザインを見直して、魅せるデザインも然る事ながら、空気の流れまでも制御して、タイアの空気抵抗も減らそうという考え方も出て来た。
タイアの空気抵抗が減れば・・・もちろん回転しようとする力を阻害する抵抗が減るので、燃費も良くなるし、空気抵抗に由来する騒音も消せる・・・という事で 「BluEarth-A」 も目立たないのだが、ゴルフボールの表面のディンプルの原理と同じ様に、窪みが入っている。
きっと買った人も、この窪みが機能上必要だなんて気付かないのだろうねぇ・・・
最近のタイアは、コンパウンドやパターン、構造による差別化が難しくなってきているので、実は、こうしたサイドウォールのデザインに、性能向上の為に、色々な工夫がされている事を皆さんはご存じだろうか。
最近で面白いと思ったのが、BSの 「レグノ GR-XT」 で、この場合には、路面からの振動を伝えにくくする為に、内側のショルダーに 3Dノイズカットデザイン と呼ばれる凸凹が付けられているのだ。
「レグノ GR-XT」 では、3Dノイズカットデザイン と呼ばれる立体的な造形が内側に付けられている。
これらの、タイアの横顔は、主に 騒音や空気抵抗の提言を目指したものなんだが、これ以外にも、ある構造であるがゆえに、側面の空気の流れを御せないといけない…という事で、これまた個性的なサイドウォールの表情をしたタイアが出て来ているのだ。
Posted at 2013/07/15 02:24:33 | |
トラックバック(0) |
タイア | クルマ