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徳小寺 無恒のブログ一覧

2016年08月05日 イイね!

呼応 Be a driver.Experience@Roppongi 2016 Vol.4

呼応 Be a driver.Experience@Roppongi 2016 Vol.4  歴史観を尊重して、新しい価値観で創造したという「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」。

確かに、こんなにも明度が際立つボディカラーは量産車では、なかなかお目にかかった事はなかった気がする。

 記憶が正しければ、この 「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」 は、前々回の東京モーターショーでお披露目されたカラーだと記憶している。

 とにかく、これまでの「赤」には無い、鮮やかさと、ボディラインの沿った折り目のコントラストが実にハッキリとしたボディカラーだったと記憶している。

 いつぞやのマツダのリリースの中で、このモーターショーで使われた 「赤」 は、なんでも塗装の匠によって十数層の塗膜によって実現したといった記載があったような気がする。

 こうしたショーモデルなら、手間も時間も費用もかけて、デザイナーの目指すボディーカラーを実現する事は容易だろうが、まさか量産車に同じコンセプトで実現しようとは夢にも思わなかった。

 トークセッションでは、従来の「赤」と、この「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」の違いを実に分かりやすい表で説明してくれた。


如何に「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」が、これまでの「赤」と違うかが端的に分かる表だ。

 従来の感覚では、ソリッドのカラーだと、「鮮やかさ」は表現できるが、ボディの表面に刻まれた「明暗」は表現しにくい。


ソリッドカラーは「鮮やかさ」は表現できるが、ボディ表面の明暗や陰影が表現しにくい。

一方のメタリックカラーは、クリアー層があってメタリック層があるので、奥行き感は表現できても、ソリッドに比べると「鮮やかさ」が足りなくなってしまう、


メタリックは奥行きは表現できても目の覚めるような鮮やかさは表現しにくい。

そうしたソリッドカラーとメタリックカラーの良い所取りをしようとすると、簡単に言えば塗装膜を何層にも塗り重ねて、物理的に奥行き感を出せばいいのだが、そうなると手間もコストもかかってしまう。

 まぁエキストラとして購入者に負担を強いれば良いのだろうが、それとて限度がある。ということで、マツダの苦悩が始まった訳だが、最終的にはクリアー、ソリット、メタリック層の三層で鮮やかさと奥行き感を表現できるメドが立ったのだが、最終的に立ちはだかったのが、メタリック層に含まれるキラキラとした感じを表現するアルミの断片を如何に均一に並べるかという事だった。


通常のメタリック層のアルミ片は、向きがバラバラで入力された光が乱反射している。

アルミ片がバラバラに向いていることによって、見た目にはキラキラ感が出て「派手さ」は出てくるが、乱反射が災いして、プレスラインやボディの面の徐変がぼやけてしまうしまうのだ。

 そのアルミ片を、均一に並べる手法をマツダは開発し、入力される光を一定方向に反射させて、メタリックであっても、プレスの切り返しなどでピシッと明暗が分かれる様になったという。


メタリック層のアルミ片を均一に並べることによって、入力された光が乱反射しないので均一に反射するのでキラキラ感とクリアー層による奥行き感、そして顔料のもともとの鮮やかさが両立できた。

 光を制御することによって、配合される顔料のもともとの鮮やかさはそのままに、クリアー層とカラー層、メタリックのアルミ片の重層による奥行き感とコントラストの明確化によって、ボディのプレスラインの切り返しや、微妙な凹凸も綺麗に見えるようになった。

 それは、まさにボディの躍動感を具現化した 「魂動デザイン」 のコンセプトに呼応した塗装でもあったのだ。
Posted at 2016/08/07 09:38:32 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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