徳小寺　無恒のブログ一覧

世界には意外に知られていない名車がある。

日産・ルノー・メルチェデス・アライランスによって生まれた「メルセデス・ベンツ・シタン」がそうだ。

なぜ、NRMA の産物なのかというと、メルチェデスの件の厳ついスリーポインテッドが輝くフロントグリルは、間違いなくメルチェデスしているのだが、よ～く見ると、サイドのシルエットなどから、実はあの車、「ルノーカングー」がベースだと分かる。


モデルチェンジよって、デカングーなどと、先代からのカングーファンから評判の芳しくない現行カングーなんだが、クルマとしての基本性能は侮ることができないものだ。

日本ではメルチェデスと言えば、高級車ばかり作っているメーカーと思われがちなんだが、いえいえ、それこそバスやらトラック、商用のヴァンだって造っている、ごく、ふつ～うの自動車メーカーで、その商用車のひとつとして作られたのが「シタン」なのだ。


日本の一部のマニアで受けそうな、無塗装の黒バンパーが泣けてくるではないか！！」

現行型のカングーの、パーツを使いメルチェデス流儀でアレンジされた「シタン」なんだが、その生産もルノーのカングーを造っている モブージュ工場だ。


全長4705mmのエクストラロング救急車仕様。

車型としては、全長、ホイールベースで三車種が用意され、それぞれ「コンパクト」、「ロング」、「エクストラロング」とネーミングされている。


スリーポインテッドが燦然と輝くスティアリングを持つが、その他はカングーの匂いが・・・

見た目はベンツ、だけど中身はカングーという日本人から見ればミスマッチなイメージがあるが、走る・曲がる・止まるという基本と、荷物をしっかり積み込めるという商用車のエクストラがしっかりバランスされているカングーがメルチェデスのお眼鏡に適ったと言う事は、カングーがクルマと言う基本的な文化の面、モノや人を確実に運べるという点で実は贅沢なクルマという証明なのかもしれないと僕は思う次第なのだ。