
七夕生まれの君へ、お父さんより。
中学、入学おめでとう。
昨日の夜中から、雨が降り始めて、今朝も結構、雨が降っていたので、雨の中、小学校より長い距離をクルマ椅子で移動しないといけないかなぁって思っていましたが、入学式の1時間前くらいから雨脚が弱くなって、家を出る頃にはすっかり止んで、ちょっぴり肌寒かったけど、満開の桜並木の下、家族3人で、色々なお話をしながら中学校までの、新しい通学路を歩いて行きましたね。
中学の近くは、歩道も狭くて、真ん中に点字ブロックがあってクルマ椅子では少し大変ですが、途中、知らない年配の女性の方から「今日が入学式なんですね、おめでとう。」と声を掛けられたのが家族3人にとって、とても嬉しかったですね。
君が大きな声で、その方に「ありがとうございます」って言った言葉にも、新しい世界への不安よりも期待が大きい事がお父さん、お母さんには伝わってきました。
学校に着くと、正面の玄関には新しいクラス分けの名簿が貼ってあったのですが、学区が大きく広がったので、ほとんどが初めての子供たちばかりで、さすがに、その時は、ちょっぴり不安な顔をしていましたね。
そんな時、クルマ椅子に乗っている君を、新しく来てくれた介助員さんが見つけてくれて、色々話しかけてくれて、少し不安になっていた君の気持ちをほぐしてくれました。
新しいクラスに移動する前に、クルマ椅子のまま、階段を上り下りする昇降機が来ているのを見ましたが、
入学した中学には、昇降機を使える先生も、介助員さんもいなくて、今月末にようやく講習があって、それから使い始めると言う事で、それまでは介助員さんや中学の先生に助けてもらって階段の移動をすることになりそうです。
入学式。
135人の新入生を迎えての入学式は、どの顔も不安と希望にあふれた顔がたくさんありましたが、君は介助員さんにクルマ椅子を押されてキリッとした顔で入場したのが印象的でした。
式が終わって、家族で、新しい教室にお邪魔しました。
君が移動しやすいように、机は一番前の出入り口のすぐそばでした。
せっかくなので、黒板の前でお母さんと君の満面の笑顔の写真を写しました。
また、お父さんの宝物がふえました。
さぁ、明日から、ちょっと学校までの距離が伸びたと事もあって、これまでより30分早起きの生活が始まります。
学校の先生も、たくさんの友達も、初めて尽くしで、もちろん新しい環境に飛び込んだ君も最初は戸惑う事ばかりかもしれません。
でも、そうした新しい出会いと、新しい場所での過ごし方も、これから君が大人になる為には必要な階段だと思います。
慌てず、焦らず、これからの毎日をしっかりと前を向いて進んで下さい。
いつでも、お父さんとお母さんは、君のことを見守ってますよ。
勇気と希望をもって。がんばれ。
七夕生まれの君へ おとうさんより
Posted at 2016/04/05 20:57:43 | |
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